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読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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1.10(木)読了
ニュートン、ダーウィン、フロイト、ウィトゲンシュタイン、ボーア、ウィーナーの6人の自然科学者の生涯を、精神病理学の観点から分析・解釈し、大きく3つの病圏に分類しています。

ニュートン、ウィトゲンシュタイン・・・分裂病圏
ダーウィン、ボーア・・・躁うつ病圏
フロイト、ウィーナー・・・神経症圏

この中ではニュートンとダーウィンに共感を受けました。
ニュートンはプリンキピア(自然哲学の数学的原理)という傑作を20代の間に打ち立てます。いわゆる万有引力の発見です。が、その分裂病質の性格のため、自らの研究成果をほとんど発表しなくなってしまいます。これは自分の発見を他人に知られたくない、自分だけのものにしたいという欲求からきているようです。普通は世間に発表して業績が認められたいと思うものですが・・・。
「種の起源」で有名なダーウィンは、自身の持つ超完ぺき主義の性格から、論文作成に注釈・括弧を多用し、非常に見にくい論文を作成してしまいます。成果をすべて表現しなければ満足できないのでしょう。このままではいつまでたっても論文は完成しません。心配した周囲の学者はダーウィンに研究の縮小を提案。妥協して著したのが「種の起源」です。本人にとっては不満の残る結果でした。

ニュートンの極端性とダーウィンの完璧主義は日常生活においては不便かもしれませんが、コツコツ1つのことに打ち込む仕事には適している性格なのかもしれません。その性格ゆえに大科学者になれたともいえます
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コメント
無題
これは遠い昔に、中央公論社刊行の科学雑誌「自然」に、掲載された知的超越者の病跡学です。気鋭の精神分析医飯田真と、今では、随筆家・エッセイストとしても有名な、精神科医中井久夫の共著でした。小生も高校生でしたが、この雑誌の掲載論文を読んで、人間の内面、その育成歴が与える影響に、人間理解の深い側面を教えられた思いがしました。遠い昔のことです。
【2011/03/17 19:14】 NAME[時代錯誤] WEBLINK[] EDIT[]


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