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読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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2月28日

「沈黙の街」(奥田英朗)
中学校で起きた生徒の転落死事件。
イジメによる自殺かただの事故か、狭い町は騒然とする。
警察、教師、生徒、生徒の親、新聞社など、10人程度の視点を書き分けながら事件の真相に迫ります。
最後に大きな謎が解明されるのかなと思っていましたが、割と平凡で常識的なラストでちょっと残念。
もう少しひねりが欲しかった。

「できるかな」(西原理恵子)
「できるかなリターンズ」(西原理恵子)
「できるかなV3」(西原理恵子)
3冊とも漫画。どうでも良いようなことを「できるかな」と言いながら実行する企画。
初回はテレフォンカードの偽造品を「できるかな」と言いながら作成しています。犯罪じゃん。
一番面白かったのは「脱税できるかな」。所得税1億円払いたくないため、領収書の偽造をはじめ、様々な偽造工作を弄する。当然のごとく税務署から問い合わせがきても動ぜず、不振な領収書に対しては「うちはこれでやらせてもらってますんで」、スタッフは数十人いることに対しては「実は私、漫画が一切描けず全部ゴーストライター使ってるんです」。すごい。
最終的には税金を2千ン百万円まで負けさせたそうです。その後、税理士の入れ知恵により会社を計画倒産。ほんとかこの話。

「99%の人が知らない死の秘密」(山川鉱矢 阿部敏郎)
スピリチュアル対談本。
山川さんはいわずと知れた精神世界の巨匠ですが、阿部さんのことは全く知りませんでした。
何でも、元ミュージシャンで、ある体験を境にスピリチュアルの世界を信じることになり、「いまここ塾」というものも立ち上げたそうです。
対談内容はタイトルの通り死後の世界を初め、魂のこと、人生のこと、運命のことなど多岐に渡ります。
興味深かったのは、死後の魂の行方についてふたりの見解が違うこと。
あと、おふたりは前世で師弟関係だったそうです。山川さんが弟子で阿部さんが師匠。その当時の山川さんは出来の悪い弟子だったそうで、破門を言い渡されたそうです。
山川さんが不肖の弟子、ちょっと想像できない。

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「沖縄論」(小林よしのり)
戦前、戦後の沖縄の状況を現地取材を元に詳細に描いています。もちろん漫画。
10年以上前に描かれた漫画ですが、状況は現在と似通っています。
米軍基地問題、アメリカ兵による犯罪行為、第二次世界大戦による悲劇、中国などの脅威。解決しなければならない問題は山積み。
トランプ大統領誕生で沖縄と米軍はどうなるか。米軍撤退ということにはならないだろうが、状況が大きく変わる可能性あり。

「だから、生きる。」(つんく♂)
つんくが咽頭ガンの手術を行い、会話ができなくなったのは知っていた。
どのような経緯があったのか知りたくて読んだが、なかなか大変だったようだ。
超多忙な生活の中、なかなか病院に行くことができず、病院で検査をしても癌ではない、もう少し待ちましょう、という言葉ばかり。
しかし結果的に癌は進行しており、咽頭を摘出するという音楽家として最悪の事態に。
最近のニュースで食道から発声する方法で会話は可能になったとのこと。
自身で歌うことは難しいと思いますが、つんくの音楽は好きなので、作曲やプロデュース活動などの音楽活動に携わってほしいと思います。

12月31日

「カロリーゼロにだまされるな」(大西睦子)
アスパルテームやフェニルアラニンなど、安価なダイエット飲料には人口甘味物が多数入っていますが、カロリーゼロの甘味料は実は太る元、という衝撃的な本。
人口甘味料はカロリー自体はほとんどないが、脳が「甘味をもっと欲しい」と感じてしまうため、結局は他の食品を食べてしまいカロリーオーバーになる。
外国の研究結果でそう出ているようです。
さらに、ガンやその他の病気になる危険性もあるため、現在は市場の商品を通して盛大に調査をしている真っ最中ということ。
カロリーゼロだからヘルシーとは言えない。摂取しないほうが無難です。

「マンガでわかる西式甲田療法」(甲田光雄 赤池キョウコ)
甲田療法をマンガで分かりやすく紹介した本。
身体を左右に揺すったり、逆立ちのようなポーズを取ったり、お湯と冷水を交互に浴びるなど、お金を使わずに手軽にできる健康法を沢山紹介しています。
断食やプチ断食などのやり方も記載されているので、痩せたい人は挑戦してみるのもいいかも。
アマゾンでの評価も高く、楽しみながら理解できるので嬉しい一冊です。

