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読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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6.19(金)読了
医師の書いた体と食物の本。
どのような食物を摂取したら良いか、どのような割合で、量で摂取すれば薬になるか、あるいは逆効果になるかが書かれています。

内容的にはよく見る健康と食事の本なのですが、なかには「炭水化物と脂肪、意外なことに炭水化物の方が血糖値が上がりやすい」など、誰もが知っている内容を「意外」と書いているものが2~3見受けられました。2000年に第1刷の本なのですが、一昔前に書かれた本のような印象を受けました。

きわめてスタンダードな食べ物の本だと思います。
熟読してもよし、自分が気になっていることを目次で見つけてさっと眺める、そういう辞書的な使い方をしても効果的でしょう。
私は生活習慣病や高血圧の欄を熟読しました。いまはまだいいけど、そのうち罹るかもしれないので、予防に努めようと思います。
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6.17(水)読了
局長の芹沢鴨らは近藤一派に粛清される。すべてが終わった後、糸里は島原の太夫となるために、京都守護職となる新撰組らとともに松平候へ謁見する。そして太夫となった糸里の初めてのお呼びは、一ツ橋候だった。
糸里は身ごもった。そして尼寺で子どもを生む。(おそらく)一ツ橋候の胤だ。糸里は生まれた女の子を「糸里」と名付け、尼寺をあとにする。糸里は女の子を里子に出すことなく、自分ひとりで立派に育てていくことを誓う。

新撰組を中心とした、女たちの物語です。数人の女がそれぞれの物語を作り出し、それぞれの結末を迎えます。生き残って子どもとともに暮らすことができる糸里は、まだ幸せというべきか。

ハードカバー上下巻で600ページ弱ですが、読むのに時間がかかりました。少し登場人物が多いような気がします。新撰組隊員の主なメンバーの特徴を知らない人には、人物把握が難しいかもしれません。三国志のように。
全体としてはまぁまぁの出来だと思います。
6.15(月)読了
江原氏とスピリチュアルを信じない男性記者との対談の形式をとっています。男性記者の写真や本名は伏せられているので、そこはかなりの手落ち部分だと思います。

第一章は世間に対する江原氏へのバッシング等々に本人が答える。
第二章はスピリチュアル対談の各論。

この本は1年半ほど前に本屋で立ち読みをしたことがあります。2時間ほど立っていたら、腰が痛くなったのを記憶しています。内容はそこそこよかった。
こういう本のおもしろさは、対談相手がスピリチュアルに関して無知ということが挙げられると思います。そうでなかったら、ただの話し合いになってしまい、めでたしめでたしで終わってしまう。異論・反論が出れば出るほどおもしろい。そして、たくさん出ている。

『江原啓之への挑戦状』(だったかな?)という本が以前に出版されています。その本での対談相手はちゃんと写真や本名を明かしていました。それによって信憑性が増します。すべてを伏せていたら、「なーんだ、やらせじゃん」と思われても仕方ない部分がある。そこは残念でした。
6.11(木)読了
その名のとおり、ビールの造り方のマニュアル本。法律に抵触しそうな本です。
内容的には、ほとんどビールの素を使っての造り方が書かれています。大麦から造る方法も書いてはいるのですが、ほんの数ページ、やはり麦からの醸造は素人には敷居が高いようです。

本を参考にいつかは造ってみたいと思うのですが、ビールの素は2000円、通販で購入すると輸送費を合わせて2500円程度します。これで20リットル程度のビールが造れます。1リットル125円、500ミリリットルで63円。光熱費と補糖のための砂糖をあわせると……500ミリで80円程度かな? これが高いとみるか安いとみるかは人それぞれでしょう。手間ひまはかなりかかります。

ちなみに、春秋の気候のよいときはアルコール醸造には適しています。
夏は暑くて雑菌がわくので、醸造にはあまりよろしくない。造るならいま! でしょう。
暑くなるまえに造ってみようかな。
6.9(火)読了
江戸時代、新撰組隊士の時代物。
6歳の頃に金子代わりに人買いに売られた糸里。京の輪違屋という置屋に転売されて、そこで10年間暮らす。物語はそこから始まる。

