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読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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1.20(火)読了
漫画家の青木雄二氏が医療制度全般について語っている本。
青木氏は2003年に癌のために亡くなられ、この本が最後の著書となりました。その数年前に患った癌で入院した体験を元にこの本を執筆したそうです。

日本に限らないことですが、病院とかかわるときには必ずカネがかかります。そしてレセプトをはじめ新薬研究・承認、健康保険料などといった医療にまつわるカネを決定するのが国・厚生労働省です。当然のことながら、そこには癒着が存在する。

大学病院一つをとっても、医局制度や手術の際の謝礼金問題、ドクハラ問題、医療過誤問題などさまざまな問題があります。医療過誤などはひどいもので、患者側は医療知識などほとんどないものだから、裁判に持ち込んでも10年近くの年月と金がかかり、勝訴率も30~40%がいいところだそうです。
病院側はカルテの改竄や証拠のもみ消しをし、素人では矛盾点などを発見することは非常に難しい。
なにせ一昔前などは、医者の言うことをただ「へへぇ」と聞いて、「先生はよくやってくれました。ありがとうございました」というのがあたりまえという風潮があったそうです。そのため、医者側としてもカルテの改竄などは当然許される行為だと認識している向きもある、と青木氏は述べています。
もちろんすべてがそうであるとは思いませんが、そのような体質があるのも事実だと思います。

そのような医療「秘話」がたくさん書かれています。患者側も多少の知識は持っておいて、いざというときに馬鹿をみないように防衛することが大切でしょう。
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