11月30日
「卑怯者の島」(小林よしのり)
漫画。第2次世界大戦時の南方のとある島が舞台。
攻めてくる米軍相手の突撃の際に逃げてしまった主人公。自分に対して「卑怯者」の烙印を押し責め悩む。そのことを隊長は知っているが何も言わないが……。
戦争の悲喜こもごもが描かれています。銃をぶっ放されてどんどん死にます。かなり過激です。
主人公を含めてキャラクターの多くは「よしりん企画」のスタッフ達(と思う)。
それぞれの性格がよく出ていて面白い。

「最新!糖尿病が気になる人の本」(益子茂)
糖尿病の症状や対処法などが書かれています。
糖尿病の初期には体重現状、手足の痺れ、その他の症状が出るそうです。
最近、食べても体重が増えない、というか減っている症状があります。
その他、食後に手足の痺れなどの症状もあって……尿も泡立つ。かなり心配です。
とりあえず、食後の血糖値を抑える「イヌリン」と「難消化性デキストリン」の服用を始めました。この2つは体重減少効果やお通じの状態を改善する効果もあるようです。
何ともなければいいけど……。

「臨死体験3回で見た《2つの未来》」(木内鶴彦)
3度も死にかけて臨死体験をした人の本。
講演会で話した内容を書き起こした本ですが、かなり興味深いです。
彼は死後、未来の世界の様子を見てきたそうです。
未来では家電製品の全てに高性能電池のようなものが埋め込まれてて、停電しても大丈夫なようになっているようです。
その他、世界の様子、大震災、科学技術の発展など、様々なことを見てこられたようです。
その時の知識を元に、彼は様々な発明をして特許を取得しています。
俄かに信じられないすごい話です。

「自分できる! 糖尿病カンタン療法80」(牧田善二)
糖尿病にかかった人が自分で簡単にできる生活習慣や治療法が書かれています。
著者はこの世界では有名な人のようで、類書を多数書かれています。
特に注目なのが、アトキンスダイエットとしても有名な「糖質制限」療法。
糖尿病に罹患した人はインスリンの出が悪かったり、効き目が薄いなどの理由で摂取した糖分を吸収し、カロリーとして活用することができにくくなります。
そのため尿から排出され、摂取カロリーが低くなるため、一気に痩せるなどの現象が現れます。
全身を巡った糖分は身体に様々な悪影響を与えます。糖尿病そのものよりも合併症が危険です。
じゃあ、摂取する糖分を控えて、膵臓の負担を減らそうという極めて合理的な考え方が「糖質制限」。
効果はかなりあるみたいですが、糖尿病にかかっている人はくれぐれも医者の指導のもと行うようにしてください。

「糖尿病は生ものを食べなさい」(牧田善二)
上の本の類書。
生もの摂取とAGEとの関係を中心に説明してくれています。
AGEは食物を煮たり焼いたり、温度を上げて調理をするほど現れる人体に害をなす物質、と大雑把に覚えました。
調理過剰で悪い物質が現れるのだから、できるだけ生のまま食べなさい、という理屈。
生野菜にはフィトケミカルという抗酸化物質が含まれており、摂取することによりAGEを消すことができるそうです。

「頑張らなければ、病気は治る」(樺沢紫苑)
病は気からの病気の本、とでも言いましょうか。
病気にかかっても抵抗しない。気を大きくもっておおらかな生活していれば、次第に病気は治るよ。
一番いけないのが、病気にかかったことを認めずに(否認)頑固になること。交感神経も過剰になり、ますます身体が悪くなる。
精神科医の書いた本なので、精神面でのアプローチが多い印象を受けます。
神経質な人は読んでみたらいいかも。

「白米中毒」(白澤卓二)
白米が健康を害する。
なかなかショッキングな話ですが、読んでみて「ああ、なるほど」と思いました。
昔は玄米や雑穀などを中心に食べていた日本人ですが、現在ではほぼ白米だけを食べています。
白米は甘くて美味しいですが、炭水化物が中心で、ビタミンやミネラルといった栄養分はぬかとして捨てられてしまいます。糖分過多になり健康を害する。その他もろもろあり。
読むと白米が食べられなくなるかも?

