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読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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3.16(日)読了
国際政治のジャーナリストとして活躍していた中丸氏の、スピリチュアルな啓蒙書。
世界各界のリーダーにインタビューをした中丸氏は、人の心の奥底には共通した平和の願いがある、そしてそれは、一人一人の心に平和の願いが宿ったとき初めて実現される、と確信し、「太陽の会」を設立する。さまざまな不思議な体験を重ねて、中丸氏は精神世界を熟知する。そしてそれを伝えるために、日々活動している。

本書ではわかりやすい言葉で、見えない世界―あの世―について語っています。人はなぜ生まれたのか、そしてどのように生きるべきなのか、どこへ向かっているのか、などという根源的な問題をわかりやすく伝えています。
人生に、なぜ?と思ったときに読んでみるといいかもしれません。もしかしたら、パシッとその解答が本書から見出せるかもしれません。
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3.14(金)読了
祖母を自宅介護している著者が著した、老人介護についてを語っている本。第98回文学界新人賞、第131回芥川賞受賞作。

前半を読んでいる限りでは、あまり面白くないなぁ、と思っていたのですが、中盤から実際の介護に関する苦労、苦労、苦労がヒシヒシと伝わってきて、惹きつけられました。文体も個性的でいいと思います。新人賞はこういうところも評価対象になりますからね。

介護、と簡単にいっても、これは実際にやった者にしかわからないのでしょう。誰が介護をするのか、金銭面の負担は、親族との関係は……、さまざまな問題があります。私は経験がないのでわかりませんが、これは多くの人が直面する問題です。

友達の母親は自宅介護の経験があるそうですが、やはり介護の大変さは経験者にしかわからないと言っていました。

著者の祖母への献身的な介護は、読んでいて頭が下がります。そして、豊富な語彙力で書かれた文章も、ふらつきが無く安定しています。読ませる本でした。
3.19(金)読了
<あらすじ>
15の政夫と17の従姉民子。政夫の母親の体調がよくないので、民子は看護や仕事の手伝いで斉藤家にやってくる。小さい頃から仲がよかった2人は、次第に男女の恋愛感情を抱くようになる。しかし、兄嫁や作女のお増はそれが気に入らずに、母親に告げ口などをする。母親は2人に、もう子どもではないのだから、あまりべたべたしてはいけない、という内容の説教をする。それに民子は2歳上の女。世間体的にもふたりが結ばれるなどとは考えられない。その説教以来、民子は政夫のもとへあまり近づかなくなってしまった。それが原因なのか、政夫は民子を女性として感じるようになる。ある日、2人は少し遠い斉藤家の畑まで、収穫にいくようにと、母親に頼まれる。久しぶりに2人で語らえるので、お弁当を持って楽しみにでかける。道々、野菊が生えている。ふたりとも野菊が好きだ。そして、民子は野菊に似ている、と政夫は言う。このニュアンスを2人は意識し、会話は少なくなる。想いは通じていた。
世間体の悪さから(明治時代なので)、政夫は早めに中学校(いまの高校か)に進学させられる。下宿なので、民子と離れなければならない。政夫は、お見送りにきた民子に想いを込めた手紙を渡す。
長期の休みに家に帰ってきた政夫だが、家には民子はいない。意地の悪い兄嫁の進言により、実家に帰らされたのだ。次の長期休暇に帰ったときには、民子は嫁にいったことを母親に告げられる。
ある日、政夫のもとに電報が届く。急いで家に帰ったところ、民子が死んだことを告げられる。母親は無理に嫁にやったことを後悔しており、取り乱している。民子の気持ちが本心ではないので、半年ほどで離縁され、その後、民子は病気になり死んでしまったのだ。死後、民子が手に持ち、胸に押し寄せていたのもは、政夫の写真と手紙だった。ここにきて、政夫と民子の強い気持ちを知り、皆、すすり泣く。政夫は民子の墓に参る。周りには野菊がたくさん生えている。政夫は7日間通いつめ、民子の墓の周囲一面に野菊を植えた。