新撰組の特に芹沢鴨に脚光をあてて物語は進行していきます。
時代に翻弄される女たち。それと同じように、動乱の時代に生まれて、ある思想に固まって翻弄される男、壬生浪士・新撰組。

糸里は局長の芹沢の爺やともいうべき隊員、平間の女になることを強要される。糸里は副局長の土方歳三が好きだったが、土方は芹沢の踏み絵ともいえる行為によって、芹沢派の平間に自分を好いている女を差し出す。
糸里は残念に思うが、土方の命が掛かっていると自分を励まし、平間の元へ。だが、もっと困っていたのは平間だった。彼は芹沢の踏み絵のために、特段好意を寄せているわけでもない糸里を自分の女にしなければならない。そうしなければ自分の命が危ない。悩んだあげく、切腹しようとするが、糸里に強引に止められる。
「この命を、おまえの体でつなぎ留めてくれるのか」
「そやない。抱いとくりゃす」

時代に翻弄される、という形容がぴったり当てはまる気がします。
男の都合で女は踊らされる、とは作中の女性の言ですが、まさにそうですね。女は道具であり、男の犠牲になる生物という雰囲気がぷんぷん漂っています。物語の人買いだって、男には目もくれないのではないでしょうか。
それにしても糸里はけなげです。糸里は平間と結ばれるのだろうか?
下巻へ続く。

6.8(月)読了
パパの永井氏が「男の肴」というHPで好評を得た作品を本に著したもの。味噌や麹の作り方から、パン・うどん・スパゲティといった粉もの、えびせんべいや水飴、ラムネといったお菓子までその守備範囲は広い。

もともとHPを先に見つけていろいろ参考にしており、そのあとに図書館で借りたのがこの本です。私もHPを参考にして、米麹や豆腐といった作品を作りました。そして見事に成功しました。案外簡単にできて楽しいです。

甘酒の作り方も書いており(HPに)、そこから簡単にドブロクを作ることができます。さすがに本に書くとやばい(酒税法の関係で)ので、カットされています。残念です。

この本を参考に、手打ちうどんを作ろうと目論んでいます。ヨーグルトとベーコンも。おからからパウンドケーキを焼いたりもしましたし、甘酒も作りました(どぶろくも)。
なにが楽しいって、ひとつの料理からさまざまな料理を新たに作り出せることです。本当に楽しい。

料理好きな人はもちろん、苦手という人にもお勧めの本です。気に入った料理があれば作ってみてください。本当に簡単にできますから。

6.8(月) 読了
元警察官の北芝健氏が書いたアンチエイジングの本。
北芝氏は元公安ということで、自身が関わった事件を特定されたり、家族の安全を守ったりするために年齢不詳をとおしています。そのため本当の年齢は知りません。しかし、実年齢を知っている人に言わせれば「信じられないほど若々しい」そうです。もしかして60歳くらいなのでしょうか。

北芝一家はいわゆる医者の家計で、家族・親戚とも医者が多いようです。北芝氏はなぜか警察になります。その理由は「合法的に人を殴りたかったから」だそうです。いるんですね、こういう人。
さて、アンチエイジング法。熱いもの・冷たいものは飲まずぬるま湯主義、月に15万円程度をサプリメント等にかけている、独特の食事法、さまざま書いています。
気になったのが「テンションをあげたいときに」の項目。禁じ手らしいのですが、コーヒーとともに一粒の「救心」を飲むといいのだそうです。恐怖感が薄れ、やる気がモリモリ湧いてくる……合法とはいえ、アブナイ世界の話みたいですね。彼の周りの警察官は、この方法で事件にあたっている人も多いそうです。

