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読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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9.10(木)読了
原油輸出で成り上がったドバイに赴き、ドバイドリームを掴もうとした青年のドキュメンタリー。「東京寿司アカデミー」で3週間寿司の勉強をして、その腕一本でドバイの超高級ホテルに乗り込み、「俺を雇ってくれ」と直訴するも門前払い。めげずに数十のホテルを巡って面接を受けたがどこにも受からず。幸運にも肥料会社に就職することができたが、数ヶ月であえなく倒産。そしてなぜかアブダビ刑務所に収監させてしまう。信じられないことにアラブ首長国連邦では、外国人労働者は雇用元の会社が倒産した場合にはワッパを掛けられて牢屋にぶち込まれてしまうのだ。牢屋は想像をはるかに絶する汚さだった。200畳ほどの空間に300人以上の囚人が詰め込まれ(全員が外国人労働者)、トイレは流れない、食事は3食同じ、水は1日1回、100ミリリットルほどしか与えられず……死ねというようなものです。

幸運にも彼は日本大使館と電話連絡をとることができ、わずか3日で釈放されることが決定した。しかしもし電話できなかったら、彼はいまもってアブダビ収容所に収監されていたかもしれない。アラブ首長国連邦はまさに「異常な国」、と氏は語っている。この本を読む限りにおいては、たしかに異常で法律のほの字もないような国に思える。石油資源に頼って本国の人たちはほとんど働かずに裕福な暮らしを満喫し、労働のほぼすべてを外国人労働者でまかなっている。労働条件は劣悪そのもの。牛馬のように働かせて、使えなくなったら刑務所へポイ。最低です。

遠からず石油資源が枯渇するだろうが、そのときこの国はどうなるのか? 暮らしぶりは一転、超貧乏になってしまうかもしれない。周辺のアラブ諸国からうけもよくないようなので、つらい時期を味わうことになるだろう。
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