9月30日
「奇跡のリンゴ」(石川拓治)
無農薬リンゴを作るために奮闘した男の記録。
奥さんが農薬に弱い身体のため無農薬を目指したが、他の農家からはごくつぶしと言われる状態。
数年間頑張ったがどうしてもリンゴはできない。自殺を決意して山に入った際に気づいたのが、野生のリンゴが無農薬で実っていること。
自分のリンゴと何が違うか? 結論は「土」。土の温度その他の違いにより実りが違うことに気づく。
映画にもなりテレビでも取り上げられたので知っている人も多いと思います。
執念が物事を成就する、そんなことを教えられました。
「37日間漂流船長」(石川拓治)
船のエンジントラブルで小船で37日間太平洋を彷徨った男の記録。
水が尽きた後は雨水や蒸留水、自分の小水などで水分を補給。食料が尽きた後は手持ちの道具で魚を釣り栄養補給。現代のロビンソンクルーソーのような話です。
助けられた際には、自分が元気だったら救助隊に申し訳ないと考えたらしく、わざと憔悴しているように振舞ったとか。
サバイバル術などを見につけておくと、いざというときに役に立つかもしれません。
「ホリエモンとオタキングが、カネに執着するおまえの生き方を変えてやる!」(堀江貴史 岡田斗司夫FREEex)
ホリエモンとオタクの元祖という濃い組み合わせの対談集。
アニメーション、ロケット、新しい資金調達方法など、タイトル通りオタクな話に花が咲きます。
ホリエモンは金の亡者だと思っている人も多いと思いますが、この本を読むと彼は特別金に執着はなく、金を使って何をするかに興味を抱く人間ということが分かります。
ある意味純粋な子供。逮捕されたのは一企業が独自通貨のようなものを流通させようとして、国が「ヤバイ」と焦ったことも起因しているとホリエモンは語っています。
あと、「オネアミスの翼」を作ったガイナックスは岡田氏が作った企業と知り「ヘー」と思った。
「気づきの幸せ」(木村藤子)
霊能力者。現代の宜保愛子さん(古い)です。
幼少期は自分の能力が嫌いだったようですが、「神様からのお役目」と悟ってからは寝食を削って人助けをする日々だそうです。
よく超能力や霊能力が欲しいと思っている人がいるけど、あればあったで大変な人生が待っているのかもしれない。
見たくないことや知りたくないことを察知できる、ニコニコしている友人が心の底では自分を恨んでいる、なんてことを知ったらショックかもしれない。
やはり選ばれた人が持つ能力なんだと思う。
「その名がバシャール」(さとうみつろう バシャール)
バシャールとの対談集第4弾。
さとうみつろう氏のことは全く知らなかった。
元エネルギー会社の社員で理系人間。かなりの博学。現在はブログやスピリチュアル関係のこともしているらしい。
最初はさとう氏の語りが鼻につき、ちょっとイライラしながら読んでいたけど、途中から引き込まれるように読み進めるようになった。
多次元宇宙の仕組みや自分が存在している理由、仕組みなどは特に興味深く、「なるほど」とひとり納得してしまった。
読後感は良好。かなり満足できた。何度か読むと自分の立ち位置がさらに理解できるかもしれない。
それにしても、2016年の秋にバシャールは結構すごいことが起きると言っているけど何だろう?
いままでの情報を総合すると、地球外生命体が確認されるということだけど本当かな?
アメリカ大統領選の前だそうだからあと1ヶ月余り。興味を持って待ちたい。
「ピアニストの脳を科学する 超絶技巧のメカニズム」(古屋晋一)
ピアニストの超絶技巧の謎を科学的に説明している興味深い本。
著者自身は科学者でありピアニスト。
自分が怪我をして演奏できなくなった経験から、身体とピアノ演奏の仕組みについて興味を抱いたそうだ。
非常にメカニカルに身体の仕組みを紹介しており、いままでこういう本を読んだことがなかったので参考になった。
ピアニストは演奏時に他の人より脳の多くの場所を動かせている、のではなく、脳の少ない動きで演奏できるようにバージョンアップされているようだ。つまり省エネ。
脳を変化させるには小学生までの間が良いみたいだが、大人でも少しずつは変化するようなので、自分もピアノをコツコツ頑張っていきたい。
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