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読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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7.16(水)読了
村上春樹の2作目の本。
1970年前後の風景を描いた作品です。3フリッパーのスペースシップというピンボールに明けくれた「僕」。女の温もりに沈んだ「鼠」。そんな二人の視点から、物語を紡いでいます。

村上春樹の魅力といえば、一も二もなく、自由で豊かな比喩にあります。既成概念にとらわれない比喩、平易な文章で書かれていてもなお、心に風景が浮かんできます。
比喩というと、カチッとしたものを書かないといけないというふうに思ってしまいますが、彼のは本当に自由そのものです。奔放です。すばらしいです。

自由かぁ……自由だなぁ。本当にそんな感じの文章。うーむ、才能だぁ。
文章そのものは本当に飾り気がなくて、平易です。難しい言葉は一つもでてこない。感じも少ない。誰にでも書けそうだけど、誰にも書けない。

濁点をつけずにすっと一文でつづるのも、彼の文章の特徴です。一文が長い長い。どことなく太宰治を思い起こします。
好き嫌いが分かれると思いますが(嫌いな人がいたため、芥川賞はとれなかったそうです)、私は彼の文章が好きです。透き通っていて、純粋な感じがして。いやみがなくて、スマートで。

余談ですが、自作小説が420ページを超えました。
300ページくらいまでは濁点を少なめにして、それ以降は、実験的に濁点を多めにつけています。
すると不思議なことに、まったく違う文章のように見てきます。結果、私的には、濁点が少ない方がいいように思いました。文章が流れるようにさらっと進むような気がします。

以上、終わり(笑)

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