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読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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3.4(土)読了
旅にでれば何かがあるだろうと考えた旅人。あてもなく旅を続けていたが、今回の旅はちょっと変だった。行き先もなく舟を漕いでいると、いつのまにか隣に小さなこどもが腰かけている。「自分の星に帰る途中だ」と言って、見たこともない種をくれる。港につくと、こどもはどこかに消えていた。帰る道がわかるのか心配だったので、旅人は街中を探したが、なんのことはない、人に道を教えるほど自分は道を知っているわけではない、と気づく。列車に乗り終点で降りてみると、こどもは自分の星に戻っていることに気づいた。こどものためにセレナーデを奏でてあげた。近くの空いた星でこどもにもらった種を蒔くと、芽をだして大きな木に成長した。旅人は実がなるまでそこにいることにした。

小さな小さな絵本です。ページ毎に挿絵が挿入されていて、なかには不思議な感じの絵も描かれています。「私たちは、よるべない存在です。けれど、何かをあてにしてはいけません。自分から、ひと粒の種子をまくこと…そこから宇宙は芽生えます。」
これは著者の舟崎さんの言葉です。他人に何かをしてもらおうとするのではなくて、自分が人になにをしてあげられるか、ということだと思います。

宇宙には与えれば与えるほど自分に返ってくるという法則があるようです。聖書やヒンズー教、仏教など世界の有力宗教はそれを業、カルマという言葉で説明しており、自然哲学では作用と反作用の法則(ニュートン第3の法則)として説明されています。言い方は違いますが、宇宙にはこのような絶対的な法則があるようです。最新の科学では、どうやら人間の思いや心の働きには具体的なエネルギーがあり、そのエネルギーは物理・非物理の両次元で実際的な影響を与えているということです。科学が発達して思いや行為という作用には反作用の法則が働くを解き明かされれば、悪いことをしようとする人は少なくなるかもしれません。いつかは'´実際の意味で''自分に跳ね返ってくるのですから。その意味で悪事を行うのは非常に効率の悪い方法といえるかもしれません。いつかは、悪事=非科学的手段、という図式が成り立つ時代がやってくるかもしれません。

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