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読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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6.24(火)読了
リストカットをする人たちのルポルタージュ。

リストカットは病名ではなく、あくまでその状態のことです。正式名称は「リストカットシンドローム(手首自傷症候群または手首自傷症症候群)」だそうです。和名はなかなかキツイですね。略称リスカなどと言われています。おこなう人のほとんどが女性なのも特徴です。

リストカットをする人の背景には、境界性人格障害や統合失調症などの疾患がある場合が多いそうです。手首切りは2次障害ですね。そして親と不仲であることが多いのも特徴。これもまあ、親子で仲が悪いのは永遠普遍のことであり。虐待行為にまでいったら問題ですが。

ちなみに、本人は死のうとして行う訳ではないので、これで死亡するケースはあまりありません。もちろん、手首を切って湯船に使って失血死やOD(オーバードーズ:薬物の大量摂取、リストカッターには普通にみられる行為)との併用によって死亡するケースもあります。

繰り返しますが、自傷行為は自殺の手段ではないし、本人も死のうと思って行っている訳ではありません。逆に「生きるために自傷する」といった方が適切だと思います。
ストレス解消や精神の安定の意味が大きいようです。

昔の欧州では、瀉血療法というものがありました。文字通り患者の血を抜いて、容態を安定させるというものです。体内の血液が減少すれば脳に送られる酸素量も減るので、ぼーっとなったり、精神的に楽になるのだと思います。献血後にそういう感覚になることがあります。ふらふらして危険ですが。
『ロビンソンクルーソー』でも、救出されて興奮した船乗りたちに対して、医者が注射器で血を抜いて沈めるという記述があります。鎮静作用はあるのでしょう。

リストカットは嗜癖ですが、それがないと生きるのが苦しい人がいるというのもまた事実です。
そういう意味では、死ぬよりは緊急避難的に自傷行為を肯定した方がいいと思います。もちろん止めた方がいいのは言うまでもありませんが。

精神科医の解説で、リストカットは激鬱防止策の場合があると書かれていました。
自傷によって鬱な気分を追い払うのですね。気が紛れるのでしょう。
安全な方法で精神の安定を図れる方法がみつかればいいなと思います。
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