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読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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5.23(金)読了
福島大学教授の飯田史彦氏がソウルメイトについて書かれています。
この本はいわゆるスピリチュアルな内容の本ですが、飯田氏の専門は経済学です。そういう意味では、スピリチュアルと遠い印象を受けますが、実は彼は霊能力者なのです(笑)
なぜ経済学者がスピリチュアル本を? と思われるでしょうが、それについては彼の他の著作で述べられています。実にユニークです。

本作では、ソウルメイトとは何か、ソウルメイトとなぜ出会うのか、などについて書かれています。
ソウルメイトとは簡単にいうと、前世からの縁のある(もしくは縁の深い)魂のことです。
広義ではこの地球上の生命すべてがソウルメイト、狭義では親兄弟や恋人、結婚相手などのことです。その他、その人に影響を与えた人物(友達、教師、上司・部下)なども、当然、ソウルメイトといえます。

多くの人(特に女性)は、ソウルメイトとはロマンチックなもの、赤い糸の相手のことと思っている人もいるようですが、さにあらず。もちろんそれもソウルメイトですが、それだけに固執するのは狭い考えです。
ペットだってソウルメイトなんですから。

ソウルメイトの中には、ツインソウルという魂もあるそうです。
ツインソウルというのは、自分の魂が分かれた「分魂」のことです。魂は自在に分かれることができるのです。自分が自分と出会うのですから、当然上手くいきます。異性同士なら、猛烈に恋心を抱いてしまい、結婚に至るというパターンが多いそうです。運命の赤い糸というやつですね。
ただ、生まれる前に「今生では結婚しない」と決めている魂もありますので、その場合は独身を貫くケースが多いです。
身も蓋もない話ですが、全ての魂は生まれる前に、生誕から死亡までの生き方をすべて決めています。結婚するしない、子供を生む生まない、事故で死ぬ、病気にかかる、人に騙される、それらのことはぜーんぶ決まっています。
ただ、それはあくまで青写真なので、自分の努力次第で変えることができます。一本道ではなくて、いくつかのルートがあるのですね、人生は(絶対に変えられない運命もあります。必ず20歳に事故で死ぬと決めて生まれてくる場合もあります)。
自殺すると決めて生まれる魂はいないのに、自殺者が年間3万人もいるというのが、その証拠です。ただ、自殺さえも学びの1つで、悪というわけではないのです。自殺はよくないという教訓になるのですから。

というような内容が、たくさん書かれています。
飯田氏の著作は素晴らしいものが多いので、私はほぼ全て読了しています。
読んだことがなくて、興味のある方はぜひ。
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5.21(水)読了
第一回本屋対象受賞作。

<あらすじ>
事故に遭い、80分しか記憶が持たない数学博士のもとに家政婦として派遣された、バツイチの私。
博士はいつも背広を着ていて、背広のあちこちにメモ書きを挟んでいる。
私は毎朝博士の家に通うが、そのたびに「新しい家政婦」になっていまう。博士にとって、毎日が記憶の最初なのだ。
そんな博士は、阪神タイガースのファン。記憶は江夏がエースの頃で止まっている。
私はタイガースチケットを購入して、自分の10歳の息子と博士の3人で阪神の応援にいったり、博士の誕生日に江夏のプレミアムカードをプレゼントしたりする。博士はこれ以上ないくらい、よろこんでくれた。
あるとき、博士の記憶は80分も持たなくなり、施設に入ることとなる。
私と息子は、1月か2月に1度お見舞いに行くようになる。そのうち息子は22歳になり、来年は中学校の数学教師に就任することとなる。博士は喜んで、息子を祝福する。これが私と息子が、博士と会った最期となる。

数学者を主人公とした、珍しいタイプの純文学作品。映画化もされました。
何ということもない日常を描いていますが、心が温まります。
特に最後のページには感動します。博士の純粋さには、手放しで好感が持てます。
小川さんはこの作品を書くにあたり、数学者で作家でもある、藤原正彦氏に取材にいったそうです。
文体も物語も、良い意味で素直です。
5.20(火)読了
アメリカのベストセラー作家、クーンツの小説作法の本。

内容的にはオーソドックスですが、実際に自分の本から文章を引いてきて、内容を吟味するなどの工夫がされています。
テンポの良い会話法や場面の移り変わりなど、とても勉強になります。

クーンツは毎日10時間は小説を書いているそうです。12時間、16時間書く日も多く、6日間ほとんど寝ずにぶっつづけで書いたこともあるそうです。体重が5キロ減ったと書いています。
プロというのは、それくらい過酷なんですね。彼自身、作家生活に入る前にさまざまな職に就いたそうですが、作家という職業が一番過酷だと語っています。50キロの荷物を10時間運ぶ仕事よりも過酷。うーん、過酷だ。村上春樹も同じようなことを語っていた。そうなんだろうなぁ。

