読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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3.8(土)読了
1994年春から1995年秋にかけて村上氏が「SINRA」という雑誌に毎月連載していたエッセイ。 連載のあいだ村上氏はマサチューセッツ州ケンブリッジに居を構え、タフツ大学に所属していたようです。アメリカでの滞在のようすがよく書かれています。アメリカで出会った猫、鳥、牛などの動物や風景の写真も本の中に挿入されています。とてもよい感じです。 村上氏は毎年ボストンマラソンに参加していて(現在はわかりませんが)、この本でも2回走っている様子が書かれています。42,195キロを3時間30分くらいで走れるということなので、素晴らしいですね。物書きという職業柄、身体がなまらないようにと、普段から毎日10キロ程度走っているようです。「一に足腰、二に文体」と述べているので、やはり自己管理には気をつかっているようです。頼れるのは自身だけの職業ですからね。 村上氏の文体はとても平易なので、これなら誰でも書けるのではないかと錯覚してしまいますが、実はこれはとても難しいことです。難しい内容を難しい文章で書くのは意外と簡単だと思いますが、平易な文章でさらりと書くのは難しいです。村上氏はそれをいとも簡単に(もちろん、机でうんうんうなっているのでしょうが)書かれているので、すごいことだと思います。そして文章に嫌味なところがない。頭の良い人という印象を受けます。 数年前から村上氏はノーベル文学賞候補のひとりとなっています。イギリスの賭け専門会社のオッズでも2年前は32倍、去年は16倍と評価が上がっているようなので(うる覚えですが)、数年以内に受賞されるかもしれません。著作は各国の言語に訳されて販売されているので、やはり世界でも認められている人なのですね。大江氏以来の文学賞受賞を期待しましょう。 PR |
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