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読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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1.18(日)読了
中国清朝末期に変法派が、科挙廃止、国会開設、立憲君主制など百を超える改革を旗印として皇帝を動かす。西太后を隠居させ、康有為や梁文秀などを中心に改革に着手するが、あまりにも急激な変革に宮廷の役人たちは反発。改革は失敗、皇帝は廃され、孤島に島流しにされ、改革派は殺害されたり外国に亡命したりする。梁文秀と康有為は亡命した。

再び政権の座に返りついた西太后。第一の側近は李春雲(春児)。西太后は老い、彼女の死後に春児に、宮殿の宝のすべてを渡すことを約束する。春児の若き日に白太太が言った予言は、糞拾いで何の望みもなく死んでいく運命だった春児を励ますための嘘であったが、春児は自分の力で「皇帝の財産のすべてを手中に収めるであろう」という予言を成就させてしまったのだ。だが、春児はそれを拒否。糞拾いの自分は西太后のおかげで死なずにすんだ、宝など欲しくはないと、運命に抗うように言った。

大作歴史小説の下巻です。
文章も内容も素晴らしいのですが、いかんせん長すぎる。2段組で410ページはお腹いっぱいになって余りある文量です。
とはいえ、冗長な箇所は特になく、最初から最後まで筋の通った作品だったと思います。

中国の歴史小説はユン・チアン著の『ワイルド・スワン』が素晴らしかったですが、この『蒼穹の昴』も勝るとも劣らない出来だと思います。好き嫌いはあると思いますが。傑作です。
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