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読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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6.9(火)読了
江戸時代、新撰組隊士の時代物。
6歳の頃に金子代わりに人買いに売られた糸里。京の輪違屋という置屋に転売されて、そこで10年間暮らす。物語はそこから始まる。

新撰組の特に芹沢鴨に脚光をあてて物語は進行していきます。
時代に翻弄される女たち。それと同じように、動乱の時代に生まれて、ある思想に固まって翻弄される男、壬生浪士・新撰組。

糸里は局長の芹沢の爺やともいうべき隊員、平間の女になることを強要される。糸里は副局長の土方歳三が好きだったが、土方は芹沢の踏み絵ともいえる行為によって、芹沢派の平間に自分を好いている女を差し出す。
糸里は残念に思うが、土方の命が掛かっていると自分を励まし、平間の元へ。だが、もっと困っていたのは平間だった。彼は芹沢の踏み絵のために、特段好意を寄せているわけでもない糸里を自分の女にしなければならない。そうしなければ自分の命が危ない。悩んだあげく、切腹しようとするが、糸里に強引に止められる。
「この命を、おまえの体でつなぎ留めてくれるのか」
「そやない。抱いとくりゃす」

時代に翻弄される、という形容がぴったり当てはまる気がします。
男の都合で女は踊らされる、とは作中の女性の言ですが、まさにそうですね。女は道具であり、男の犠牲になる生物という雰囲気がぷんぷん漂っています。物語の人買いだって、男には目もくれないのではないでしょうか。
それにしても糸里はけなげです。糸里は平間と結ばれるのだろうか?
下巻へ続く。
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