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読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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2.1(金)読了
虐げられた孤児ヒースクリフの長年にわたる復讐劇を描いた作品。
以下は備忘を兼ねた、ちょっと長いあらすじ。

1800年初期のイングランドの片田舎にあるリントン家(嵐が丘)とアーンショウ家(鶫の辻)。ある日、リントン家当主は身寄りのない男児を拾ってきて、ヒースクリフという名をつけて育てる。ヒースクリフはアーンショウ家とリントン家の両家から虐待されて育つ。唯一、優しくしてくれ、互いに好意を抱いていたアーンショウ家当主の娘であるキャサリンは、リントン家当主の息子エドガーと結婚をしてしまう。これにショックを受けたヒースクリフは失踪する。3年後、富を蓄えたヒースクリフはキャサリンの前に姿をあらわす。キャサリンは強い葛藤と動揺のあまり、錯乱死してしまう。さらにキャサリンの兄のヒンドリーを追い出し、ヒンドリーの息子のヘアトンを愚鈍に育て召使同然に働かせ、ヒースクリフはアーンショウ家の当主におさまる。
ヒースクリフの復讐はまだ続く。リントン家の娘イザベラを惑わし結婚。イザベラはひどい扱いを受けてボロボロになり、遠くの街に逃亡する。イザベラの死後、リントン家から自分の息子のリントン・ヒースクリフを奪い、育てる。キャサリン・リントン(最愛のキャサリンと憎きエドガーの間にできた娘)を脅し、リントン家の財産を奪う目的で、自分の息子のリントン・ヒースクリフと結婚させる。リントン家当主のエドガーの死後、弁護士に根回しをしていたヒースクリフは首尾よくリントン家の財産(動産・不動産すべて)を手に入れる。政略結婚に利用した息子、リントン・ヒースクリフは病状が悪化し死ぬ。息子の財産はすべて父親、ヒースクリフに譲る旨の遺書を書かせておき、キャサリン・リントンには一銭も渡さず。
アーンショウ家とリントン家に復習を果たすという当初の目的を達成したヒースクリフだが、予想外のことが起きてしまう。両家の唯一の生き残りである、ヘアトン家のヘアトン・アーンショウとリントン家のキャサリン・リントンが仲良くなってしまう。ここに至り、すべてのことが虚しくなったヒースクリフは、異常な精神状態に陥り死んでいく。

こうしてみると凄まじい復讐劇です。幼き頃のヒースクリフに冷たくあたったがため、アーンショウ、リントン両家は親・子・孫、実に3代にわたって悲劇的復讐を受けることになります。トラウマは解消されるまで残り続けると言いますが、これはすご過ぎる。
この物語は簡単に人が死んでいきます。病死、憤死、錯乱死などにより、わずか20年ほどの間で両家滅亡寸前のところまで追い詰められます。「そして誰もいなくなった・・・」となるのかと思い、別の意味でハラハラしてしまいました。

E・ブロンテ唯一にして不朽の名作、嵐が丘。恋愛小説でもあり、復讐劇でもあり、人間のエゴと心理を巧みに描いたリアリズム小説でもあります。いずれにしろ、ヒースクリフを中心とした人間劇は読者に強烈な印象を与えます。700ページ(新潮文庫)と少々長い作品ですが、合う人には合う本書、眠れない夜のお供にどうぞ。
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