忍者ブログ
読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
[23] [22] [21] [20] [19] [18] [17] [16] [15] [14] [13]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

1.23(水)読了
脳出血で死にかけた著者が、生と死の狭間で体験した不思議な現象を語っています。本によれば、病院に運ばれ手術を受けている最中に、飯田氏のたましいは身体を抜け出し、「あの世」へ旅立ったとのこと。脳出血となり「あの世」を訪れるのは、飯田氏が生まれる前にあらかじめ決めていたことだそうです。そのような予定を組んでいた理由は、宇宙の真理を知り、それを人々に伝えるという、飯田氏が生まれる前に決めていた使命を果たすためです。飯田氏はあの世でさまざまな真理、理解を受け取り、この世へ生還してきます。

この本は、他の精神世界の本を一歩進めた内容が語られており、私がいままで疑問に思っていた事柄が簡潔に述べられています。いままであいまいな理解で済ませていたことが書かれており、「なるほど!」と感激しながら読み進められました。
その中でも特に印象的なものを抜粋すると、

「精神世界の真理というのは、宇宙の本質であり正体である精神宇宙が、自らに試練を与え、成長させるために創造した、さまざまなしくみのことを言う。そのしくみのひとつとして、時間と空間の観念を備えた物質宇宙を創造、精神宇宙の構成要素であり細胞である『魂』たちを送り込み、さまざまな物理的体験を通じて学ばせ、精神宇宙全体の成長基準である『愛』のレベルを高めようとしてきた。精神宇宙とは『愛』そのものであり、そこでは完全な調和が保たれている。ゆえに、その創造主である物質宇宙で起きる出来事も、精神宇宙からみるとすべてがお見通しであり、あらゆる物理現象をコントロールすることができ、いかなる現象であっても、精神宇宙から見ると、予定通りに順調な出来事である。」

以上は他の精神世界の本にも書かれてある内容です。(精神世界好きには)特に目新しくはない一般的な事柄といえます。驚いたのは以下です。

「精神世界の上にさらなる真理がある。それは、精神世界が真に自らを成長させるために、自らに対して仕込んだ、総仕上げのような巧妙な真理、いわば『最終的な真理』といえる。それは、『自ら予定した順調な学びを、強制的かつ自動的にかき乱すようなしくみを、わざと自らの内部に埋め込んでおくことによって、その予定外の混乱状態を通じた極限の学びを、自らに強いておいた』ということです。
つまり、『生まれる前に計画しておいた人生が、予定通りに順調に展開していき、予定通りの喜怒哀楽を通じて学ぶ』というだけでは、その範囲の学びだけに留まってしまう。『生まれる前に計画しておいた人生ではあるが、実際には、自動かく乱システムが強制的に作動し、予定していた出来事が起きなかったり、発生次期がずれてしまったり、予定外の出来事が生じたりすることにより、大いに混乱してしまう』という体験をするほうが、学びの内容や成長度ははるかに大きくなる。よって、生まれる前に決めた事柄が起きなかったり、思わぬ時に、まったく理不尽なことが起きてしまうという現象が、少なからず生じてくる。
したがって、(最終的な真理において)人生では『予定外の死』もあり得る。その死から何の意味も感じられないような、あまりにも悲しく空しい死が。だからこそ、その死がもたらす深い絶望感、虚無感、喪失感を通じて、その死にかかわる人々や、その死について知った人々が、より深く心揺さぶられ、それにより、より大きな学びの機会を与えることができるという、これ以上ないほどの逆説的な価値を持っている」

ということです。この概念ははじめて聞きました。
精神世界では、生まれる前にある程度の人生設計をして、多少の裁量はあるものの、その人生設計にしたがって生まれて死んできます。どんな不幸なことが起ころうとも、自分で決めたカリキュラムを果たしているという意味において「すべて予定通り」と言えます。
しかし、最終的な真理によれば、生前にまったく予定していなかった突発事態がランダムに起こり、それに対処することにより、魂の成長度が大きく進むということです。むぅ。
ただし、突発事態が起こるのは、一定のレベルに達した成熟した魂にだけであって、若くて経験の浅い魂などには起こらないようです。経験の浅い魂はまだ突発事態に耐えるだけの力を持っていないので、生まれる前に決めたカリキュラムに沿って一生を進めるようです。宇宙のしくみは本当に合理的です。

飯田氏はこの本の他にも「生きがいの創造」「生きがいの本質」「生きがいの催眠療法」「ソウルメイト」「愛の倫理」「ブレイクスルー思考」ほか多数の著書を出版されており、どれもすばらしい本ばかりなので、興味のある方はご一読ください。
本業が福島大学経済学部経営学科の教授ということもあり、経営学をスピリチュアルな視点から研究されている方としても有名です。



PR

コメント


コメントフォーム
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
  Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字


トラックバック
この記事にトラックバックする:


忍者ブログ [PR]
カレンダー
02 2025/03 04
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31
プロフィール
HN:
とし
性別:
男性
趣味:
読書、コーヒー、ジョギング
ブログ内検索
フリーエリア
最新CM
最新TB
バーコード
アクセス解析