読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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9.16(火)読了
東京大学名誉教授、養老先生の著書。『バカの壁』でセンセーションを巻き起こしたことで有名ですね。 本書では「知の毒」ということを中心に、広く、生きることとはどういうことか、死ぬということはどういうことかを語っています。 養老先生いわく、知識というのは益にもなれば毒にもなるのだそうです。 ある事柄を知ってしまえば、知る以前の自分とは違う自分になってしまう。つまり、知る前の自分が死んで新しい自分が生まれるということです。 新しい自分が必ずしも「良い」自分とは限らない。したがって、知るということは良い事ばかりではない、という論理です。 よって、単に受験勉強のために「勉強をしなさい!」と何も考えずに知識の詰め込み強要する親は、良い親とは限らない。知ることがどんなに個人に影響を及ぼすかをわかっていないからです。 まぁ……そういう側面もあるかな。「朱に交われば紅くなる」という言葉もあることだし。 悪い知識や友達の中に小さい子供が放りこまれたら(おとなもだけど)、その悪い環境が普通のことだと思ってしまうだろうし。そうなれば当然、それを模倣して自分も悪い人間になってしまう。 良い悪いではなくて、人間て習慣で生きているようなところがあるので、その習慣が悪いものであれば心も悪いものに染まってしまう。うーむ。 あと養老先生は、独自の視点から「都市化」ということも語られています。 都市化とは自然を排除することにある。だから人間は自然の象徴ともいえるゴキブリを見つけると、あれほど大騒ぎになるのだ。都市のなかにあってはならない自然物があるぞ! ということで。 そんな内容だったかな。結構話が飛ぶので要点がまとめにくいかな。 興味のある人はこの本を読んで「知の影響」を受けましょう。 PR
9.12(金)読了
さまざまな「依存症」を持つ女性を、事例を元につづった本。 買い物依存、電話依存、恋愛依存、友達依存、自傷行為依存、会社依存、家族依存などが書かれています。 こうしてみると、人間はどんな対象にでも依存できるものだと、あらためて驚いてしまいます。 著者自身もワーカホリックで買い物依存だったそうで、その経験と元編集者のキャリアを活かして、っこの本をまとめたそうです。 買い物依存なんかは、圧倒的に女性が多いのかな? 男がブランド物を漁るというのは、あまり聞いたことがありません。摂食障害やリストカットなども女性が多いようです。 本を読んで感じたのは、結局のところ依存する心というのは、ぽっかりと空白があくのを恐れているからだと。空白があいたら、自分自身に直面しなければならないから、それを避けるために対象に依存する。 つまり、問題は対象そのものよりも、自分の影であると。そういう訳なのかな。 とはいえ、人間誰しも、何かに依存しながら生きていると思います。 問題は、その依存によって自分が苦しいか、それによって社会生活が厳しいものになっているかどうか。そこがポイントです。 そうでなければ、「良いストレス解消法」という訳です。 苦しむのは避けたいですね。
9.11(木)読了
現代の世の中、一円玉一枚で何が買えるか? という究極の命題に果敢に挑戦した男の記録。 谷口氏は伊豆大島で焼酎作りを生業としている。彼は元美大生で、そのときの課題として、一円一枚で何かを購入して、領収書も貰ってくること、というものがあったそうな。そこからヒントを得て、今回の狂気じみた挑戦につながっている。 なにしろ、一円分だけ散髪しろ、一円分だけ落語を聞かせろ、惣菜を売れ、米を売れ……気の短い相手なら殴られるか、危ない人として警察を呼ばれてしまうでしょう。 なかでも面白かったのは、彼は焼酎のサンプルとして、ほん少量の(5ミリリットルくらい)焼酎を小瓶に入れていたのだが、それを税務署の人間に目をつけられた。 これはしたり! と谷口氏は税務署員に、サンプルの酒税分として1円を納めたいとごねる。苦笑いの税務署員。払いたい払いたいと言ったが、結局は無理でしたとさ。 今日日、一円の領収書をきる方がよっぽどお金がかかります。紙代とインク代が赤字というわけ。 ことと次第によっては嫌がらせですが、議員のセンセイ方に読んでほしい本です。
9.9(火)読了
国際政治学者で、現厚生労働大臣、舛添要一氏の壮絶な介護記録。 舛添氏が47歳の頃に母親がボケ始め、それまで東京中心で働いていた彼は、母の住んでいる北九州にも会社を設立して、働きながら介護をします。 毎週何回も東京、北海道、北九州を往復して介護をしたようなので、精神的にも肉体的にもかなりきつかったと思います。 基本的には彼の一番上の姉が母親をみていたのですが、この姉夫婦はかなり異常な感じの人たちのようです。 介護をまったくせずに、世間体が悪いからと母親を家に閉じ込めておく。施設に入居させたら、看護婦長にはぺこぺこして、実際にはなにもしない。金ばかり請求して文句ばかり言う……。絵に描いたような嫌な人たちです。 舛添氏の苦悩の半分以上は、姉夫婦によってもたらされてといえます。 