読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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7.27(月)読了
芸人、そのまんま東の自伝。2001年に風俗関係の事件でバッシングを受けた頃に、東氏は自分のルーツをたどるため、幼い頃に別れた父親を探しに宮崎に行く。東氏は8歳の頃父親と別れ、母親と貧しい暮らしをする。しばらくの後、母親は再婚し、それにともなって東氏も東国原という苗字となる。学校では友達からからかわれたりしたそうだ。 父親は死んでいた。それも自殺だった。予感はしていたものの、やはりショックだったようだ。 両親は喧嘩が絶えずに離婚にいたり、父親を憎んでいたといっていい東氏。だが血の繋がりは思った以上に強固なものである。実の父親を自殺で失ったのは相当ショックだったろうと思う。 現在、東氏は東国原姓で宮崎県知事として活躍している。彼の幼い頃の境遇を知ると、弱者を救い宮崎を活性化させたいという博愛が分かるような気がする。いずれ国政に参画する日が来ると思うが、それまでは地元宮崎で頑張ってもらいたい。 本を読み終えた後に「鬼ころし」を飲んだ。 ストローで飲む酒は、これでけっこう風流のあるものだと思う。なによりグラスを洗う必要がないので便利だ。「牛乳じゃないのにストローで飲めるか!」という人もいるかもしれないが、既成概念を打ち破るった先に、新しい何かが見えてくるかもしれない。 PR
7.24(金)読了
法医学教室で数十年検死を担当した教授による実録物。日常生活ではあまり馴染みのない検死、解剖捜査などを事例とともに分かりやすく紹介しています。 読んでみると分かりますが、結構グロい表現のところもあります。本の表紙も黒くてなんとなく怖い。精神的に不安定な人は読まないほうがいいかも。 感心したのは、法医学の手順を紹介しているところです。検死・検察・行政解剖・病理解剖など、似ているようでまったく異なる専門用語なども違いを丁寧に教えてくれているので、ある意味京楷書のようです。 実際私は大学の頃、「法医学」の授業を受けたことがあるのですが、その時の教科書を思い出しました。手順や手続きを覚えるのが大変だったっけ。 「法医学」の授業では、焼死体や水死体、首吊りの現場写真などをスライドでモロに見せられました。気の弱い人は嘔吐しそうになっていました(私は大丈夫だった)。 本書にはグロい写真などは掲載されていないので、その点は安心して読んでください。検死官の大変さがよく分かります。 死刑執行官は執行後に執行手当てを渡され、翌日は休日になると以前本で読んだことがある。多くの執行官は手当で痛飲するそうだ。それだけ死刑執行というのはストレスが溜まるということだ。私は鬼ころを飲む。鬼であっても殺したくないと思う。
7.23(木)読了
実家を火事にした弟は、その後、警察の手を逃れる途中で車に轢かれて死亡。焼け跡からは母親の焼死体が発見される。しかし実は、母親が優希にあてた遺書から、母親は自殺だったということがわかる。母親が自殺した後に帰宅した弟は、その遺書を見て、家族の古い秘密を知ってしまい、半狂乱で火を放ってしまった。 小学校4年生の頃から、優希は、実の父親からレイプを受けていた。母親に打ち明けても、無いことにされてしまう。優希はこのことを、モウルとジラフに打ち明ける。モウルとジラフもそれぞれ、自分たちの辛い現実を打ち明けあう。そして3人は、山登り学習の時に、優希の父親を山肌から突き落として殺害することを計画する。そして実行する……。 モウル、ジラフ、優希、そして優希の母親、この4人はそれぞれ自分が雄作を山から突き落として殺害したと思い込んでいました。実際に誰が突き落としたかは明らかにしれていないし、もしかしたら雄作は自分で足を滑らせて落ちたのかもしれない。皆が妄想を抱いていただけかもしれないと思いました。 17年ぶりに再会した3人は、弁護士となっていたモウルが2人の女性を殺害し、拳銃自殺。刑事となっていたジラフは辞職。看護婦の優希も辞職して旅立ちます。幼い頃についた傷跡というのは、成長後も大きな脅威として残るというのが端的に示されています。とても怖く、救いのない小説のように感じられました。 上下巻あわせて1000ページ(2段組)の超長編。ベストセラーとなり、10年前にドラマ化もされました。筆力は素晴らしいと思います。 今夜の鬼ころしも冷たくておいしかった。一本だけ飲んでさっと終わらせるのが良い感じ。 7.21(火)読了 7.20(月)読了