「50歳からは炭水化物をやめなさい」(藤田紘一郎)
大きなお世話なタイトルです。
人間は50歳を境に利用する栄養素が変わるそうです。50歳までは炭水化物、50歳以降はたんぱく質(だっけ?)。
とにかく、50歳を超えて炭水化物を沢山食べていたら碌なことがないそうです。炭水化物=糖分なので、甘いものも止めなければならない。
甘党が読んだら気が狂いそうになる本です。

10月31日

「食べない人は病気にならない」(山田豊文)
小食は健康に良い、という内容の本だったと思う。
月の初めに読んだので内容を忘れてしまいました。
小食以外にも、健康に良い様々な方法が書かれていた、と思う。
それなりに良いことが書かれていた、ように思う。

「さよならドビュッシー」(中山七里)
ピアニスト志望の女子高生が火災に巻き込まれ全身大やけど。
祖父は火災で死に、莫大な遺産が入ってくることに。
遺産を巡る一族の微妙な心境の変化、続く謎の死というミステリーの部分と、特待生で音大に入学後、いじめに負けずに動かない身体で必死にピアノを頑張るど根性物語の両方を兼ね備えた作品です。
ストーリー展開にやや無理がある、会話文が説明口調で下手、医療、法律、音楽など専門分野を盛り込みすぎて大味感が否めない、などマイナスポイントは多々ありますが、それなりに楽しみながら最後まで読めました。
私はミステリーをほとんど読まないので、最後の部分であっと驚きましたが、ミステリー好きな人なら途中でネタが分かるのかな、と思います。

「愛に悩んだ時どう生きるか「不完全純愛主義のすすめ」」(飯田史彦)
カウンセリングの中から典型的な恋愛の悩みを対話式につづっています。
飯田先生が提唱している「不完全純愛主義」というのは、損得関係なく相手に愛情を注ぐも、時には、相手に愛されたいと願ったり、甘えたいと思っても良いという「不完全な純愛」のこと。
人間なんだから完全なんてありえない。自分にできる範囲で純愛を注ぎ込めば、多少の甘えはいいじゃないかという考え方、と私は捉えました。
完ぺき主義に嵌まり込むと恋愛がつらくなるし、ストーカーになったりするかもしれない。完璧を求めないことが大切だと思いました。

9月30日

「奇跡のリンゴ」(石川拓治)
無農薬リンゴを作るために奮闘した男の記録。
奥さんが農薬に弱い身体のため無農薬を目指したが、他の農家からはごくつぶしと言われる状態。
数年間頑張ったがどうしてもリンゴはできない。自殺を決意して山に入った際に気づいたのが、野生のリンゴが無農薬で実っていること。
自分のリンゴと何が違うか? 結論は「土」。土の温度その他の違いにより実りが違うことに気づく。
映画にもなりテレビでも取り上げられたので知っている人も多いと思います。
執念が物事を成就する、そんなことを教えられました。

「37日間漂流船長」(石川拓治)
船のエンジントラブルで小船で37日間太平洋を彷徨った男の記録。
水が尽きた後は雨水や蒸留水、自分の小水などで水分を補給。食料が尽きた後は手持ちの道具で魚を釣り栄養補給。現代のロビンソンクルーソーのような話です。
助けられた際には、自分が元気だったら救助隊に申し訳ないと考えたらしく、わざと憔悴しているように振舞ったとか。
サバイバル術などを見につけておくと、いざというときに役に立つかもしれません。

「ホリエモンとオタキングが、カネに執着するおまえの生き方を変えてやる!」(堀江貴史 岡田斗司夫FREEex)
ホリエモンとオタクの元祖という濃い組み合わせの対談集。
アニメーション、ロケット、新しい資金調達方法など、タイトル通りオタクな話に花が咲きます。
ホリエモンは金の亡者だと思っている人も多いと思いますが、この本を読むと彼は特別金に執着はなく、金を使って何をするかに興味を抱く人間ということが分かります。
ある意味純粋な子供。逮捕されたのは一企業が独自通貨のようなものを流通させようとして、国が「ヤバイ」と焦ったことも起因しているとホリエモンは語っています。
あと、「オネアミスの翼」を作ったガイナックスは岡田氏が作った企業と知り「ヘー」と思った。

「気づきの幸せ」(木村藤子)
霊能力者。現代の宜保愛子さん(古い)です。
幼少期は自分の能力が嫌いだったようですが、「神様からのお役目」と悟ってからは寝食を削って人助けをする日々だそうです。
よく超能力や霊能力が欲しいと思っている人がいるけど、あればあったで大変な人生が待っているのかもしれない。
見たくないことや知りたくないことを察知できる、ニコニコしている友人が心の底では自分を恨んでいる、なんてことを知ったらショックかもしれない。
やはり選ばれた人が持つ能力なんだと思う。

