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読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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10.3(金)読了
「家」に関係するユーモア小説6編。
嫁さんに家出されて室内を自分好みに改造する会社員、ネットオークションにはまり夫の高級品をオークションしてしまう専業主婦、スローフードに熱心な嫁や近所の住人をおもしろおかしく小説に書いて後悔する直木賞作家、内職の配達に来る若い男性に淫靡な思いをのせる主婦など、どれもユーモアたっぷりに書いています。

いやぁ……どれもおもしろい。奥田英朗ってほんとに上手いなぁ。
最近読んだ大衆小説のなかでは、この人の作品が群を抜いて良いように感じる。
愛称がいいのだろうか? いやいやいや、誰が読んでも良いものは良いでしょう。いや、ほんと。

ちなみに今回は、変態の「伊良部一郎」精神科医は出演していません。伊良部一郎……注射フェチで、はあはあいいながら患者の注射シーンを見るトドのように肥えたあの変人です。
さびしいような、ほっとしたような。
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10.2(木)読了
涼宮ハルヒシリーズ第3巻。今回は短編4つから成り立っています。

・SOS団で野球大会に出場し、長門の超能力で大学生に勝利するという「涼宮ハルヒの退屈」
・未来人、朝比奈みくるによる時間SFの「笹の葉ラプソディ」
・コンピュータ研究会の部長がいなくなり、SOS団で調べた結果部長宅に次元の切れ目が出来ていた。古泉の紅玉攻撃により情報生命体である巨大カマドウマを倒し一件落着する「ミステリックサイン」
・古泉の遠い親戚のいる孤島の別荘に招かれたSOS団。嵐の晩にそこの主人がナイフで殺害され、その弟がクルーザーで逃亡。しかしすべては古泉たち「組織」のものにより仕組まれたことであり、これによりはるひの退屈を紛らわそうという計画だった「孤島症候群」

個人的には「笹の葉」ラプソディがよかった。時間SFものには弱いですねぇ。
「孤島症候群」はミステリものですが、内容的にはそんなに難しくありません。SOS団団員の事情を考えて読んでいれば、10中8、9わかります。でも、けっこうおもしろい。

全体的にはまずまずいい感じだと思います。1巻には及ばないけど、2巻よりはおもしろいかな。
キャラ物は短編でも楽しめる。今回の新発見。
9.29(月)読了
エドガー・ケイシーの医療リーディングをまとめた本。
治療器具や原材料名から、それらがどのような怪我や病気に効果があるかが書かれています。
本の題名にも書かれていますが、110品目と数はかなり充実しています。

ちょっと残念に思ったのは、怪我や病気から、それらを治療するためにはどのような措置をとったらいいのかということは書かれていないので、ちょっと使い難いという点です。
ケイシーの他の書に『人類を救う治療法』というのもがあるのですが、病気からの逆引きはそちらの本で調べたほうがいいでしょう。

あと、リーディングされたのが1930年代のというかなり昔なので、その当時の治療器具や薬などが発売禁止になっていたり、製造中止になっているということです。
もうひとつ、器具や薬類が日本では手に入り難いという欠点もあります。うーむ。
が、朗報。日本エドガーケイシー財団(ARE)というものがありまして、そちらでケイシーグッズや書籍などが手に入るようです。

また、各地でケイシー療法に興味をもった医療関係者や薬剤師さんなどがいまして、そちらでケイシー療法を受けられたり、グッズをゲットできたりもします。
ためしにネットで調べてみたら、私の家の近くにもケイシーグッズを販売している薬局があるようです。そのうちふらっと行ってみたいと思います。

ケイシー療法のひとつに「りんごダイエット」がありますが、これはケイシーがチャネリングで受け取った情報が起源だそうです。知っていました?
なんでも、3日間りんごだけを食べて過ごすのだそうです。そうすると、身体の毒素が抜けてしまって調子がよくなるそうです。
このまえ某業務スーパーで、りんごひと箱698円(30個入りね)で売られていたので、それ買ってきてやってみようかな? 30÷3で・・・・・・きゃっほーい! 一日10個もりんご食べられるぜぃ!(←あほ)
9.28(日)読了
涼宮ハルヒシリーズ第2弾。
今回はハルヒ団長率いるSOS団で学園祭に出演することに。出し物はずばり自主制作の映画。
朝比奈みくるは戦うウェイトレスとしてピンクのウェイトレス服を着さされ、長門有紀は魔法使い役で黒衣着用、星空ステッキを振るってミクルビールを払い落とす! 映画の出来はいかに!