7.19(日)読了
そのまんま東の著書。いまから10年前に風俗で16歳少女を相手に性サービスを受けて、マスコミや世間からバッシングされたときのことを著している。 ある日いきなり警察から取調べを受けた東。風俗店で働いていた少女が16歳だったため(むろん、東はそんなことは知らない)、警察に協力をするという形で話をした。結、店長は執行猶予付きの実刑判決。東は法的には何の罪もないが、マスコミは彼につらくあたった。おもしろおかしく書きたて、そのため東は半年の謹慎を言い渡された。収入は0である。 この本を読んでいると、いかにマスコミがいい加減で、どのように面白おかしく個人を書きたてられるかに心血を注ぎ込んでいるかを感じます。面白くなくては買ってくれないというのは分かりますが、それにしてもやりすぎではないかと。そんな雑誌、本当に必要なのだろうか……? 東はその後、早稲田大学に社会人入学をして勉強。現在では誰もがその実力を認める、宮城県知事として活躍されています。このような辛酸を舐めた人間だからこそ、あのような素晴らしい仕事ができるのではないかと思います。ボンボン育ちの2世、3世議員に東氏の爪の垢でも煎じて飲んでもらいたいものです。 自民党の総裁候補として出馬という話もあったようですが、これは少しフライング。しかし、いずれ国政に出馬して、その力を国レベルで存分に発揮してもらいたいと、個人的には思っています。 がんばれ、東知事! 夕食後に鬼ころしを飲む。東知事なら、鬼ころしをどうやってアピールするだろうか? 「特産の鬼ころし! 鬼ころし! 鬼ころしをよろしくお願いしまーッス」 とテレビに向かって連呼するのだろうか? 一度見てみたいぞ。
7.15(水)読了
動物行動学者の氏による、身近な環境動物学の本。 といっても堅苦しい本ではありません。鳥取環境大学での氏の魅力溢れる動物に関する講義や、あまり知られていない動物の行動、雑学などが動物の写真とともに分かりやすく、楽しく掲載されています。 最近、ヘビを飼い始めました。80センチほどの小型のシマヘビと、120センチほどの中型のアオダイショウの2匹。先週ジョギングのために近所の広い公園周辺を走っていたら、崖の上からシマヘビが落ちてきて心臓が飛び出そうになりました。なんとか捕獲して、落ちていたビニール袋に入れて家に持ち帰る。小型プラケースに入れて様子を見ている間、「まだいるかな……」と思って再び公園へ。大きな池(というか湖)の周りを観察していると、日向ぼっこをしているヘビがいる。足で踏んづけて捕獲。さらにもう1匹捕獲。計3匹をダンボール等にとりあえず入れる。 120センチほどのアオダイショウとシマヘビが1匹ずつ。80センチのシマヘビが1匹。そのうち120センチのシマヘビは気が荒い子で、すぐ噛み付いてくる。そして知らない間にダンボールの隙間から逃げ出して、そのまま消えてしまいました。逃亡からまだ5日なので、もしかしたらまだ家の中にいるかもしれません。 週末にホームセンターに行き、60センチ×30センチ×30センチの大型の衣装ケースを1000円で購入し、2匹ともその中に入れました。田んぼから蛙を捕獲してエサとしてあげたり、ベランダにすずめ罠を設置してエサにしようとしたり悪戦苦闘しています(すずめはいまだ捕獲できず)。蛙の食いは悪いので(特にアオダイショウは捕獲からまだ何も食べていない)、近いうちにペットショップでピンクマウスを購入しようと思っています。 そんな折に題名に惹かれて借りたのがこの本。残念ながらヘビの話題は少ししか載っていませんでしたが、さまざまな動物のことが書かれていて、おもしろかったです。 動物好きな人はこの本を読んだら、森や山に行ってみたり、飼育してみたくなったりするでしょう。 鬼ころしを飲みながら、飼育しているペットにもおすそわけしてあげたくなった。酒をほんの少しプラスチックの小皿に取り分けて、そっと鼻先に近づけると、勢いよく指先を噛まれた。どうやら下戸のようだ。
7.13(月)2読了