「その名がバシャール」(さとうみつろう バシャール)
バシャールとの対談集第4弾。
さとうみつろう氏のことは全く知らなかった。
元エネルギー会社の社員で理系人間。かなりの博学。現在はブログやスピリチュアル関係のこともしているらしい。
最初はさとう氏の語りが鼻につき、ちょっとイライラしながら読んでいたけど、途中から引き込まれるように読み進めるようになった。
多次元宇宙の仕組みや自分が存在している理由、仕組みなどは特に興味深く、「なるほど」とひとり納得してしまった。
読後感は良好。かなり満足できた。何度か読むと自分の立ち位置がさらに理解できるかもしれない。
それにしても、2016年の秋にバシャールは結構すごいことが起きると言っているけど何だろう?
いままでの情報を総合すると、地球外生命体が確認されるということだけど本当かな?
アメリカ大統領選の前だそうだからあと1ヶ月余り。興味を持って待ちたい。

「ピアニストの脳を科学する 超絶技巧のメカニズム」(古屋晋一)
ピアニストの超絶技巧の謎を科学的に説明している興味深い本。
著者自身は科学者でありピアニスト。
自分が怪我をして演奏できなくなった経験から、身体とピアノ演奏の仕組みについて興味を抱いたそうだ。
非常にメカニカルに身体の仕組みを紹介しており、いままでこういう本を読んだことがなかったので参考になった。
ピアニストは演奏時に他の人より脳の多くの場所を動かせている、のではなく、脳の少ない動きで演奏できるようにバージョンアップされているようだ。つまり省エネ。
脳を変化させるには小学生までの間が良いみたいだが、大人でも少しずつは変化するようなので、自分もピアノをコツコツ頑張っていきたい。

8月31日

「思わず笑えるスピリチュアルな裏話36」(福山貞心)
霊能力者が書いたスピリチュアル関係の本ですが、相談者のちょっと変わった相談内容に焦点を当てている、「ちょっと変わった」スピリチュアル本です。
良くないことが立て続けに起こったら、「もしかして悪い霊でもついているのでは?」と思ってしまうのは人の常。しかし、「何にもついていないから安心して下さい」と伝えても、「絶対に私には悪霊がついている!」と言って譲らない相談者。
笑ってしまうというよりも困ってしまう内容が多かったような気がします。
霊能者も大変だな、と思いました。

「私はゲゲゲ」(水木しげる)
水木さんの自叙伝的漫画。
例によって妖怪チックなちょっと怖い(?)絵で幻想的に生涯を描いています。
戦争中に南方で原住民にお世話になった話が印象的。数十年後に同じ土地を訪ねて、「ここに住み着こうか……」と本気で考えるあたりも水木さんらしいと思いました。
自叙伝的漫画に良作が多いのは気のせいか。

「空也上人がいた」(新井英樹 原作:山田太一)
小説の漫画化。
介護職の大変さと老人の微妙な心の機微を垣間見ることができます。
老人介護の経験はありませんが、想像するだけでも大変だなと思います。
赤ん坊は少しずつ成長していくけど、特にボケ老人は悪化する一方だからたまらないと思う。主人公のような行為にでるのも分からないではない。ダメだけどね。
考えさせられる本です。

「読むだけで見えない世界とつながる本」(K)
スピリチュアル本。著者がロッカー(音楽ね)という点で異色の本と言えるかも知れません。
ロッカーならではのかなりさばけた口調で霊やあの世の仕組みなどを紹介しています。
雲黒斎氏の著書でもそうでしたが、守護霊と友達感覚で付き合っているところがお洒落です。守護霊が良いアドバイスをしてくれたときに「センキュ、ベイベ」なんてね。
くだけた口調とは裏腹に、内容は結構しっかりしています。おさえるべきポイントをしっかりとおさえているという印象でした。
しかし、物事すべてを霊からの助言であったりシンクロというのはどうかな?
ゾロ目の数字を立て続けに見たとか、ゴロあわせから無理やり意味をつくり出すのは正直「おいおい」と思いました。

「手塚治虫物語 漫画の夢、アニメの夢」(伴俊男+手塚プロダクション)
結婚~晩年までを収録。アドバイザーはヒゲオヤジ。
漫画、アニメ、スタジオ設立、法人化など超人的に仕事をこなす手塚氏。
虫プロの最盛期には300名(だったか?)のスタッフが在籍していたというから驚きです。
鉄腕アトムのアニメ化、ジャングル大帝、COMの創刊、火の鳥、数々の長短編アニメ、数々のアニメ賞の受賞……業績を挙げたらきりがありません。
亡くなる寸前まで仕事をこなしており、60年の人生に幕をとじます。
火の鳥は亡くなった頃も連載を続けており、「大地編」の執筆構想もあったようです。読めなくて残念です。