推敲も30回くらいは行うそうです。
これって、普通なのだろうか?村上春樹も自身の本で「推敲はたくさんします」と書いているが、それでも10回くらいだし。
クーンツ恐るべし。
5.16(金)読了
元総合格闘家の須藤元気が、友人とのメールのやりとりを本にしたもの。

本の内容は、非常に哲学的で人生に大切なものがたくさん書かれています。
その中で、気になったものを1つ。

「とになく頭で考えないで、サインと感情に従うといいのです。
感情は魂からの語りかけなので、その通りにしてあげる。
目の前に選択肢があったら、損得ではなく、いい感じか嫌な感じで決めます。」

その通りだと思います。
でも、なかなかできない。須藤元気なら、こう言うでしょう。
「できないのではなく、やらないだけです。
心の中で難しいと思っているから、難しいのです。
そのような観念を振り払い、簡単だ、という観念に交換してください。
そうすれば、必ず簡単になります」

須藤元気は私も大好きな「バシャール」ファンです。
そのためかどうかは分かりませんが、彼と私は感覚が非常に似ていると思っています。
非常に近いものを感じる。実は兄弟なのでは……そんなわけはありません。
5.16(木)読了
いじめを題材とした童話。

ある日、理由もなく学校のみんなからいじめに遭う主人公。
彼はいじめが理由で、学校に行かなくなってしまいました。
夜空を見上げていると、とても綺麗な星が降ってきました。少年は感動しました。そうだ! この星を作って、みんなに見せてあげれば、感動していじめがなくなるかもしれない!
少年は、その日から「星」の製作にかかりました。そして、大きくなって科学者になっても、星の製作を続けました。「星」はなかなか作れず、失敗ばかりです。事故や爆発などで、主人公に生傷はたえません。それでも、作り続けます。老人になっても作り続けます。そんな姿をみて、いつしかみんなは、彼のことを「星のおじいさん」と呼ぶようになりました。
とうとう星は作れず、主人公は老人ホームに入ってしまい、研究をあきらめてしまいます。
しかしある日、テレビで少年のいじめによる自殺のニュースを見て、憤ります。「いまの時代でも、いじめはなくなっていないではないか!」
おじいさんは再び研究を再開します。そしてある日、ついに星の製作に成功しました。
星を箱に押し込め、おじいさんは天へ召しました。星は膨張し、ついには箱からあふれ出して、おじいさんの家の煙突から空へ吹き溢れました。空一面の流れ星です。しかし、夜遅くなので、誰も見る人はいませんでした。
時は流れ、学校の少年たちが水道で何かを洗っています。
それは、星の残骸でした。

出版社に小学校6年生の女の子から手紙が来たそうです。
その女の子はいじめられており、なぜいじめに遭うのか分からないと書いていました。
その手紙がきっかけとなり、この『星のおじいさま』の本は書かれました。
いじめに遭うのは、本当に苦しいものです。

世の中が愛や感動に溢れて、いじめがなくなれば良いですね。

今日は読書日記ではありませんが……。

ある日ネットサーフィンをしていると、偶然、日高蓮さんという方のブログに行き当たりました。
最初は何気なく眺めていたのですが、そこに書かれていた詩はとてもきれいで、とても心に響くものでした。

彼女の感情がダイレクトに伝わってくるようで、とても感動しました。
こういう詩は、なかなか書けないなぁと思います。
それだけ、たくさんの想いを抱えられているのだと思います。

そんな彼女が出された本が、『賽は投げられた~Alea jacta est~』です。

現在、ネットで購入申請をしているのですが、まだ手元には届いていません。
だから、感想などを書くのはもう少し後になると思います。
このページは、日高蓮さんに空けておこうと思います。

人間って、いろいろな悲しみや苦しみがあると思う。
抱えきれるものも、抱えきれないものも。
さまざまな想いを抱えながら、生きて、
そして、幸せになれればいいなと思います。

