読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
3.23(日)読了
大学教授で精神科医の、小田晋氏のうつに関する本。 うつについての基本的な情報や心構え、周囲の人の対処法などが書かれています。文字も普通の本より大きく、行間も広くとってあるため、うつ状態の人や老眼が入っている方にも読みやすくなっています。とても親切な配慮と思います。 うつになりやすい時期というものがあって、春先と秋口がそれだそうです。 人間はストレスを受けると、コルチゾンというホルモンを放出しますが、春先と秋口にはコルチゾンレベルが高くなるそうです。その結果、鬱になりやすくなります。また、気圧が鬱に関係しているという話を聞いたことがありますが、これは日照の多寡のことをいっているのでしょうか? 日照時間の少なくなる時期にかかりやすい「季節性うつ病」というのがありますが、日照も鬱と関係しています。その場合の治療法には、高照度光療法というものがあります。これは非常に明るい蛍光灯の光を毎日1時間浴びるというものです。ホルモン関係を治療する方法ですね。ドイツという国はほぼ1年中曇っていて、晴れている日がほとんどない、天候に関しては陰鬱な国です。それと関係があるのか、ドイツ人の国民性は真面目で、言葉がわるいですが、若干の陰鬱傾向が見受けられます。その逆はイタリアです。地中海地方特有の圧倒的な太陽の日差しの下、あのような陽気な国民性ができあがりました。好対照な2国ですね。 鬱状態の人に対してタブーなのは、「頑張れ」という言葉です。鬱になっている人は、車に例えるとガス欠の状態にあり、頑張りたくても頑張れないのです。もともと真面目で責任感のある人が罹患しやすい病気なので、励ましは逆効果になります。鬱になったら、本人は充分な休養と睡眠を、周りの人は温かい目でみてあげることが大切です。また、鬱状態の人は自殺を図る危険性があります。鬱のどん底に入っている人は、自殺をする気力もなく、ただ横たわっているだけのことが多いですが、危険なのは鬱に罹ったばかりの人や、治りかけの人です。これらの人は、鬱ではあるが、まだガソリンが残っている状態の人といえます。その状態の人は自殺をする気力がまだあるので、実行してしまう人も出てくるのです。そのような状態になったら、速やかに病院に行き、医師の適切な治療や意見を仰ぐことをお勧めします。 鬱は服薬やその他の治療で、確実に良くなる病気です。もし、鬱かな? と思ったら、精神科や心療内科で相談するのが吉です。 日本にはまだ、精神関係の病気に対して根強い偏見があります。しかし、欧米では精神科やカウンセリングにかかることは、一種のステータスとさえなっています。日本もそのようになればいいなと思います。 PR |
カレンダー
プロフィール
HN:
とし
性別:
男性
趣味:
読書、コーヒー、ジョギング
最新記事
(06/30)
(05/31)
(04/30)
(03/31)
(02/29)
(01/31)
(12/31)
(11/30)
(10/31)
(09/30)
ブログ内検索
最古記事
(01/08)
(01/09)
(01/09)
(01/10)
(01/11)
(01/12)
(01/13)
(01/14)
(01/15)
(01/16)
フリーエリア
最新CM
最新TB
アーカイブ
アクセス解析
|