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読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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4.26(土)読了
はりねずみ、ケースとケーチェ夫婦の絵本。
オランダの作家バウスマンは、本作で銀の石筆賞を受賞しました。

<あらすじ>
はりねずみのケースとケーチェはとても仲良しな夫婦です。屋根のない人形の家に住んでいます。おならをしても、スープをぴちゃぴちゃ鳴らして食べても、お互いに気にしません。2人は仲良しなのですから。
ある日、ケースが大きなおならをして、「ごめん」といいませんでした。ぴちゃぴちゃと音もたてます。そんなことが続いたらケーチェも腹を立てて、ついに別居をしてしまいました。
2人はそれぞれ別の場所で住み始めます。でも、なんかしっくりきません。ボートを漕いでも1人だけなので疲れてしまいます。おしゃべりをしても誰も聞いてくれません。
ある日、ケースとケーチェは道で出会いました。ケースはフライドポテトを、ケーチェはアップルソースを手に持っています。2人はつんとして、無言で通り過ぎようとしましたが、お互いの食材が気になります。お互いに立ち止まって、目を見やります。食材は目に入りません。そして2人は仲直りました。

始めから終わりまでほのぼのとした絵本です。
仲が良かった2匹がたわいもないことで仲たがいしますが、いなくなって初めてお互いの存在の大きさに気が付き、再び仲良しになるという話です。

心理学に「はりねずみのジレンマ」という話がありますが、それは、つかず離れずのちょうど良い付き合い方が良いという話です。べったりしすぎたり、その逆に離れすぎていたりしたら上手くいきません。干渉しすぎず、離れすぎずの関係が無理がなくて良いということでしょう。

読んでいると、ほんわかとして、とても良い感じのする絵本です。
今年の絵本の中でベスト3に入ります。お勧めです。
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