可哀想な話ではあります。民子が亡くなったときに、政夫の写真と手紙を抱いていた場面は、思わずぐっときます。昔はたった2歳でも女性が年上だったら、世間体が悪いとされて結婚を反対されたのですね。現在は姉さん女房なんて当たり前の時代ですけど。
明治時代に書かれた本にしては、難しい文体も使わずに読みやすい本です。
3.13(木)読了
<あらすじ>
1880年代のアメリカ。60歳を超えたおばあちゃんのスックと、その遠いいとこで7歳のバディは、毎年11月の終わりにやることがある。それはフルーツケーキを30個作ることだ。そのために2人は、コツコツお金を貯める。お芝居をして少しのお金をもらったり、懸賞コンクールに応募して少しの賞金を獲得したりするのだ。この年は13ドル手元に集まっていた。それをもとにケーキの材料を購入しにいく。手に入りにくくて、一番高いのはウイスキーだ(※悪名高き禁酒法のためと思われる)。密かにウイスキーを売っているお店に行き、2ドルで購入しようとする。小銭をたくさん出して払おうとすると、そこの店員のインディアン(ネイティブアメリカン)は、代金の代わりにケーキを1個届けてくれればいいという。2人はうれしく思った。フルーツは他人の果樹園に落ちているピーカンをこっそり拾ってきた。
今年は31個のフルーツケーキを作った。これらを2人が気に入っている人たちに送るのだ。ローズヴェルト大統領やルーシー牧師夫妻、毎年2回やってくる小柄な包丁研ぎなど、会ったこともないか、ほんのちょっとしか縁がない人たちにだ。2人はこれを毎年おこなっていた。
あまったウイスキーを2人はちょっとだけ飲んで、歌ったり踊ったりして楽しむ。それを知った同居している親族達は、子どもにアルコールを飲ませるなんてとスックに怒る。スックはしょんぼりしてしまう。
気をとり直して、クリスマス用のツリーを切りにいく。大きな木をふうふういいながら2人で運んで、手製の飾りつけをする。スックはバディに自転車のプレゼントをしたかったが、そんな大金はなかった。しかたなく手作りの凧をプレゼントする。バディもスックに凧をプレゼントしたので、2人は大笑いした。
成長したバディは親族の説得で寄宿舎のある学校に入る。スックは1人でも毎年ケーキを作って送る。一番いいのはもちろんバディに送った。数年後、スックの死を電報で知る。

T・カポーティの代表的な小品です。随所に感動できるところがあり、読んでいて目頭が熱くなる人もいると思います。カポーティ自身も寄宿舎の学校に入学させられて、祖母(かどうかはわからないが)と離れ離れにされるという体験があったそうです。その様子を書いているのですね、きっと。この作品はカポーティ自身も自作朗読会においてフェイヴァリット・ストーリーだったそうです。そして枯れの独特の鼻声で語られるこの愛らしくも哀しい物語は多くの聴衆の涙を誘った、ということです。

訳者はカポーティのファンでもある、村上春樹氏です。彼はこの本を折りに触れて読み返したそうです。味わい深い作品です。
3.13(木)読了
<あらすじ>
7大陸の各最高峰を世界最年少の25歳で登頂した野口健さんの登頂記。
外交官を父に持つ野口少年は、父の職務上、幼い頃からさまざまな国で生活をする。やんちゃだった野口さんは寄宿舎のあるイギリスの日本人高等学校へ預けられ、その高校の規律の厳しさに辟易する。勉強にも興味を持てず、落ち込んでいた野口さんを勇気付けたのは一冊の本『青春を山に賭けて』だった。これは日本が世界に誇る山岳家、植村直己さんの山岳記だった。この本に触発された野口さんは山岳クラブに加盟し、わずか半年(高校2年生)でモンブラン登頂に成功する。それからもさまざまな山を攻め、10代で5大陸のピークを攻略することに成功する。そして最後の山は世界最高峰のエベレスト(チベット名チョモランマ、ネパール名サガルマータ)だった。2度の登頂に失敗した野口さんは、万全の体制を敷き3度目の攻略に挑む。支援してくれているソニーも4度目はスポンサーを降りてしまうかもしれないという、まさに背水の陣だった。そしてついにエベレスト登頂を達成する。この瞬間、7大陸最高峰世界最年少登頂、野口健が誕生した。

現在の野口さんは、エベレストの清掃登山隊を組織して活動したり、登山隊をサポートする現地の「シェルパ」という人々のために「シェルパ基金」を設立したりして、さまざまな分野で活躍されています。野口さんはこの本で、人生はさまざまであっていい、人と違う道を進むことを恐れるな、ということを述べておられます。一流の人の言葉には重みがあります。
ノンフィクションならではのリアリティがあり、お勧めの一冊です。

3.11(火)読了
ファンタジィ作家で歌人の井辻朱美さんのエッセイ集。
日常の何気ないことを題材として、自身の考えを述べています。最初の数ページを読んだ時点で、「あっ、この考え方はもしかして……」と思っていたのですが、予想通り、私が好きな「バシャール」の思考方法でした。「バシャール」というのはチャネラーのダリル・アンカ氏(俳優のポール・アンカの甥)を通して語りかけてくる、まぁ、宇宙存在のようなものです。この時点で多数の人が引いてしまうでしょう。そう!宇宙人です!!