7月31日
「未来は、えらべる!」(バシャール 本田健)
宇宙人バシャールとのチャネリング本。3読目くらい。
人生で成功する方法(引き付けの法則を始め、人生のあらゆることにバシャールが答えています。
初期のバシャール本(1980年代後半)よりもさらに突っ込んだ内容が多数語られており、不特定多数を相手とするよりもピンポイントで回答が得られるので満足感があります。
日本人との対談本は、須藤元気、坂本政道に続いて3冊目です。
最近、さとうみちろう氏との対談本も出版されたようなので、近々読んでみたいと思います。

「我が家のヒミツ」(奥田英朗)
短編集。「我が家」シリーズとして定着しつつある、どこにでもいそうな人物にスポットを当てています。
妻に先立たれた夫、市議会選挙に出馬した主婦の妻など、割と感動する内容が多い印象画があります。
奥田氏本人扮する小説家も登場しており、「精神科医」シリーズはもう書かない、と明言しています。マンネリ気味になり、正直飽きたとのことです。
直木賞受賞作でもあり、シリーズのファンでもあっただけに残念です。

「獅子吼」(浅田次郎)
短編集。表題作は'ししく'と読み、一作目に掲載されています。
戦時中や戦後などの古い時代の理不尽さをテーマとして取り扱っており、なかなか味わい深い作品となっています。
最後に掲載されている’ブルー・ブルー・スカイ’だけ毛色が少し違っており、アメリカのコミカルな映画を観ているような感じがしました。
中年の日本人がラスベガスで大当たりするが、そこにギャングがやってきて、というお決まりのパターンですが、なぜか笑わされることが多かったです。読後感は良好です。

「手塚治虫物語 オサムシ登場」(伴俊男+手塚プロダクション)
手塚治虫の自伝的漫画本。といっても本人の作ではなく、死後にプロダクションが作成した漫画本のようです。
手塚治虫の誕生から結婚辺りまでを描いています。語り部はおなじみのヒゲおやじ。
知っているようで知らない手塚治虫の私生活や趣味(ピアノ)、超人的な仕事ぶりなどが余すところなく描かれています。
約500ページありますが、これでようやく前半部分。後半が楽しみです。

6月30日

「すこやかな生き方のすすめ」(桜井章一 よしもとばなな)
対談。
雀鬼として鳴らした桜井氏は実は相手の出すハイが分かる超能力者だった。
嘘か本当かは分からないが、本人が語っています。それなら強いのも理解できる。
よしもと氏もこの手の話が好きなようで、「もっと聞かせて下さい」と食いつく。
結構面白かったです。

「なにを食べたらいいの?」(安部司)
添加物会社で働いていた経験を元に、あの食べ物はダメ、この添加物はダメとだけ言っていると、「じゃあ何を食べたらいいんだよ!」と普通の人は叫びたくなる。
この本では何を食べたらいいのか、何を避けたらいいのかを簡単に解説してくれています。
伝統料理を食べろ、妙な名前の添加物が入っているものは食べるな、当たり前のことかもしれないけど、そういう基本的なところを再確認できます。

「海外ブラックグルメ」(海外危険情報編集班編)
海外、特に東南アジアのヤバイ食体験を赤裸々に語ってくれています。
奇妙なものを食べて3日間お腹を壊す話、生きた豚1頭を購入してその場で捌いて食べる話、海外でぼったくられる話。
「もの食う人々」の短編集のような感じと言えば間違いありません。お勧めです。

5月31日

「うずまき猫のみつけかた」(村上春樹)
エッセイ集
「ねじ巻き鳥クロニクル」を執筆している頃のものなので2、0年近く昔の作品になります。
アメリカで暮らしている頃の様子が書かれていましたが、内容はあまり覚えていません。いつもの感じのエッセイ集ということころでしょうか。
それにしても、毎年獲れる獲れると言われているノーベル文学賞、いつ獲れるのでしょうか?

「生まれた意味を知れば、人は一瞬で変われる」(池田明)
産科医。生まれる前の記憶を持っている子供を多数見てきた氏は、前世や生まれ変わりは当然存在するものと捕らえています。
生まれる前に子供たちは、神様のような人に「あの親のところに生まれてもいいか」と聞かれた後に受胎するのだそうです。つまり、子供が親を選んで生まれてくるというわけ。
これが本当だとすると、親子喧嘩をした際に「誰も産んでくれって言わなかったじゃないか!」なんて言えなくなりますね。



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