今回から新キャラの鶴屋さんが登場しています。朝比奈さんの同級生とのことですが、底抜けに明るくていつもワハハと笑っています。とりえあえず普通のキャラのようです(普通人ということ)。
今回は映画のちょいキャラ、つまりその他大勢役のひとりとして出演しているだけなので、ストーリー自体にはなんの影響も及ぼしていません。今後の活躍に期待しましょう。

第一作目の『涼宮ハルヒの憂鬱』がものすごく面白かったので読んでみたのですが、2作目ということもあるのか、スケールが小さくて枠にはまった感があるのは否めません。その点はちょっとがっかり。
とはいっても、まずまず読める作品ではある・・・・・・かな。

朝比奈さんは未来人、長門は宇宙人、古泉は『組織』の末端。その説明もなく物語が進んでいるので、一作目を読んでいない人は話の筋がわからなくてパニックになるかもしれません。これからハルヒシリーズを読破しようと思っている人は、図書館で一巻を借りられているからといって、「まっ、いっか」と言って2巻から読み始めるようなことは無きようよろしくお願い致します。世界観がわからずに、パニックに陥ります。
面白さの点でも『憂鬱』のほうが圧倒的に上なので、横着せずにまず一作目から読みましょう!

いっとくけど、表表紙はかなりはずかしい絵が描かれています。
男が借りるのはかなり恥ずかしいです。特に『溜息』はひどい……。図書館のお姉さんの目が痛いです。
姉か妹がいる人は、面倒くさがられても、それらの人に借りてもらうことを強くお勧めします。そうしなしと……いや~、冷や汗かいたぜぃ。
9.26(金)読了
医学博士の甲田氏の「少」食健康法の本。
甲田氏は1924年生まれですが、若い頃から食べることが大好きで、特に甘いものには目がなかったそうです。そのせいか病弱で常に心身に不全感のようなものを抱え込んでいました。
陸士になって終戦後には医学の道を志し、医学部に入学しましたが、勉学にも支障がでるありさま。
一念発起して大好きな甘いものを断とうとしますが、リバウンドのようなものが生じてしまい上手くいかない。
わらにもすがるような思いでたどり着いたのは「断食」療法でした。

前述のとおり甲田氏は「食」で翻弄された人生を歩んできました。
誰しも食べることは好きだと思いますが、それに翻弄されてしまい、人生を暗いものにするのはもったいないものです。
そのような食の煩悩を少なくし、健康でより良い人生を送ろうというのが本書のねらいです。

不全感を抱いたり病気になったり……これらはすべて大食に原因があると氏は語っています。
あとは排泄です。異論はあると思いますが、腸内には長年で溜まった宿便というものがあるそうです。これは腸が癒着して狭くなった部分などに滞留している便だそうです。
これらの便は普段はなかなかとれませんが、断食することによって驚くほどの量がでてきます。これらの便は毒素なので、除去しないことには健康になるのは難しいそうです。

あとはポジティブ思考と感謝の念。食物になってくれる動植物に「ありがとう」と思えば、無駄な大食はできなくなります。
たしかに、人間が食べるために命を捧げてくれる生き物のことをおもえば、暴飲暴食などをしたらバチが当たります。食べ物を捨てるなどということももってのほかですし、同様に、無駄に飲食することも改めるべきかもしれません。

本書を読んでいると、エドガー・ケイシーのことを思い出しました。書いてある内容がかなり似ています。そのせいか、すんなり納得することができました。

私も食べることが好きなので断食は難しいかもしれませんが(おまけに危険です)、「少」食は可能かもしれません。
やってみようかな?
9.24(水)読了
江原本。スピリチュアルを下敷きとして、いかに未来を切り開いていくかを主眼に書かれています。
内容的には、いままで出版されてきた江原氏の本の焼き直しのようなもので、特に目新しいものはありませんでした。

逆にいえば、大切なことや重要なことを繰り返し語っているともいえるかもしれません。
まぁ、本によって主張内容が変わったり、過激な意見を連発したりする人のほうがよっぽど怪しいといえるので、その点では一貫性があって良いと思います。

道徳的なことが多く書かれていて、どれも大切だと思うのですが、彼の本10冊以上読んでいると内容を覚えてしまって読んでいて眠たく・・・・・・はっ! 言ってはいけないことを!
というのは冗談としても、総論的な本は十分書かれたと思うので、そろそろ江原的スピリチュアル各論の本も執筆してほしいなと思います。

具体的にいえば、あちらの世界についてもっとシステマティックに語るとか、リーディングやチャネリングなどについてよりテキスト的な内容の本を書くとか。
「食物」「健康」などについてスピリチュアル的に書いてくれたらうれしいんだけどな。
そんなのがでたら即購入します。ぜひ出版してくださいませませ。
9.23(火)読了
第57回日本推理作家協会賞受賞、第4回本格ミステリ大賞受賞作。

「なんでもやってやろう屋」を自称する元私立探偵・成瀬将虎。同じフィットネスクラブに通う愛顧から悪質な霊感商法の調査を依頼された。そんな折、自殺を図ろうとしているところを救った麻宮さくらとの運命の出会いを果たして――。

本屋の棚にこの本を絶賛している内容のポップが備え付けられており、いつか読んでみたいと思っていたところ、古本屋で発見したので購入して(157円)、さっそく読んでみました。
途中まではよくあるミステリの内容で、正直「ふーん」と思っていたのですが、ラスト数十ページでギョッとしました。そうきたか……やられた。

