読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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4.30(金)読了
処女作、『告白』が素晴らしかったので、図書館で借りて借りて読んでみたのがこの 『少女』。主人公の少女が2人いて、交互に視点が移り変わって(1人称多視点)物語が進んできます。 最初、2人の少女の区別がつかなくて苦労しました。どちらの少女も性格や文章が似すぎていて(というか個性がない)、読んでいて、「んっ?」と思って読み返す箇所が多々ありました。書き分けができていないのですね。 ストーリー的にはなかなか良かったと思います。 痴漢冤罪や痴呆老人介護などの社会問題ネタ(というほどでもないか)を織り交ぜながら、離れ離れになっていた親子が再開するという感動の物語に……なりませんでしたね。その箇所が本書のクライマックスです。浅田次郎氏のようにそこで感動のフィナーレとなっては面白くない。よくやってくれた。 主人公の女の子は、過去に腕を怪我して握力が3になってしまい、食器も満足に持ち上げられないという設定です。これは誤りでしょう。握力が3もあれば食器くらい余裕で持ち上げられます。 物を持ち上げるのに握力はほとんど必要ありません。必要なのは腕の筋力。握力は物を支える役割。ケアレスミスですね。いっそのこと、神経が切れてしまったという設定ならよかったのに。そのほうがリアリティがあるし、悲劇度もアップする。2人の少女の間に差異を生み出す効果もある。 文庫本を出版する時に書き直した方がいいかも。 PR
4.29(木)読了
主にイラク戦争について。 日本がアメリカに追従してイラク戦争を支持したのは間違いだった。アメリカはイラクの「大量破壊兵器」の根絶を大儀に掲げて戦争を始めたが、大量破壊兵器など出てこなかった。そのため途中からアメリカは、イラクの民主化を目標にするなどと、後出しじゃんけんのように目的をすりかえた。 「大量破壊兵器」にしろ、それがあるという確たる証拠なしに戦争をおっぱじめるのはやくざの所業。明確な国際法違反。刑事裁判でさえ、「推定無罪」「疑わしきは被告人の利益に」というルールがあるというのに。国際連合の決議も得ていないため、侵略戦争を言われても仕方がない(侵略戦争だもの)。 ……というのが小林氏の主張。だいたいのところで賛成できます。日米に軍事同盟があるとはいえ、従えないことははっきり言わなければいけない。何でも米国追従では国際世論も日本を非難する。アメリカのポチといわれてもしかたがないでしょう。 さて、ゴー宣では金森嬢が退職し、新たなメンバー(21歳、女性)が加わったようです。小林氏のお気に入りなのか、紙面でもかなり良く取り上げられています。鼻の下伸ばしてます。
4.27(火)読了
新しい歴史教科書、台湾関係など。 「新しい歴史教科書」は中学校で使用する歴史教科書8冊のうちの1冊。この8冊の中から、各地区の教育委員がどの教科書を使用するかを決定する。自虐史感を極力抑えた「新しい歴史教科書」は、残念ながら0、1パーセント以下しか使用を決定する中学校は現れなかった。8冊しかないのに使用する学校が0、1パーセント以下。どんなひどい内容の教科書かと思ってしまうが、どうやらそうではないらしい。使用・採択しないようにと、サヨク系の人々の弾圧があって、やむなく採択を覆した学校もあったということだから驚きだ。 このころ小林氏は台湾を訪れており、『台湾論』という書き下ろし作品を出版。日本のみならず台湾でもブレークし、その結果、なぜか台湾政府から入国禁止となってしまった(わずか十数日で解除)。まぁ、台湾は中国との微妙な関係があるので、あまり急進的な本を出版してほしくなかったのかもしれないが、ブラックリストはやりすぎだろう。李登輝が日本へ入国できなかったことへの腹いせか? と思ってしまう。 ここのところゴー宣は歴史関係の話題が続いている。これはこれで面白いしためにもなるが、一気読みしていると少々頭が痛くなる。漫画というより小説を読んでいるような感じがする。それほど文章量が多く、密度が高い漫画ということだ。
4.25(日)読了