そのものずばり、虫の味。さまざまな虫を食べてその感想を述べています。 この本のすごいところは、「そんなの食えねえだろう!」とつっこみを入れたくなるような虫を食べていることです。たとえば、ゴキブリ酒。青虫ジュース。虫粥。ムカデにトンボに苦虫、カメムシ……すばらしい。 昆虫の味、とくに骨格の味はほぼ共通しているそうです。とりたてておいしくはないが、酒のつまみにならないでもない、といった微妙なラインのようです。美味い虫はイナゴや蜂。特に不味いのはカメムシ。臭いがひどくて口に入れることすらままならなかった様子。人間には限界があるようだ。 私自身は虫の類を食べたことがない。食に対する好奇心や怖いもの見たさのようなものは人一倍あるので、機会があったらぜひ食べてみたいとは思っている。とはいえ、ムチムチプリンとした青虫を皿に置かれて「召し上がれ」なんて言われても、たぶん食べられないと思う。 刺身は無理よ、火はとおしてね。 以上。 虫も酒を飲むのだろうか、ふと思った。「猿酒」という言葉があるように、果物が自然発酵してアルコールとなったものを動物が飲み、気持ち良さそうに千鳥足になっているシーンをテレビで見たことがある。敵に襲われたらひとたまりもないだろうなぁとハラハラしてしまった。 虫も酒を飲むのだろうか……?
7.10(金)読了
食の研究家であり酒が大好きな氏の酒育のススメ。酒のなりたちから旨い酒の呑み方、見つけ方など、酒に関するあらゆることをざっくばらんに書き綴っています。 この本を読んでいると、酒や食の研究家というよりも、いかにも酒が好きなただのおっさんが書いているという感じがします。堅苦しい能書きや薀蓄はまったくなく、こうやったら旨い、あそこに良い酒がある、などを酒好きのおっさんが思いつくまま書いている本、と思って間違いない。文章もおせじにも巧いとはいえないので、真面目に(?)酒に関する本を探している人には不適でしょう。 この本を読んで初めて知ったのですが、世の中には一升瓶ならぬ一斗瓶というものがあるそうです。形状は一升瓶をそのまま大きくした感じ。ウイスキーのオールドの瓶をそのまま巨大にした形状。一斗は十升、つまり18リットル瓶というわけ。出入り口が一箇所しかないので、雑菌が進入しにくく酒の質を保ちやすいのだそうです。なるほど。 しかしこの一斗瓶、20キロ近くの重さになるため、持ち上げたら自重で割れることもあるのだとか。割ったらヘコむだろうなぁ。 などという酒に関する雑学もいっぱい載っています。酒を呑みながらゆうるりと読むと良いでしょう。きっと酒が旨くなります(たぶん)。 酒についてたくさん知った夜、鬼ころしを飲む。さまざまな菌が織り成して生成されたアルコールは甘く芳しい可憐な花びらのようなものだ。酒のことを知るにつれ、どんどん旨く感じる鬼ころし。
7.10(木)読了
サザエさんで人気の「マスオさん」の2代目声優である増岡さんが贈る、みそづくりの指南書。 難しいと思われているみそづくりの方法が、絵や写真を使って分かりやすく書かれています。 みそづくりは難しいというよりも、手間暇がかかります。熟成期間だけでも約半年。冬に仕込んで完成が秋なので、まさに忘れた頃に出来上がる食材といえます。 しかし、スーパーで売っているまがいものではなく、麹が生きている本物の味噌にはあこがれます。熟成された味噌の味……飯が何杯でも食べられそう。 「よし! 作るぞ!」と鼻息荒く読み進めていると、味噌は酒と同様、寒仕込みが基本だそうです。暑くなると発酵が急激に進行して失敗してしまうのだとか。7月ではいかんともしがたい。冷蔵庫内で作るのも不可能ではないのだろうが、スペースがない。残念だが翌年までまつことに。 それにしても、マスオさんの声優が増岡さん。シャレで決めた訳ないにしろ、Good Job!! マスオさんといえば、日本一のイエスマン。 「マスオ君、今夜一杯どうかね?」 「あっ、いいですね~、ぜひ」 というのがいつものパターン。養子という立場上断ることはできなさそうだ。そんなマスオさんも飲んだであろう「鬼ころし」。義父に気をつかいながら飲んでも、養子であるストレスを発散するために飲んでも、旨い酒は旨いのだ。 |
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