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読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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5.21(水)読了
第一回本屋対象受賞作。

<あらすじ>
事故に遭い、80分しか記憶が持たない数学博士のもとに家政婦として派遣された、バツイチの私。
博士はいつも背広を着ていて、背広のあちこちにメモ書きを挟んでいる。
私は毎朝博士の家に通うが、そのたびに「新しい家政婦」になっていまう。博士にとって、毎日が記憶の最初なのだ。
そんな博士は、阪神タイガースのファン。記憶は江夏がエースの頃で止まっている。
私はタイガースチケットを購入して、自分の10歳の息子と博士の3人で阪神の応援にいったり、博士の誕生日に江夏のプレミアムカードをプレゼントしたりする。博士はこれ以上ないくらい、よろこんでくれた。
あるとき、博士の記憶は80分も持たなくなり、施設に入ることとなる。
私と息子は、1月か2月に1度お見舞いに行くようになる。そのうち息子は22歳になり、来年は中学校の数学教師に就任することとなる。博士は喜んで、息子を祝福する。これが私と息子が、博士と会った最期となる。

数学者を主人公とした、珍しいタイプの純文学作品。映画化もされました。
何ということもない日常を描いていますが、心が温まります。
特に最後のページには感動します。博士の純粋さには、手放しで好感が持てます。
小川さんはこの作品を書くにあたり、数学者で作家でもある、藤原正彦氏に取材にいったそうです。
文体も物語も、良い意味で素直です。
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