忍者ブログ
読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
[173] [172] [170] [171] [169] [168] [167] [166] [165] [164] [163]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

9.4(木)読了
著者の谷川敏通氏は、元副総理の渡辺美智雄氏の元秘書だそうです。1996年に衆議院議員選挙に出馬して、次点で落選。選挙違反をしたとして指名手配され、3ヶ月の逃亡生活の末に出頭。
副題は「衆議院選にて選挙違反 逮捕の瞬間から取り調べ 出所までの生々しい記録」

主に出頭直後の警察官の対応から、検察官の取調べ風景などが書かれています。
読んでみるとわかりますが、警察の調書の取り方はかなりえげつないです。長年のノウハウの賜物なのか、暴力さえ振るいませんでしたが、耳元で大声で怒鳴りつけたり、精神的にギリギリの事を平気でやってきます。

一例として、護送車で移送時に、わざと容疑者の家の前に通ったりします。ご丁寧に家族が家を出る直前を見計らったように車を走らせます。精神的にはきついでしょう。

寿は大学で法律実務論という授業をとっていました。
講師は現役の弁護士でした。授業中の彼の言葉で印象的なものがあります。それは、「犯罪者は殴りつけないと吐かん。現場とはそういうものだ」というものです。

そのときは滅茶苦茶なこと言うなー、と思っていましたが、案外そういうものかもしれません。殴るのはどうかわかりませんが、あらゆる手段を使って肉体的精神的に責めあげるのは必要ですね(吐かせるためには)。
警察にも検察にも、自白のノルマや点数がありますし。ノルマのない仕事は無いですね。

最終的に谷川氏は吐きますが、それは妻が癌で余命いくばくもない、その看病をするためにわざと自白するという判断からでした。

実際に彼がどのようなことを行ったかは、著書内ではほとんど語られていません。よって、彼がシロかクロかはわかりません。が、警察が指名手配したということは、限りなくクロに近いということでしょう。

犯罪を犯す人、犯そうと決心した人、犯罪を犯す危険性がある人は、まずこの本を一読するといいでしょう。犯行意欲の減退、請け合いです。

PR

コメント


コメントフォーム
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
  Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字


トラックバック
この記事にトラックバックする:


忍者ブログ [PR]
カレンダー
12 2025/01 02
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
プロフィール
HN:
とし
性別:
男性
趣味:
読書、コーヒー、ジョギング
ブログ内検索
フリーエリア
最新CM
最新TB
バーコード
アクセス解析