私はミステリはほとんど読んだことがないし、興味もないのですが、これはすごいかもしれない。
そのまま普通にラストまでいってもそれなりに面白いのに、そうやっちゃったか、と。
おそらく古典的な引っ掛けなんだろうけれど、ミステリ初心者の私にはまったくわからなかった。

「必ず二度、三度と読みたくなる究極の徹夜本です」というのは背表紙の紹介文ですが、確かに。
も、もう一度読みたい……、いますぐ読みたい、と思ってしまいました。なぜって? 知りたい人はご一読あそばせ。
9.21(日)読了
2003年前後にライトノベルで活躍している新人、中堅作家にインタビューした本。
私はライトノベルはほとんど読んだことがありません。
最近読んだのは『涼宮ハルヒの憂鬱』くらいです。
たしか「スニーカー文庫」で大賞をとった作品だったと思いますが、これが滅法おもしろかった。
よって少しライトノベルを読んでみようと思い、その作品選定のためにこの本を手にとった次第です。
 
一口にライトノベルといっても、さまざまな出版社と受賞作品があるようです(あたりまえですが)。
もっとも有名で力があるのが「電撃」のようです。投稿作品の数もかなり多いようで、受賞は難関のようです。
それだけに受賞作品は面白いようです。アニメ化になっているものも多いみたいです。
 
最近のアニメでは「勺眼のシャナ」「ガンダムSEED」「コードギアス」などがライトノベル作品でしょうか。
『涼宮ハルヒ』もテレビ放送されていたみたいですが、関西で放送していたかどうかは不明です。どうなんでしょう?
 
図書館でライトノベルをパラパラ読んでいると(『ムシウタ』だったかな?)、隣には小さなお子さまたちが……。
うーむ、どうも読みづらい。イスに座ってつい真剣に読んでしまいました。
感想。やけに点々(……)を多用していてイライラする。ちょっと幼稚。表紙がかわいすぎて読んでいて恥ずかしい。借りにくい。etc.etc......。
うーむむむ、他の作品も読んでみよう。
9.18(木)読了
変態精神科医、伊良部一郎の物語。
この医者、肩書きは医学博士ですが、注射フェチで完璧に変態です。
門をくぐって診察を受けにきた患者に対して、有無をいわさず注射、さらにもう一発注射、意味もなく通院させてそのつど注射の連発です。
注射している最中は患者の後方から、はあはあと荒い息を吐いて興奮しています。もはやある種の犯罪です。

治療方法もかなり特殊。依存症の患者と一緒に真夜中の市民プールに忍び込もうとしたり、脅迫神経症の患者と行動療法と称して、ライバル病院に石を投げ込んだりします。
断じて治療ではない! と横槍を入れたくなりますが、その破天荒な療法により、患者は病気が(なぜか)完治したり良い方向に向かっていったりします。
薬もほとんど出していないようなので、ある意味名医といえます。

奥田氏は『空中ブランコ』で直木賞を受賞しましたが、その前編ともいうべき作品です。
『空中ブランコ』がおもしろかったので古本屋で購入したんですが、当たりでした。6編からなる短編ですが、どれも標準以上の内容です。

2作目にして奥田氏のファンになってしまいました。
さて、次はどの作品を買おうかな。
9.17(水)読了
村上朝日堂シリーズ。1997年刊行なの、割と新しいものといえます。
いつもながら村上春樹氏のエッセイがずらりと書かれています。

村上朝日堂はほぼ全巻読破したので、目新しい内容のものはあまりありませんでした。それでも、いくつか「ほう」と思ったものがあります。
たとえば村上春樹という名前。実はこれ実名なんですね。知らなかった。私はずっとペンネームだと思っていました。だってかっこよすぎる名前だもん(でもない?)。

当時、村上といえば村上龍、春樹といえば角川春樹という両巨頭がいたので(いまもいるけど)、その両方の名前をとったということで、よく「ペンネームにしてもやりすぎではないですか?」と皮肉られたそうです。
太宰漱石、三島竜之介というペンネームで文壇に登場したようなものですね。たしかに皮肉られるかもしれない。もっとも本名なのでしかたがないですね。

病院や銀行で「村上さーん、村上春樹さぁーーーーん!」
と呼ばれるとつらいそうです。察するに、穴を掘って飛び込みたいような心境でしょう。
誰だって「木村拓哉さーん」という呼び声がかかったら、おもわず振り返って顔を確認したくなるでしょうから、本人としては恥ずかしい。

村上氏は皮膚科と性病科(というのか?)が併設されたクリニックに通ったときに、受付の女性に大声で名前を呼ばれて狼狽したそうです。
「なに! 『ノルウェイの森』の村上春樹がきているのか! もしかして性病……」
皮膚科にきただけでこんな目に遭うとは、かなり悲惨です。私だったら2度とそこへはいかないでしょう。
おそらく村上氏も通う病院を変えたはずです。たぶん。




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