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読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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1.28(月)読了
吉本氏が読んできた本、さまざまなジャンルの本のベスト、吉本氏へのインタビュー、知識人との対談などを通して、本や時代などについて考察している。
私は吉本といえば、娘さんの「吉本ばなな」を連想してしまう。高校生の頃、『つぐみ』をなに気なく読み、軽妙で読後感が良い作家という理由で、彼女の本を折にふれて読んでいた。よって、父である隆明氏についてはほとんど知らない。

隆明氏が生涯でもっとも影響を受けた本として、『新約聖書』、『昆虫記』(ファーブル)、『資本論』(アダム・スミス)を挙げています。
私も『昆虫記』は小学校の頃に(おそらく子供用の本で)読んで、とてもおもしろかった記憶があります。『新約聖書』も小学校高学年で読んで、こんなにすばらしい本があるなんて!と大感激した(ちなみに私の家はクリスチャンでもなければ宗教色もほとんどない。12月にはクリスマスをし、1月には神社におまいりに行く典型的な日本家庭。なぜ私がその手の本に興味があるのか解せない)。

当然ですが、本やジャンルの好き嫌いは、その人の人生経験・興味の方向によって異なります。ミステリーやSFが好きな人もいれば、実用書やノンフィクション系統しか読まない人もいる。では、いわゆる良い本といわれているのは何かということを考えると、その時代の人々にある程度受け入れられ、かつ内容が良い(おもしろい)、もしくは実用的な本ということになる。それらに宣伝効果があいまって、ベストセラー本がうまれる。よって、太宰や三島などの近代作家は、一部のファンを除いて現代ではあまり売れない。時代にそぐわないのでしかたがない。

最近では『がばい婆ちゃん』や『ホームレス中学生』、『ハリーポッター』シリーズがベストセラーとなりました。共通しているのは、いずれもそこそこ面白く、宣伝効果が絶大だったという点。ハリーポッターなどは宣伝効果とブームの相乗作用で大ヒットして典型例です。内容は悪くはないが、特別良いとも思えない。どこにでもあるファンタジー本という印象でした。ブランド好きの日本人はついつい買ってしまうのでしょう。私もそのひとりです。
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