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読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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3.20(木)読了
タイトル通り、小説の書き方や新人賞の通り方(か?)が書かれています。
この手の本はほとんど読んだことがないのですが、とてもおもしろいです。例として、小説を書くのに特に大事なのは、「視点」だそうです。
新人賞の予選委員は、①視点が定まっているか②心理描写③情景描写の3点を一番最初にみて(パラパラめくって)、読むに値する作品かどうかの目安をつけるのだそうです。パラパラめくって、わずか20~30秒で駄作の烙印を押された作品は、斜め読みなどをされ、適当に扱われます。OKの作品は、おもむろに最初のページから、とりあえずは読んでくれます。

「視点」。まずはその作品が1人称か3人称かなど。特殊なものに神の視点。3人称の場合、作品のその時点では誰の視点であるか? 主人公の視点か、サブキャラの視点かなど。例を挙げると、主人公Aの視点で書いているのに、「Bは力いっぱいボールを投げた」という文章を書いてしまったら、致命的です。なぜAはBが「力いっぱい」ボールを投げたとわかるのでしょうか? わかりませんね。この1文だけで、素人ということがわかっていまいます、と書かれています。
神の視点というのは、簡単にいえばカメラアングルだそうです。登場人物目線ではなくて、物語全体を観ている視点。映画目線、夢目線、客観的目線のことです。「この行為が5年後、人生をおもわぬ方向に導くとは、沙耶は予想もしなかった」というのも神の視点です。難しい。

その他、小説を書きたいと思っている人、書いている人にも、参考になることがたくさん書かれています。作家の頭の中を見透かせるような気がして、こういう本は好きです。本を書く人の「視点」から読書をするのも、また面白いと思います。
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