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読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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3.10(月)読了
ヘルマン・ヘッセが著した、読書法、著述法に関する本。
どんな本を読むか、また読まないか、本の収集法や読書人の分類など多岐にわたって書かれています。
興味深かったのは、ヘッセは新聞をほとんど読まなかったということです。読むとしても、旅先で読むものがなくなったときや、飛行機の中くらいだったそうです。ヘッセいわく、無機質な新聞を毎日1時間かけて読むのなら、その半分の時間を読書に充てれば人はすばらしい教養を得ることができるだろう、ということです。森博嗣氏もそうですが、作家の中には本を読まない人も多いようです。
私の場合、新聞を隅から隅まで読もうとしたら1時間半程度かかります(読むのが遅いです)。1週間で10,5時間分の読書量ということになります。薄い本なら5冊は読めます。分厚い本でも1~2冊は読了でしょう。ヘッセのいわんとすることはわかります。ただ、まったくメディアに無関心というのもどうかと思いますので、紙面の重要そうな記事のみを10~20分程度でつまみ食いするというのはどうでしょう。「総理大臣って誰だっけ?」っていうのもゾッとするので。

あいかわらずヘッセの文章は重厚で気品があります。立花隆を叙情的にしたような感じで、詩的でかつ哲学的な印象を受けます。本の表表紙にはヘッセの写真が貼られていますが、文章と人物写真がみごとにマッチしています。重厚な人には重厚な文章が宿る(といえり)、といったところでしょうか。
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