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読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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2.4(月)読了
「脳を鍛える大人のドリル」シリーズで有名な川島隆太氏の本。閃く才能(直感)を身に着けるためにはどうしたらよいのかを、脳科学の立場から考えています。川島氏は、閃きや直感、創造力などはその人の知識や経験、学習の結果として脳にインプットされた内容を基にした才能であり、なんのインプットもなしに閃き等のアウトプットを引き出すことはできないと述べています。何もないところから引き出せる人は天才と言われるそうです。そして、閃く時に左脳の前頭前野が活性化していることから、言語処理を行う脳の力を鍛えれば閃く能力が高まると予想され、実践しました。
前頭前野を鍛える方法はいくつかありますが、もっとも効果的なものは読書だそうです。読書は知恵や知識という引き出し(インプット)を増やし、そしてその引き出しを開けて(アウトプット)ひらめきを生み出してくれる前頭前野を同時に鍛えあげることができます。その他にも、単純計算の行ったり、本を音読するのも非常に有効だそうです。特別養護老人ホームで痴呆の入った被験者に計算、音読を毎日行わせたところ、痴呆の症状が軽減したというデータもあります。
前頭前野を鍛えるコツをまとめると、

1.手の指を使って何かをつくり出すこと(両手なら、なおよし)
2.家族や友人と会話すること(相手の目を見る、相手の気持ちを慮ると、なおよし)
3.芸術活動をすること(音楽を聴くのは含まれない)

一方、前頭前野を不活発にする要素として、テレビ、パソコンなどをあげています。そのときの前頭前野の血量は低下し、リラックスした状態になります。音楽を聴いている時も同じです。これらは深い瞑想に入ったときと同じ状態のようです。リラックスできるので、テレビ中毒やインターネット中毒となる人が出現する。その結果、前頭前野の機能が低下してしまう。現代人のコミュニケーション能力の低下や創造性の欠如などは、このようなところにも原因があるような気がします。

川島氏は中学生の頃、心を機械(コンピュータ)にインプットして、自分の死後も世の中を眺め続けたいと考えて、この世界に入られたようです。現代の科学ではまだ無理だが、いつかはそれがかなう時代がやってくると述べています。はたしてその時代がやってくるのでしょうか。
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