本の表紙は北芝氏の写真のアップです。確かに若々しい。何歳なんだろう?
なんにせよ、健康的な心身はとても重要ですね。いつまでも健康でいたいものです。
6.6(土)読了
日本漫画界の巨匠、手塚治虫氏のエッセイから名言を抜粋して一冊の本にしたもの。
手塚氏の作品は子どもの頃にたくさん読みました。ブラックジャックや火の鳥(なぜかこの2冊は学校の図書館に置いてある)をはじめとして、数え切れないくらいたくさんの漫画を掛かれ、ファンを楽しませてくれました。

そんな氏の言には、思わずはっとさせられるものが多くあります。
「もしも、あなたの生命があと一年なら……あなたは一体なにをするでしょうか」
「きょう、恐ろしさをごまかせても、あした、また恐怖がやってくるかもしれない むしろその恐怖に身をまかせて、その中にやすらぎをみつけるのだ」

とても考えさせられます。
果たして1年後に死ぬと知っていたら、自分は何をするだろうか?
考えてみた。そしてその答えは、ごく平凡なことだった。平凡だけれども、とても大切なことだった。そしてその行いは、今現在の私にとっても、とても重要であり、果たさなければならないことだと感じた。
結局はそうなのかもしれない。
人間は「いつかは果たさなければならない」ことがありながらも、ついずるずるとあと延ばしにしてしまう悪い癖がある。しかし、あと1年の生命とわかっていれば、はたして今現在の生活をそのまま続けるかは疑問だ。おそらくそうはしないだろう。変わるだろう。自分が本当に果たさなければならないことを行うのではないか。

そんなことを考えながら読みました。
20分ほどで読みえるほどの短いものですが、心に響く一冊でした。購入して手元に置いておきたい本です。
6.3(水)読了
スピリチュアル本。聖なる空間(高次空間)へ至るための方法が著者の体験とともに記載されています。

スピリチュアル関係の本は最近ほとんど読んでいませんでした。久しぶりに読んだのがこの本ですが、なかなか興味深いことが書かれています。著者の体験もおもしろい。共時性を感じさせる。

人間が念じる力は相当威力があるようです。祈りが天候を変えたり、ありえない奇跡を呼び起こしたり……。人間にはもともと、そのような奇跡を呼び起こす力が備わっていたのかもしれません。そしてその力を忘れてしまった。奇跡とはもともと備わっている力を再発見する過程で現れる当たり前の現象ということもできます。

この本には聖なる空間へ到る方法のひとつとしての、瞑想のCDが付属しています。このCDを使ってメディテーションしてみるのも面白いかもしれません。さっそくやってみようと思います。
6.2(火)読了
第3回ダ・ヴィンチ文学賞大賞受賞作。
仕事で東京のロケハンをしていた俺はある男をしばしば目にするようになる。その男は、地図帳を片手に東京中を歩き回っている。話しかけてみれば、その男は東京の地理に滅法強い。いや、強いなんてものではない。このような情景の場所を探していると問えば、すぐにいくつもの似たような場所をピックアップしてくれ、そして正確。
男にはもう一つ特徴的なことがある。地図帳内に多数の小説を書き記していることだ。そのいくつかを読んだ俺は、小説の面白さに夢中になる。ちゃんとエンタメしてるじゃん、と。
いくつかの小説を読んでいて、俺はそれら小説のある符合点に気付くようになる。あるひとりの女性が必ず小説に登場しているのだ。そしてその女性は地図男にとって大切な人物だったのだ。

真藤氏の処女作。地図を題材とした小説というところが魅力的。地図男の目立たないけれどもミステリアスな雰囲気もグッド。ただし、ラストの曖昧さは評価のわかれるところだと思う。嫌いではないがすっきりはしない。

彼の作品を読んだのは3冊目だが、そのなかでは一番オーソドックスな印象を受ける。文章も大人しくて普通だし、ストーリーも破天荒さはない。いちばん小説らしい小説といえる。
作中に小説を入れ籠的に挿入しているが、ちゃんと小説に仕上がっているのは見事。普通小説中に書かれている小説は面白くないものだが、ちゃんと小説になっている。下らないものだったら、受賞は絶対になかっただろう。
自作も期待している。


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