5.15(木)読了
すばる新人賞受賞作品。

<あらすじ>
虹色の着物を作ろうと、主人公は野蚕を採集する。ドロップアウトした研究者に依頼して、その蚕を改良する。やがて、肉食に改良され、動物タンパクを食することにより巨大化した蚕の糸により、虹色の着物が完成する。しかし、それを着たモデルは、身体が紫色に変色して死亡する。
アレルギー体質のせいだとして、示談で済ませたが、蚕のせいだということは明らか。養蚕場から逃げ出した蚕は、隣接する養鶏所の鶏を食い尽くす。やがて、町全体に蚕の被害は広がる。共同出資人も、蚕の毒にやられ、死んでいく。
研究者は、以前、研究で作った蚕を死滅させる緑色の菌を使用する。5000羽の蚕に注射器で菌を注入して、外にばら撒くのだ。交尾した蚕は気が狂い、異常行動を起こす。そして、人間たちに叩かれていく。
研究者は、菌の注入中に誤って菌を大量に吸い込んでしまう。その影響で倒れて、入院中に死亡する。
蚕騒動は収束に向かっていく。誰も使用しなくなった養蚕所で、蚕が孵化。ぶるっと身体を震わせ、仲間をもとめて飛び立つ。

篠田節子の受賞作。処女作になるのかな?
非常にしっとりとした、気品のある文章です。古風であって、落ち着いた、艶のある文章です。初期の作品でありながら、文体が確立されているといった感じです。
男性にはこの文章は書けない。

内容的には、よくみかける話ですが、雰囲気が非常にでていて、飽きさせません。
ジャンル的にはホラーになるのかな? 純文学的なホラーといった感じ。

彼女の本は初めて読んだのですが、とても良いです。
他の作品も読んでみたいと思います。
5.11(日)読了
お人形マンガ3~4巻。
水銀燈と夢の中で戦います。その夢の中で、主人公の男子は自分の弱さに打ち勝ち、切り落とされた真紅の腕を取り戻します。

うーん、立ち読みで一気に読んだので、いまいちストーリーが頭に入っていない。
第7ドールの水銀燈の主人は、どうやら病院に入院している女の子のようです。
4巻で描かれている限りでは、良くならない病気に罹っているようで、冷笑的な雰囲気を漂わせています。上司と部下の性格が、見事に一致しています。

どうでもいいことかもしれませんが、ローゼンメイデンを立ち読みしていると、周りの人々の目が痛い。気にしすぎといえばその通りですが、対象年齢は小学生~高校生の女の子でしょう。男が読んでいるというだけで、視線ビームは突き刺さります。
いわんや、絶対に買うことはできません!
5.9(金)読了
心理学から人間の本性を読み解くというコンセプトの本。
ウソをつく人、つかない人、強欲な人、欲のない人、暴力をふるう人、ふるわない人など、殺す人、殺さない人間の不可解な行為を脳により解説しています。

これらの決め手は、主に生まれてからの生育環境にあります。
特に、母親に愛情を注がれたか否かにより、情緒豊かで哀れみ深い、やさしい人間になるかならないかが、決定されます。もちろん、遺伝的なものもあるとは思いますが。

人を殺す人、特に快楽殺人を行う人物は、やはり脳のどこかが異常もしくは未発達な状態にあるといえます。
その前兆としては、小動物(犬や猫)をいじめたり殺したりするようです。快楽殺人を行う人物は、ほぼ100パーセントこれをやるそうです。

題名の「神に近い」というのは、人間が人間らしくあるための、大脳皮質が発達した人であり、「爬虫類に近い人」というのは、爬虫類にもある、間脳や視床下部の優位な人という意味のようです。
5.5(月)読了
中学生男子の主人公の元に、西洋風のかわいいお人形が送られてくる。ゼンマイを巻いたら動き出して、人間のように喋ったり思考したりする。名前はローゼンメイデン第5ドール<真紅>とのこと。ゼンマイを巻いた人は、その人形の下僕にならないといけないという、無茶な設定。
ローゼンメイデンシリーズは第1~7まであるようで、<雛苺>とか<水銀燈>とかいろいろな人形がある。アリスゲームというローゼン人形同士の戦いを勝ち抜いた人形1体が、7つに分かれたローザミスティカという人形の命を独り占めできるらしい。ふーむ。

こんな感じのお話。
自民党の麻生太郎氏が空港で読んでいた、と聞きます。
そして、本屋さんにいったら「ローゼンメイデン」というマンガがあるではないですか!
というわけで立ち読みをしました。記憶にとどめるのが大変だった……。

結論的には、よくある設定で人気を出すぞ! という作者の意思がみえる作品です。
真紅が好きな「紅茶」ゴシック系の「服装」「成長譚」これに恋愛があったら完璧です。

非常によく似ているマンガに『ちょびっツ』という作品があります。
設定はほとんどそれの焼き直しでしょう。
『ドラえもん』→『タルるートくん』と同じです。

内容自体はそれなりに面白いです。
少女漫画ではないので、男女問わずに楽しめると思います。
全8巻、がんばって立ち読みで読もうかと。イスくれぃ。


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