読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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5.4(日)読了
<あらすじ> フィンランドのある村で、サンタ協会の会合が開かれます。サンタ協会というのは、各国代表のサンタが集まり、サンタについてのさまざまな取り決めをおこなう機関です。 今回の取り決めは、引退するアメリカ代表の後任を採択するということです。アメリカ代表が選んだ人物だから大丈夫だろうと、各国のサンタは思っていましたが、現れたのはなんと女性でした。 ここから、喧々諤々の大論争が始まります。 サンタが女というのはおかしい。いや、男女差別は良くない。サンタのモデルは欧米人だ。いや、サンタのモデルのキリスト教徒、聖ニコラスはは現在のトルコの司教、トルコは西アジアだ。など。 最終的には初の女性サンタが認められました。ただし、イメージを損なわないように、眉は小麦粉で白く塗るという条件です。 12月24日のクリスマス・イヴ、各国のサンタは子供たちにプレゼントを配りにいきます。アメリカ・サンタのジェシカもはりきって配ります。 彼女は家に帰ってくると、眠っている息子のトミーを起こして屋上に上がります。屋上にいたは3階に住んでいるジョンと娘のエミリーでした。トミーとエミリーは一緒に遊び始めます。エミリーはサンタを見たといっています。 ジョンはジェシカにプロポーズをします。ジェシカの答えは「YES」。そして、ジョンはジェシカの眉に小麦粉がついているのに気が付きます。ジェシカはいいます「ケーキを焼いていたからよ」 年明けにサンタの臨時会議が開かれました。 議題はサンタの結婚を認めるか否かです。 イタリア・サンタは少しごねましたが、結局全会一致で認められました。 サンタを題材にしたハートフルストーリーです。 男女差別や人権問題などを散りばめながらも、明るい雰囲気でとても面白い作品です。 東野圭吾さんは推理小説というイメージが強いのですが、こういう作品も書かれるのですね。 読後感最良。大当たりの絵本です。 PR
5.3(土)読了
大作家、五木氏と宗教哲学者、鎌田氏の対談集。 ただの対談ではなく、本の題名でも分かるように、広く霊に関することを話題にしています。 霊は実在するのか、霊視について、交霊について、超能力、死後の世界などといったトンデモ関係なものから、宗教と神道、仏教、キリスト教についてといった宗教学的な内容について、さらには個人的霊体験、霊能力者体験について語られています。 鎌田氏は宗教哲学者なので分かるのですが、五木氏はなぜこんなに宗教関係に詳しいのだろうと不思議に思いました。 本の最後の作者紹介をみると、五木氏は50歳前にして、執筆活動を中断して龍谷大学で3年間、仏教史を学ばれたそうです。なるほど、と思いました。 宗教関係の知らない人名・地名がぽんぽん出てきて、正直、ついていくことができません。 それなりに知識や教養のある人でないと、完全に理解することは難しいかなと思います。 お2人とも、霊や霊能力者にはわりと寛容なようで、存在を信じておられるようですが、さすがに危ない霊能者や宗教者に対する警告のようなものも語っています。 判断基準はやはり、その人がどういう人かということです。人柄や言行が一致しているか、嘘はないか、不要に金銭を要求していないかなどです。当たり前といえばその通りですね。
5.1(木)読了
モミの木を題材にした絵本。 <あらすじ> クリスマスの近いある冬の日、街から商売人がやってくる。話をきけば、クリスマスツリーにするためにモミの木を買いたいのだという。森の所有者の農夫は、モミの木を売る気はない。クリスマスツリーにされると知ったら、モミの木も悲しむだろう。農夫は断る気でいたが、木をよくみてみたいという商売人の言葉にOKする。 商売人は木を褒めて、この森には1000本程度のモミの木があると告げる。1000本もあったのかと、農夫は驚く。価格はいくらか、と農夫はきく。商売人は、全部で30ドルと告げる。つまりモミの木1本3セントだ。 農夫はポストカードにモミの木の絵を描き、友達に送る。 手元に本がないので、結論的に農夫が木を売ったのかどうかがよく分かりません。売るつもりだったと思います。 それにしても……農夫はマネーに心変わりして木を売ってしまうのでしょうか? それはあまりに切ない。読んでいて感動しませんでした。 いったい何が言いたいの? とつっこみたくなる絵本です。 絵はリアルでとてもきれいです。絵をメインにして読み進めましょう。 5.1(木)読了
4.30(水)読了
医学博士の田村氏が書いた健康法の本。 人にはサーカディアンリズムという生体リズムがあり、それに沿った生活リズムを確立して実行することが健康になる秘訣とのこと。 人には朝方と夜型のタイプがあるそうです。それを認めながらも、田村氏は「朝寝坊は病気か遺伝的障害です」と述べています。小さい頃から夜型の私としては「そんなの聞いてないよー!」という感じです。 あと気になったのは、「ストレスを感じにくい人はいます。(A)恍惚の人(B)精神的障害者(特に統合失調症)(C)奇人・変人といわれる人」いやはや……、平たく言うと、異常な人はストレス無しということでしょうか。 この一文で、「この人嫌い……」となりました。文章には気をつけてほしい。 あとは「1日3食摂る」とか「運動をする」「早寝早起きをする」という常識的なことが書かれています。 個人的には1食生活でも、夜型でも、その人のスタイルに合っていれば良いと思います。 まぁ、あくまで常識的なコトということでしょう。 総合的には、あまり面白くありませんでした。