ダリル・アンカ氏は1980年後半にVOICEという精神世界を手がける出版社の要請に応じて日本に来日しました。バシャールのシンプルながら深遠な思考は、人々を魅了し、日本に一大センセーションを巻き起こしました。私もバシャールの本を初めて読んだとき、ガーンとショックを受け、それ以後、バシャール関連の本が出版されたら新本で購入し(←非常にめずらしい)、何回も読み直しています。説明終わり。

ちなみに本書もVOICE出版です。なぜVOICEがエッセイを? と思ったのですが、井辻さんがバシャールファンだからなんですね(多分)。納得。

バシャールファンの人の文章は、自慢じゃないけど、かなりの確率でわかります(と思っている)。説明しにくいのですが、独特の気の流れのようなものを感じます。おっと、こういうことを書くと「アヤシイ人」と思われてしまう、くわばら、くわばら。
そんな井辻さんですが、書いている内容もその哲学に沿っているようです。世の中の常識や人間の可能性、果ては神などについて真剣に、といっても片意地張らずに書かれています。井辻さんの本を読んでいると、どうしても英国のイメージが浮かんできます。キーワードとして、紅茶、キリスト教(カソリックかな?)、魔女裁判などが浮かびます。ハッ!いけない!くわばら、くわばら……。

井辻さんは「遥かなる飛行船」(だったかな?)という本を書かれています。「アンハングエラ」という飛行船がでてきたり、「メガネウラ」という古代生物が登場したりして、シュール&ファンタジィな内容になっています。一読で理解できない人は二読、三読するといいでしょう。何かが解るかもしれません。ちなみに私はわかりませんでした。でも、こういう作品が書ける人はすごいと思います。

3.10(月)読了
村上春樹氏が自身のHPで書きつづったエッセイ集。
村上氏はレイモンド・カーヴァーが好きなようで、彼についてたくさん書かれています。ジャズは20代に自身がジャズ喫茶を経営していたこともあり、超のつくほど好きなようす。同じCDを2枚も3枚も買うのは当たり前、いつもどこかでジャズCDを購入しているようです。本人いわく「病的」です。
その他はドーナツ好きでもあるようで、よくミスドなどのチェーン店に行ってドーナツを食べるようです。アメリカではダンキンドーナツチェーンでよく食べていたそうです。ミスドでドーナツを食べている村上春樹、みてみたいぞ!

どうしたらうまい文章が書けるか? ということを書いています。村上氏の答えはひとつだけ。「とにかく何度でもいいから読み直し、書き直すこと。これしかありません。プロだってアマチュアだって同じです」だそうです。村上氏は書くのはパーっと書いてしまうけど、その後に推敲を10回くらいするそうです。あと、「小説を書くためには、人生経験も語彙もそんなに必要ありません。でも本だけは浴びるほど読まないとだめです。スポーツ選手の『走り込み』と同じです」だそうです。浴びるほどってどれくらいでしょうか?「オレは毎日浴びるほど酒飲んでるゼ!」っていう人は日本酒一升、ウィスキーだったら1本くらいと想像できますが、読書を浴びるほどって?H・ヘッセは生涯で数万冊の本を読んだそうですが、1日1冊で年間365冊。365x×10000 x≒27,4 毎日1冊読んで27年半近くか。これは浴びてる。速読法でも習得しなければ。私はいままでほとんど読書をしてこなかった人間なので(誇張ではありません)、悔い改めて目下集中読書中です。ぺこっ。

巻末にはHPでの読者とのやりとり(メールかもしれない)を掲載しています。ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」がお好きなようで、その話題で盛り上がっています。掲載できなかった内容は、本にCDが付いていて、パソコンでご自由にご覧くださいという趣向です。とても親切な本です。

「スメルジャコフ対織田信長家臣団」という奇妙な題名は、「カラマーゾフの兄弟」のスメルジャコフと、
村上氏の読者の夫がハマッているという織田信長の家臣たちの本、のことと思われます。村上氏が妙な時代劇でも書いたのかと思った。果たしてどちらが面白いか?
3.10(月)読了
ヘルマン・ヘッセが著した、読書法、著述法に関する本。
どんな本を読むか、また読まないか、本の収集法や読書人の分類など多岐にわたって書かれています。
興味深かったのは、ヘッセは新聞をほとんど読まなかったということです。読むとしても、旅先で読むものがなくなったときや、飛行機の中くらいだったそうです。ヘッセいわく、無機質な新聞を毎日1時間かけて読むのなら、その半分の時間を読書に充てれば人はすばらしい教養を得ることができるだろう、ということです。森博嗣氏もそうですが、作家の中には本を読まない人も多いようです。
私の場合、新聞を隅から隅まで読もうとしたら1時間半程度かかります(読むのが遅いです)。1週間で10,5時間分の読書量ということになります。薄い本なら5冊は読めます。分厚い本でも1~2冊は読了でしょう。ヘッセのいわんとすることはわかります。ただ、まったくメディアに無関心というのもどうかと思いますので、紙面の重要そうな記事のみを10~20分程度でつまみ食いするというのはどうでしょう。「総理大臣って誰だっけ?」っていうのもゾッとするので。