主に白人、アングロサクソン系による侵略と収奪の歴史について描かれている。 欧米列強は有色人種を何百年にもわたって差別し、殺してきた。イギリスからの食いつめ者がメイフラワー号でアメリカ大陸に押し寄せ、フロンティアスピリットの名のもと、原住民を大量虐殺した。アメリカやアフリカの黒人を捕らえ、奴隷として売り捌いた。領土を植民地化し、菜種油を絞るように、資源や労働力を容赦なく吸い上げていった。そうして白人たちは繁栄を謳歌した。 魔の手はアジアへ。東からアメリカが、西から西洋諸国が侵略してきて、アジア諸国を分割、植民地化していく。欧米の圧倒的なん軍事力により、力の劣るアジア諸国は成すすべなく陥落していく。「眠れる獅子」と恐れられていた中国も、日清戦争で日本に敗北したのを契機に、西洋諸国から鬼のように分割されていく。そして日本にも侵略の魔の手が伸びる。 日本は自衛のため韓国併合、生命線として溥儀を擁立し満州国を建国する。日露戦争に辛くも勝利し、軍国主義の世の中で何とか独立を保つも、巧妙に仕掛けられた罠にはまり、やむを得ず第二次世界大戦に突入。敗戦。アメリカの植民地と化す。現在に至る。 さて、現在の日本は果たして「独立国」でしょうか。形式的には独立国でしょうが、実質的、精神的にはアメリカの属国、準植民地といっても過言ではないでしょう。アメリカのポチと言われるのもしかたありません。 本書を読みながらずっと思っていたのですが、日米同盟は解消すべきではないでしょうか。歴史的経緯を見ても分かるように、白人は有色人種を動物のように思っているフシがあります。ドイツに原爆を投下せず、日本に投下したのも、日本人が有色人種だったからです。少なくともその要素はあったでしょう。なにしろ「猿」ですから。 やはり有色人種は有色人種と手を組むのが自然でしょう。20~30年かけて段階的に日米同盟を解消させ、核保有国である中国、インドあたりと同盟を結ぶ。そして日本も再軍備して核を保有する。憲法9条もきちんと改正して「軍隊」としての機能を取り戻す。ゆくゆくは徴兵制を復活させ、軍事力を背景とした外交を推し進める。どうでしょう? 割と現実的だと思うのですが(徴兵制は難しいかもしれないけど)。 「戦争論1~3」を読めば、考え方がかなり変わります。 まわりの人からは「右翼」と言われ恐れられるかもしれません。論争などあまりせず、そっと心に右翼を秘めて暮らすのが吉かもしれませんね。 4.23(金)読了
4.21(水)読了
爆発的ヒット作、「戦争論」の2作目。 「戦争論」が情緒的な描き方であったのに対し、「戦争論2」では戦争の意義に焦点をあてています。 まず初めに手にとって思ったのが、分厚い! ハードブックサイズで530ページ、厚さ4センチを超える超大作です。漫画とはいえ、寝転びながら気軽に読める本ではありません。ちょっとした辞典並です。両手でがっしりと掴み、その重さをひしと感じながら読まなければなりますまい。 「戦争論」でもそうでしたが、読み進めていくうちに、第二次世界大戦の日本軍に対する認識が変わっていきます。確かに、日本人は自分たちの国の歴史(特にWWⅡ)に対して自虐的過ぎるのかもしれません。 「アメリカが原爆を落としてくれたから戦争が早く終わった」と平然と話す人もいます。団塊の世代に多いようです。これは戦勝国が敗戦後の日本国民に施したWGI(ウォー・ギルト・インフォメーション)の成果だそうです。日本軍は悪かった、ということを徹底的に日本国民に植え付けました。その結果、自虐史感大好きの国民性ができあがってしまいました。 しかし、考えてみてください。自国に原爆を落とされ、30万人もの人々が大虐殺されて、「原爆を落としてくれて良かった」といえる国、国民って異常ではないですか? ヘロヘロで降伏間近の国に対して、とどめのピカドン。しかも2発。史上最悪の戦争犯罪だと思うですが、一部の日本国民は、 「わーい、アメリカ様が原爆落としてくれたから戦争が終わったー! ばんざーい!!」 と言っているのです。教育って恐ろしいですね。 イラン戦争で、降伏間近のイランに対して原爆を投下するのは正しい行為でしょうか? そこで数十万人の人が死んで、戦後にイラン人がアメリカに対して「戦争を早く終わらせてくれてありがとー」と感謝するでしょうか? するわけありませんね。子々孫々、百代まで祟ってやると、アメリカへの復讐を胸に刻み付けるでしょう。国際世論もだまっちゃいない。戦後最大のホロコーストとして裁かれることでしょう。あ、アメリカは裁かれないんだっけ。なにしろ世界一強い軍隊をもってるもんね……。 分厚さもさることながら、文字も多く、内容もとても充実しています。お勧めです。
