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読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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1.9(水)読了
天台宗の僧侶で、千日回峰行を成し遂げて大阿闇梨となられた氏の対談集。
千日回峰行とは、1日に30~60km歩いて巡拝する修行のことです。

もっとも、連続千日巡拝するのではなく、7年間かけて通算千日で行われます。
最初の3年間は、1年のうち100日だけ行が許され、1日30kmを歩いて255ヶ所の霊場を巡拝します。
続く2年間は1年に200日、同じ修行を行い、この5年間で通算700日となります。
ここに至って、9日間の「断食、断水、不眠、不臥の行」に入ます。
この行は過去に死人が出ているほど厳しいものですが、これを修めないと次の行に進むことは許されません。
通常、人間が断食・断水状態で生きられる生理的限界は3日間とされています。
ではなぜ9日間飲食せずに生きられるのか?この行では1日1回、山水で口をすすぐことが許されているのですが、このときに舌(肌)を通して水分が摂取されるようです。
また、雨が降ると肌を通して雨水が吸収され、喉の渇きが癒されるのだそうです。
この行の後、6年目は1年間に100日の行となります。
1日に歩く距離は60kmと倍増し、巡拝する場所も266カ所に増ます。
7年目は、前半の100日間が1日84km、300カ所の巡拝となります。
1日にこれだけの距離を歩くとなると睡眠時間はわずか2時間。
夜中の12時に起きて歩き始めるそうです。
最後の100日間は当初の1日30kmの行に戻ります。
これで合計1000日間、歩く距離は地球1周に匹敵する4万kmにも及びます。

実際は1000日ではなくて975日だそうです。これは、完全を求めずに常に進歩を忘れないようにするため、わざと1000日に至らず、というスタンスをとっているようです。

継続は力といいますが、氏はどんなことがあろうと毎日継続して千日歩くから意義があると述べています。腹が痛くても足が痛くても、雨でも雪でも嵐の日でも・・・。
継続の重要性と難しさを感じさせてくれる本でした。

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