施設は施設で、ろくにリハビリもしません。そのため、母親の身体は衰えるばかりで、1年も経過すると、自力で歩けないほどになってしまいました。 舛添氏は母のために、北九州に家を建てました。そこで気兼ねなく母を住まわせて、介護に精を出そうという考えです。が、ここでも姉夫婦の邪魔が入ります。 世間体のために、ホームから入所するのを断固反対し、家の建設反対を叫ぶ。挙句のはてに、無断で母親の定期預金300万円を引き出そうとします。最低です。 結局は、その旦那は警察に通報されて連れて行かれます。当然です。 この他、ドラマのような逸話がたくさん書かれています。 舛添氏は、このときの経験を踏まえて厚生労働大臣として頑張られているのでしょう。もともと好きな人でしたが、この本を読んでより応援したくなりました。良本です。
9.8(月)読了
元警視庁刑事で、TVでもおなじみの北芝健による警察の裏側を記した著。 普通の人があまり知らない記述がたくさん書かれています。 当然ながら警察は法を遵守して職務を執行するものですが、実際はそうとばかりは限りません。 というか、厳密な意味で法を守っていたら仕事にならない、という表現の方が適切でしょう。 マフィア、ヤクザ、殺人者などの犯罪者を相手にしているので、当然といえば当然ですね。 それにまぁ、クリーンで無能な警察官なんて無用の長物にすぎないので、多少のことは目をつむる必要があるでしょう。 職務体制もなかなかハードですね。 交番勤務で夜勤明けの日勤があるそうですが、これはキツそうですね。命を賭けた仕事なので、ある程度は正常な生活を送って、万全な体制で仕事をさせてあげたいと思います。 そして、薄給だそうです。 どの程度の給与が支給されているのかはわかりませんが、地方公務員にちょっとプラスされている程度と考えると、年齢×1万円くらいでしょうか。もうちょっとあるのかな? まぁ、職務内容空考えると安いでしょう。 巷で喧伝されている、交通ノルマや検挙ノルマというのは、とりあえずは無いようです。これもおそらく、「表向きには」無いという意味でしょう 昇進するためには試験にパスする必要がありますが、この試験がけっこう難しいようです。 当然時間をかけて取り組まなければならないのですが、その際に有利なのは比較的暇な時間がある内勤だそうです。まぁ、8時間勤務なんてことはないにしろ、それなりの時間に家に帰って勉強時間を確保することができるそうです。 外勤でも、職務をさぼって勉強をしこしこする人が昇進するそうです。 親戚に某県警の警視(だったか)がいますが、彼も勉強を頑張ったのでしょうか? いつか会う機会があったら、ぜひ聞いてみたい。(絶対きけないだろうな) その他、警察の裏事情などがたくさん書かれています。警察の実態がよくわかるし、内容的にもかなり面白いので、読んでみて損はないと思います。 9.4(木)読了
9.3(水)読了
ホームレスとなった作家、松井計の生活を赤裸々に綴ったノンフィクション作品。『ホームレス作家』の続編にあたります。 『ホームレス作家』では、妻子が都の施設に入居して長男が誕生したところで終わっていますが、今作はその続きが書かれています。 区役所との見解の違いなどもあり、その後も結局は妻子と面会すらできなかったようです。生まれた長男の顔を見たのは、出産間もなくの一度だけ。その後の半年はまったく会えずじまい。これはかわいそうだ。 『ホームレス作家』がベストセラーとなったことで、収入は700万円ほどあったそうです。しかしこれも、数年来の借金や滞納していた税金の支払い、家賃の支払い、区役所と争うための弁護士費用などですぐに消えてしまいます。 生活の立て直しで、大変な様子です。 Wikipediaで調べたところ、その後はTVの仕事をしたり、自身の経験を生かして家庭問題のNPO法人の理事長なども務めているようです。 お子さんとは会えたのかな? その辺は書かれていないのでわかりません。 『ホームレス作家』『ホームレス失格』とも、昔ながらの私小説として書かれていますが、当時の生活風景とほぼ同時進行で執筆されているので、なんともいえない臨場感があります。 どちらも良作です。
9.1(月)読了
18種類の異常心理を実例とともに解説した本。 境界性人格障害、自己愛性人格障害、回避性人格障害、反社会性人格障害、多重人格障害(解離性同一性障害)、ヒステリー、フェティシズム、小児性愛、注意欠陥(欠損)多動性障害(ADD・ADHD)、行為障害、摂食障害、手首自傷症候群(リストカット)、遁走、統合失調症、うつ病、不登校・家庭内暴力、共依存、ストーカー。 有名なものは大体そろっています。 誰でも多少はこれらの症状に当てはまると思いますが、それにより社会生活に困難性を感じたり、他人に迷惑を与えるようになると問題です。その場合は病院で治療しなければなりません。 心の病気の病気の大きな要因として、家庭環境があるそうです。生まれて数年間は両親との関係が中心となるので、当然ですね。 その他、学校や会社などの社会環境、生まれつきの素養・個性など。ストレス耐性や経済状況、年齢、性別など、要因となるものは多数あります。 『24人のビリーミリガン』などで有名になった多重人格障害は、従来は日本ではほとんど見られなかったそうですが、最近は日本の欧米化にともなって増加してきているそうです。 欧米は強烈な「個」を重視する社会ですが、日本は調和を重んじる民族なので、その違いによるそうです。社会性の違いによる症状ですね。 昔、狐つきなどと言われていたものも、もしかして多重人格障害だったのかなと思います。 最近は良い薬がたくさん認可されているようなので、なんらかの症状が認められた場合は迷わず病院へ。身体の病気と同じで、一般的に治療が早ければ早いほど治りやすいようですので。