4.19(月)読了
そのものズバリ、ネズミ飼育に関する専門書。マウス・ラット・スナネズミを対象として取り扱っています。なんでも日本でネズミオンリーの飼育書は100年以上前に書かれたきりだそうで、そういう意味では日本のネズミファンにとっては待ちに待った本といえます。 読んでみると、さすが専門書です。飼育方法はもちろんのこと、遺伝学を駆使したブリーディング法や病気・看護法に関してまでいたれりつくせりです。巣箱としての衣装ケースの改造法もカラー写真付で載っているので、とても参考になります。 マウス3匹を飼いだして10日あまり。本書を読んだことで、これからマウスを飼育するのに自信が沸いてきました。掃除や水代え、暑さ寒さ対策、臭い対策、妊娠出産、子供を生んだ後の対処など課題はたくさんありますが、本書があればなんとかなるでしょう。それほどの良い出来栄えの本だと思います。ネズミをこれから飼育しようという人、飼育している人にもお勧めの一冊です。
4.17(土)読了
そのものズバリ、戦争に関する漫画。主に第2次世界大戦について。 本著で小林氏は、戦勝国によって作られた日本人の「戦争コンプレックス」を打破しようとしている。、つまり戦勝国によってイメージングされた日本人の過剰なまでの自己卑下の打破である。 戦争は勝者が敗者を裁くもので、日本もアメリカを中心とする戦勝国に裁かれた。そして日本はとんでもない戦争を起こした絶対的な悪者ということを日本国民に植え付けた。これは実は誤った歴史認識である。確かに戦争を起こしはしたが、それはやむにやまれぬ自衛戦争。そこのところの認識なく、日本人は長年の間、世界のあちこちに対して「土下座外交」を続けてきた。現在に至るまで続けている。これを自虐史感という。 この漫画は一見すると右翼が書いたものであるように見えるが、なんのことはない、当然のことが描かれているにすぎない。謝るところは謝って、相手側の悪いところは謝罪を求める、当然のことである。たとえば、アメリカの東京大空襲、ヒロシマ・ナガサキへの原爆投下、日ソ中立条約を破ってのソ連参戦などなど。これら最悪の戦争犯罪に対して、日本は一度でも謝罪を要求しただろうか? 相手側は一度でも謝罪しただろうか? 否。それをなくして土下座外交を続けるのは、アホのやることではないだろうか。いっぺんロスとシスコにでも原爆投下したらアメリカもその悲惨さがわかるだろう。 旧日本軍は悪の軍隊だと思い込んでいる人には必読の書といえる。日本国民に義務として読ませたら、国論が一変することは間違いないだろう。
4.15(木)読了
戦争問題、著作権問題などなど。 南京大虐殺、日本への原爆投下などについて描かれている。原爆について読んでいると、小学校3年生の頃のことを思い出した。そのときの私の担任の先生はバリバリの左翼っぽい思想をもっており、アメリカが原爆を投下してくれたおかげで戦争が早く終結した、などと原爆投下肯定論を授業中にやっていました。小学校3年生の私は、そうなのかーと聞いていました。 さて、高松から広島に引越しをしました。土地柄、広島は原爆についての教育が盛んで、原爆は諸悪の根源といった雰囲気がぷんぷん漂っていました。当然、原爆を肯定する教師などはひとりもいませんでした。もしいたとしても、とてもそれを口に出すことはできなかったと思います。原爆被害にあった2世、3世も多くいたでしょうから……。 著作権に関しては、「脱ゴーマニズム宣言」というゴー宣批判本の著作権法違反について小林氏が裁判を起こしたことについて描かれています。1審、2審は小林氏の敗訴でしたが、高裁では逆転勝訴。出版差止めと慰謝料の支払いの判決が下されました。まずまず妥当な判決だと思います。いくら批判本とはいえ、漫画のカットを100枚近く引用するなんて、常識的に考えて著作権法に違反するでしょう。中国のディズニーランドみたいなものです。 4.11(日)読了 |
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