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読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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1.15(火)読了
瀬戸内寂聴氏と美輪明宏氏の対談集。
寂聴氏は人気作家となった後に出家、得度。多くの人に教えを説くかたわら作家活動も継続。1992年「花に問え」で谷崎潤一郎賞受賞。現代語訳源氏物語は「寂聴源氏物語」としてベストセラーとなる。
美輪氏は17歳でプロ歌手デビュー。「メケメケ」「ヨイトマケの唄」が大ヒットし、劇団でも多数のメインを務める。ある日、霊能力が開花し、天上界からの声を伝える「お役目」をたまわる。最近では「オーラの泉」で国分太一氏、江原啓之氏とともにレギュラーを務める。

こんな2人の対談は、宗教、霊能力、文学、戦前戦後の日本など多岐にわたります。特に興味深かったのは、2人の共通の友人でもある三島由紀夫氏に関することです。三島氏の生い立ち、精神の純真さ、抱えていたコンプレックス、そして市ヶ谷駐屯地での演説・割腹自殺に至るまで、親交の深かった2人だからこそ分かる三島氏の想いがつづられています。
私は三島由紀夫のことを、時代錯誤の、あるいは時代についていけなかったアナクロ人間と単純に信じ込んでいました。ある意味それは正しいのかもしれないが、そうとばかりは言い切れない何かがあったことを、この対談集を通じて知ることができました。

対談自体はすごく明るい雰囲気で、ウィットに富んだジョークやユーモアを交えて話されており、飽きることなく一気に読むことができました。2人の知識、教養、実行力はすばらしく、真の貴婦人はこのような人達なんだなと感じました。おっと、美輪さんは男だっけ・・・。

題名のぴんぽんぱんは、品位の「品」、根本の「本」、模範の「範」のことだそうです。現代の日本にはこれらが欠けているということなのでしょう。温故知新ということです!(ちょっと違う?)


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