8.28(木)読了
アメリカで有名なスピリチュアリスト、シルビア・ブラウンによる夢の本。 一口に夢といっても、いくつかに類別できるようです。 1.予知の夢 2.解放の夢 3.願望の夢 4.問題解決のための情報 5.星の夢 1~3は読んで字のごとくです。予知夢、精神の解放(ストレス解消)、夢で願望をかなえる。2、3は一般的な心理学の解釈で説明されます。 1の予知の夢は、例外なくカラーであり、理路整然としているのが特徴です。ただし、カラーで理路整然としているからといって、すべてが予知夢というわけではありません。 4の問題解決のための情報というのは、夢の中で現実に対する、さまざまな情報を得るということです。生涯1000以上の発明をしたトーマス・エジソン、ベンゼン環を発見したベンゼン、天才音楽家のモーツァルト。彼らは全員、夢から多大な情報を得ています。 5の星の夢。これは、寝ている最中にあちらの世界に里帰りをして、それを夢という形で3次元の世界に翻訳するという意味です。 平均して週に2~3回は星の夢を見るそうです。 寿は夢の内容をノートに書き出しています。現在、大学ノート2冊目に突入しています。 不思議なもので、毎日夢を書き出していると、ほぼ毎日思い出すことができるようになります。習慣の力というものは素晴らしい。 親戚が亡くなった夢の直後に、実際に叔父が死んだということもありました。虫の知らせというやつかな? あまり気持ちが良いものではないです。 金縛りにあったり、明晰夢を見たり……夢は本当に面白い。大好きです。 20歳過ぎに、人生最大級の夢を見ました。それは、スピリチュアル・ガイドからのお叱りの夢でした。 心理学的には、1.5の自己と言うようです。つまり、自分自身との会話です。 スピリチュアル・ガイド(守護霊)というのも、結局のところ、自己の一部といえます。その意味では、まさに自分が自分に叱責したのですね。 なにを叱ったかって? それは秘密。ノート2枚分にひっそりと眠っています。
8.24(日)読了
スピリチュアル関係の本。ソウルメイトに関することを中心にしています。 一般にソウルメイトというと、良い関係やロマンチックな関係を思い浮かべますが、悪い関係であってもソウルメイトはソウルメイトです。 人生に大きな影響を与えた人物は、すべてがソウルメイトといえます。そのため、付き合う時間の長短は関係ない。どれだけ深く関わりあったか、また、その人物からどれだけの影響を受けたかが基準といえます。 たとえ一回しか会わなくても、その人の言動に影響を受けて、人生が変わるようなことがあれば、その人はソウルメイトであった可能性が高いといえます。 親子関係や結婚する相手の人などは当然、ソウルメイトであるといえます。 ただその相手が、良い関係であるか悪い関係であるかはまったく別の話。 仲の悪い親子や夫婦などは、吐いて捨てるほどいるでしょう。むしろ、縁が深いだけ仲違いの度合いも深いといえます。 なぜこの家に生まれたのか、と思う人も多いと思います。もっとお金持ちの家に生まれて、やさしい父母の元に生まれたかったなぁ、なんて、誰でも一度は思ったことがあるかもしれません。 だけれでも、その父母を選んで、その家庭に生まれたのは自分の意志です。 両親が子供を選ぶのではなくて、生まれてくる子供の方が両親を選んで、十月十日を得て生誕するのです。 じゃあなんで、もっとお金持ちでやさしい両親の元を選ばなかったの? という話になりますが、そこはそれ。個々の魂は、必要な学びを得られる両親の元に転生するのですね。 未熟な魂の両親を選んで、そこから学びを得る。貧乏な家庭に生まれて、自主性や独立心を養う。それぞれの魂は、自分を高められる家庭を生まれる前に選びます。 だから、「なんで勝手に生んだんだ! 生んでくれなんて、誰も頼まなかったぞ!」というのは的外れ。 だって、自分で選んで生まれてきたのだから。逆に、「おまえは自分から選んで生まれてきたんだぞ」という方が正しい。まさにその通りなのだから。 そういう視点から見ると、今生の自分の課題が見えてくるかもしれません。 現在直面している困難は、生まれる前に予定していた困難かもしれません。 生まれ落ちた家庭も、そのなかに困難性があるのならば、それを通して必要な学びを得ようとする、魂のチャレンジかもしれません。家庭というのは、深い人間性を味わうための方便といえると思います。 その他、友人関係や夫婦関係、恋愛、結婚、離婚などを中心に書かれています。 人間関係に悩んでいる人は、読んでみてもいいかもしれません。 |
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