読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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1/22(火)読了
いまさらながらといった感もありますが、「国家の品格」読み終えました。 ご存知の方も多いと思いますが、この本は2006年における書籍の年間ベストセラー首位、現在までに260万部超を売り上げたベストセラーで、書名の「品格」は2006年の新語・流行語大賞にも選ばれたというすごい本です。 私はベストセラーとすばらしい本はまったく別ものだと思っているので、あまり期待しないで読み始めました。正直言って前半は「ふーん」という感じでしたが、中盤~終盤にかけて「すばらしい!」と不覚にも思ってしまいました。 本書は藤原氏が公演で行った内容を加筆して出版した本です。 前半は日本や世界の経済・イデオロギーなどについて、数学者らしく論理的に述べています。 人殺しなどいけないことはいけない!そこに理由など必要ない!とか、小学校教育で英語を教えるのはよくない。その時間を国語や算数に充てるべき、といったことから、自由・平等・民主主義といった多くの人が無批判で受け入れがちな思想に待ったをかけたりしています。 中盤~後半は、戦前の日本人のすばらしさを「武士道」の観点から論じています。武士道はもともと鎌倉武士の「戦いの掟」であり、戦闘におけるフェアプレー精神をうたったものでした。その後、260年の平和な徳川政権下で武士道は武士道精神へと洗練され、日本人全体の行動規範・道徳基準となっていきます。この中には慈愛、誠実、忍耐、正義、勇気、惻隠(他人の不幸への敏感さ)などがあります。戦後日本はこれら日本が誇れる高道徳性が破壊されてしまったが、それを復活させることこそ諸外国の尊敬を勝ち得る方法であり、たとえ経済力が少々低下したとしてもやり通し、品格ある国家を保たなければならないと説く。 この本を読んで、昔の日本人がいかに誇り高く道徳心に富んでいたか、文学、数学、芸術で世界に類をみないほど優れていたかを知ることができました。日本は私が知っていた以上にすばらしい国でした。 現在は飛行機であっという間に世界各国どこへでも行けるし、インターネットをとおして瞬時に世界とつながることもできます。他国の文化やイデオロギーなどが流入し、その影響を受けるのは当然ですが、日本人が昔から有している「品格」は決して捨ててはいけないと思いました。 PR |
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