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読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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2.22(金)読了
神風特攻隊員たちが特攻前に親兄弟に書き遺した、遺書・遺詠をまとめた本。
太平洋戦争末期、敗戦濃厚の日本軍は戦局打開のため、片道分のガソリンだけを積んで敵艦隊に突撃する部隊を編成しました。鹿児島県の知覧特別攻撃基地からは400数十機の特別攻撃隊が飛び立ち、沖縄周辺の米艦隊に向けて突撃しました。爆弾を抱えて飛行機ごと敵艦にという悲壮な作戦に志願したのは、20歳前後の若者たちです。国のためとはいえ、帰還のない出撃をするのはどんな気持ちでしょうか。もし自分が、と思ったとき、はたしてどうなるのか。取り乱すのか、冷静でいるれるのか、想像がつきません。出撃前に麻薬を打ってという話も聞いたことがありますが、真偽のほどはどうでしょう。

遺書にはほとんどの人が父・母に向けて書いています。読んでいて涙がでそうな手紙も多数ありました。この手紙を受け取った肉親はたまらなかったでしょう。個を捨てて国を想うというのが当然の時代、特攻は当たり前の行為だったのでしょうか。

誤解をおそれずにいえば、戦争は資源の奪い合いです。より突きつめて考えると、人間の恐怖と欲望によって引き起こされる行為といえます。地球には全員にいきわたるほど十分な資源・食料は存在しないという恐怖、だから奪うという欲望。恐怖と欲望をコントロールできなければ、戦争は永遠になくなりません。もしも人類に恐怖と欲望をコントロールできる能力(生理脳)が付与されていたならば、地球はユートピアのような世界になっていたかもしれません。
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