4.29(火)読了
旧約聖書のマンガ版。 すべてが書かれている訳ではなく、主要な物語をピックアップしています。 創世記、ノアの箱舟、バベルの塔、ソドムとゴモラ、モーセ、十戒、ソロモン王の話などは、聖書に興味のない人でもわりと知っていると思います。 アニメやゲームなどにも使われたりしています。 ドラゴンクエストのロトはノアの子孫であるアブラハムの甥ですし、『風の谷のナウシカ』でも旧約聖書の単語がしばしば出てきます。ゴリアテ、アスベルなど。 旧約聖書でいつも疑問に思うのは、アブラハムとその息子イサクの話です。 老年期にようやくできた息子イサクを、神は生贄として捧げるように指示します。 当然、アブラハムは苦悩しますが、最終的に神の意向に従い、山上の岩の祭壇でナイフでイサクを殺害しようとします。 その直前に神は、アブラハムを止めます。神はアブラハムを試したのです。 私はこの話は嫌いです。 父親に息子を捧げよと指示して、親に子殺しを決意させる神っていったい何でしょう? これによりアブラハムは罪悪感を抱いたのではないでしょうか。 聖書では「神を試みてはなりません」と書かれていますが、神は人を試みても良いのでしょうか。 私は、アブラハムを試みたのは、神ではなく悪魔ではないかと思います。 聖書のことを特別詳しいわけではありませんが、このような内容を指示する神は嫌いです。 その他は読み物としておもしろいです。 聖書というだけあり、教訓的内容が多くかかれています。 戦いが多いのも新約との違いです。 旧約は歴史書的色彩が強い読み物です。 4.28(月)読了
4.27(日)読了
バウスマンのケースとケーチェシリーズ2作目。 今作ではケーチェが身ごもりました。生まれてくるのはいまかいまかと待ち望み、森の仲間たちも楽しみにしています。 仲間たちは、産まれてくる赤ん坊に、それぞれプレゼントを贈ろうと思いつきます。なにが良いかと考えていると、ピンと乳母車が思い浮かびました。そして、森の2匹と赤ん坊の父親になるケースは、それぞれがお手製の乳母車の製作にかかります。もちろん、誰にも内緒です。 ついに待望の赤ん坊が産まれました! そしてプレゼントを持ってくる森の仲間とケース。それをみてびっくり仰天、乳母車が3つもそろったからです。 赤ん坊を見ると、なんとかわいい3つ子の女の子でした。乳母車が3つでちょうどよかったのです。 3匹の女の子は、みんな「ケーチェ」と名づけられました。ケーチェと呼ぶとみんな振り返るのです。 ケーチェの出産祝いに森の仲間がそれぞれ同じプレゼントを贈り、偶然にもそれで良かったというお話です。 なんと3つ子だったのですね。すばらしい。 出産祝いというのは、これで結構、頭を使うものです。 衣類などは親の好みがあるし、食べ物はもちろんダメだし、値段はこのくらいで……と考えると、結局はおもちゃやぬいぐるみ、絵本などになります。 どれもたくさんあっても困りはしませんけどね。 出産祝いにギフトブックを送るというのはどうなのでしょう? 結婚式の引き出物や葬祭関係では、最近よく見かけます。 出産祝いも喜ばれると思うんですけどね。 あかちゃん本舗とかで取り扱ってないのかな?
4.26(土)読了
はりねずみ、ケースとケーチェ夫婦の絵本。 オランダの作家バウスマンは、本作で銀の石筆賞を受賞しました。 <あらすじ> はりねずみのケースとケーチェはとても仲良しな夫婦です。屋根のない人形の家に住んでいます。おならをしても、スープをぴちゃぴちゃ鳴らして食べても、お互いに気にしません。2人は仲良しなのですから。 ある日、ケースが大きなおならをして、「ごめん」といいませんでした。ぴちゃぴちゃと音もたてます。そんなことが続いたらケーチェも腹を立てて、ついに別居をしてしまいました。 2人はそれぞれ別の場所で住み始めます。でも、なんかしっくりきません。ボートを漕いでも1人だけなので疲れてしまいます。おしゃべりをしても誰も聞いてくれません。 ある日、ケースとケーチェは道で出会いました。ケースはフライドポテトを、ケーチェはアップルソースを手に持っています。2人はつんとして、無言で通り過ぎようとしましたが、お互いの食材が気になります。お互いに立ち止まって、目を見やります。食材は目に入りません。そして2人は仲直りました。 始めから終わりまでほのぼのとした絵本です。 仲が良かった2匹がたわいもないことで仲たがいしますが、いなくなって初めてお互いの存在の大きさに気が付き、再び仲良しになるという話です。 心理学に「はりねずみのジレンマ」という話がありますが、それは、つかず離れずのちょうど良い付き合い方が良いという話です。べったりしすぎたり、その逆に離れすぎていたりしたら上手くいきません。干渉しすぎず、離れすぎずの関係が無理がなくて良いということでしょう。 読んでいると、ほんわかとして、とても良い感じのする絵本です。 今年の絵本の中でベスト3に入ります。お勧めです。 4.25(金)読了 |
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