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読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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1.21(水)読了
1970年初頭に自衛隊に所属する歩兵のドラマを描いている。
自衛隊には2つの階級があり、ひとつは襟章の星の数。もうひとつは飯(めんこ)の数、つまり勤続年数だそうです。飯の数はもちろん長ければ長いほど偉く、8年も勤め上げていれば小隊内では「神」として扱われます。

1970年代は高度経済成長時代の真っ只中で企業も人手不足で、大卒は簡単に就職できたそうです。衣食住が賄われるとはいえ月給1万5千1百円の自衛隊に就職するような人はあまりいなく、街中で若者を勧誘して飯や甘言で釣って人員確保していたようです(いまもそうだけど)。必然的に、ヤクザ者、街金での借金者など訳ありの人が多く、そのケツは自衛隊の係の者が拭くそうです。親方日の丸の強みといったところか。

9話の短編から成っていますが、とにかく下っ端は殴られます。走りが遅ければ殴られる、口答えすれば殴られる(当たり前)、極めつけは上官の機嫌が悪ければ問答無用で殴られるといったありさま。かなり悲惨ですね。
よく自衛隊に所属すれば資格をたくさんとれると言いますが、あれも嘘。と言っては言いすぎですが、取得時間がなくて、せいぜい自動車免許を取れるくらいが関の山だそうです。まぁ、長いこと勤めれいれば別でしょうが。

生の自衛隊内部が垣間見れる内容になっています。自衛隊に所属しようと思っている人は一読してみてもいいでしょう。
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