あいかわらずヘッセの文章は重厚で気品があります。立花隆を叙情的にしたような感じで、詩的でかつ哲学的な印象を受けます。本の表表紙にはヘッセの写真が貼られていますが、文章と人物写真がみごとにマッチしています。重厚な人には重厚な文章が宿る(といえり)、といったところでしょうか。
3.9(日)読了
日常のちょっとしたことを書いたエッセイ集。
群氏の毎月購入した書籍も掲載している。これによると群氏は月30冊程度は新本を購入しているようです。読んだ本はというと、部屋のその辺においておくか古本屋などに売るそうです。「ならなんで古本屋で買わんのや!」とブルジョワジィを嫉むプロレタリアートは叫ぶ。もしかして出版社の経費で落ちるのかな? あっ、法人化して自社の経費ということも……。でも、よく考えたら「無印シリーズ」で膨大な印税収入があるから、新本30冊くらい「へっ!」という感じなのかもしれない。図書館に寄贈しているとも書いているので、世のためにもなっているし。

内容はなんてこともないエッセイかな。本当に日常のちょっとしたことを書いています。まぁそれがエッセイなのかもしれませんが。
『「廣津里香」という生き方』という一遍があるのですが、これはちょっと気になりました。1960年ごろに裕福な家のお嬢様に生まれた里香嬢。頭が良く、有名大学に進学。日本が嫌いで、他人の服装のセンスも見下している。自分は優雅な服をまとい、斜に構えているところがある。留学して外国に行きたいと、フルブライト奨学金を得ようとするが、早大大学院の担当教授の不備で留学できず。親にアパートを借りてもらい、そこで絵画を描いたり、小説などを書いてそちらの道で生きようとする。コーヒーとタバコ、興奮剤など変容意識状態になれるブツを愛する。29歳で死亡。原因は絵画の薬剤を吸い過ぎたためではないかとのこと。
そんな彼女は日記を書いており、死後に出版される。その日記には彼女が他人を、世界をどのようにみていたかが書き連ねられている。簡単にいえば、世間と折り合えないというコンプレックスと自我の肥大化がないまぜとなっている様子が書かれている。29歳のある日記では、死にたい、今年中に死なせてくれ、と書かれていたので、ある種の願望成就だったのではないかという妄想が成り立つ。窓を閉め切って絵画を描き続けたらどうなるかを、頭の良い彼女がわからなかったとは思えないから。

本物は迫力があって怖い。自我の肥大化した彼女なので、日記にしても他人にみられる(出版される)ことを念頭において書かれている気がするので、どこまで本心を書き連ねているのかは疑問ですが。それを除いても、いつか購入して読んでみたいと思いました。

タイトルの「生きる読書」は内容とほとんど関係ありません。
まぁ、よく本を読んでいる人だなと。
3.8(土)読了
1994年春から1995年秋にかけて村上氏が「SINRA」という雑誌に毎月連載していたエッセイ。
連載のあいだ村上氏はマサチューセッツ州ケンブリッジに居を構え、タフツ大学に所属していたようです。アメリカでの滞在のようすがよく書かれています。アメリカで出会った猫、鳥、牛などの動物や風景の写真も本の中に挿入されています。とてもよい感じです。

村上氏は毎年ボストンマラソンに参加していて(現在はわかりませんが)、この本でも2回走っている様子が書かれています。42,195キロを3時間30分くらいで走れるということなので、素晴らしいですね。物書きという職業柄、身体がなまらないようにと、普段から毎日10キロ程度走っているようです。「一に足腰、二に文体」と述べているので、やはり自己管理には気をつかっているようです。頼れるのは自身だけの職業ですからね。

村上氏の文体はとても平易なので、これなら誰でも書けるのではないかと錯覚してしまいますが、実はこれはとても難しいことです。難しい内容を難しい文章で書くのは意外と簡単だと思いますが、平易な文章でさらりと書くのは難しいです。村上氏はそれをいとも簡単に(もちろん、机でうんうんうなっているのでしょうが)書かれているので、すごいことだと思います。そして文章に嫌味なところがない。頭の良い人という印象を受けます。

数年前から村上氏はノーベル文学賞候補のひとりとなっています。イギリスの賭け専門会社のオッズでも2年前は32倍、去年は16倍と評価が上がっているようなので(うる覚えですが)、数年以内に受賞されるかもしれません。著作は各国の言語に訳されて販売されているので、やはり世界でも認められている人なのですね。大江氏以来の文学賞受賞を期待しましょう。


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