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読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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10月31日

「天皇論」(小林よしのり)
天皇の成り立ちや皇室のあり方など、歴史的事実を踏まえて分かりやすく天皇を説明している。
天皇についてはほとんど何も知らなかったが、成り立ちを見てみると外国(中国)との柵封関係を断ち切るために、中国の皇帝とは別の名称で同等の位を作ったのが最初のようだ。ちなみに発案は聖徳太子ということになっている。つまり国を完全なる独立国家とするために作り上げられたのが「天皇」ということになる。国の柱、土台のような役割といえばいいだろうか。
その他色々興味深いことが書かれていた。有名な三種の神器についても全く知らなかったので目から鱗だった。火事で消失した三種の神器はどうなっているのだろう? なんとなくシュレディンガーの猫を想起してしまう。

「昭和天皇論」(小林よしのり)
特に戦中、戦後の昭和天皇に焦点を絞って描かれている。
基本的に天皇は政治的権力を有さず、責任は各大臣が負う「天皇機関説」ということになっているが、例外もあったようだ。
その例外が2.26事件と終戦の聖断。どちらも日本の大きな危機を避けるために行ったことであり、正しい行動だったと思う。
そのほか、終戦後の日本復興の為に全国を行幸されたことにも紙面を割いている。当時の日本において天皇というのは、現代以上に大きな存在だったということがよく分かる。
この漫画を読めば、敗戦後に昭和天皇が担った大きな役割を知ることができる。興味のある人は一読をお勧めする。

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9月30日

「パール真論」(小林よしのり)
いわゆる東京裁判でA級戦犯全員に無罪判決を出したただ一人のインド人判事、パールを紹介している。
もともと東京裁判は事後法によって裁いているため無罪は当然と思うが、パールはそれ以外の箇所でも、なぜ無罪判決に至ったのか、当時の日本の状況と膨大な資料をもとに判決反論文を著している。ページ総数1000を超える。
私(一応法学部出身)は基本的には小林氏の意見に賛成だが、「ン?」と首を捻る箇所も幾つかあった。
若干の決め付けというか話の誘導というか、どうしてその倫理からその結論を導き出せるのか不明瞭な部分が散見される。自分と考えの合わない学者たちの意見をボロカスに描いているのも不快。また、パール反論文の不備や論理の誤りなどがほとんど描かれていない点も残念。
歴史におけるパールの役割を知るとっかかりにはなると思いますが、この本の内容だけを真実とするのはどうだろう。こういう意見もあると参考適度に留めるのが無難かな。

「バシャール⑦」(バシャール ダリル・アンカ)
2002年にダリルが来日した際のチャネリング。
アメリカのテロ後に行われたセッションだったため、その手の内容も盛り込まれている。
途中、時間前にバシャールが帰ってしまい客が抗議するというハプニングも収録されており、別の意味で楽しめる内容だった。
結局、残りの質問にはダリル自身が答えており、内容も上々だったのでこれはこれでアリかなと。

「バシャール⑧」(バシャール ダリル・アンカ)
ペーパーバック版最後の本。①~⑥はハード本と同じ内容。⑦⑧が新規内容なのでご注意。
この巻でも「ワクワクに従いなさい」ということが何度も言われている。ワクワクが自分の波動を高める行為であり、人生の羅針盤である。
おそらくそうなのでしょうが、人間なかなかそれが難しく、「頭ではわかっているのですが心のほうがついていかなくて……」と答えている人多数。
この辺は生育環境、特に親から刷り込まれた信念が大きいのかなと思いました。

8月31日

「いわゆるA級戦犯」(小林よしのり)
東京裁判においてA級戦犯とされた人物たちの経歴や人物像を描いた漫画。
まず、「A級」というのは分類わけのために便宜的につけたものであり、「戦争の主導的立場であった」人物というほどの意味です。一番悪いとか、重い罪を犯したという意味ではないので注意したい。
この漫画を読むと、いかに東京裁判が勝者の裁きであり、裁判の名に値しないリンチのような代物であったかが判ります。「全員無罪」の判決を下したインド人判事パールのことも取り上げていますが、彼については「パール真論」で詳細に取り上げています。

「平成攘夷論」(小林よしのり)
黒船襲来からわずか50年足らず、日本は世界でも類を見ない無血革命を達成し、富国強兵策を推し進めることにより、アジアの一等国となった。
わずかな期間で近代化を達成した理由は、欧米諸国から植民地にされないためだった。そのためには朝鮮半島を欧米や共産主義思想からの防波堤にすることが不可欠だった。そのために日清、日露戦争を勝利することによって、朝鮮半島と満州を大陸から切り離し、自立した国家として成立させることが必要だった。
江戸末期の開国から第二次世界大戦までの戦争に至る道筋を判りやすく解説した漫画。歴史には色々な見方があると思いますが、ひとつの方向性を倫理的に明示しています。
弱肉強食、切り取り御免の時代がわずか80年前にあったというのが驚きであるとともに、先人は苦心して日本の独立を守ったのだと、あらためて感謝の念が湧き起こります。

7月31日

「戦争論」(小林よしのり)
「戦争論2」(小林よしのり)
「戦争論3」(小林よしのり)

かつてブームになった(今も?)戦争論シリーズ。
戦争を題材とした政治、軍事、歴史漫画で、右翼漫画として大々的に取り上げられたのが20年前。あらためて読み返してみた。
10~20年前に描かれた漫画なので内容はさすがに古いが、著者の思想はよく伝わってくる。
この漫画が出版された頃から憲法9条改正を含めた軍事関係の議論が活発になった気がする。昔は自衛隊の軍隊化や核議論などできない雰囲気だったが、いまでは普通に話をしている。国民意識や政治に与えた影響は計り知れない。
新戦争論という作品も出版されているので、いずれそちらも読んでみたい。

「1973年のピンボール」(村上春樹)
村上春樹2作目の作品。昔読んで感激したので再読。
まず表現描写が良いと思った。双子が出てきた意味はよく分からない。あと電光板とか配電器とかを捨てる場面の意味も分からない。特に意味はないのだろうか。村上作品の雰囲気はよく出ている。
面白く読めたが、感激の度合いでいえば最初に読んだときのほうが断然上。
もう少しピンボールについて言及したらよかったかな。薀蓄が面白かった。3フリッパーのピンボール。

6月30日
「ザ・シェフ 新章」①、②(剣名舞)
大人気料理漫画。ドラマ化もされた。
新章は10年以上前に読んだけど、内容はほとんど忘れていた。
第一巻では帝国ホテルの前料理長下村が癌で死ぬというショッキングな内容が描かれている。これはなかなか衝撃的で、つかみとしては最高だろう。田部太一(だっけ?)もいなくなり、新しい章の幕開けといった感じがある。
それにしても味沢は変わらない。連載当初と同じ外見と若さ。ちょっとは老けた感じに描いたら真実味はわくが、まあ、それをやったら確実に読者は離れていくだろう。
5月31日 「目の玉日記」(小林よしのり) 50歳で白内障になった漫画家小林よしのりの記録。 通常は長年かけて白内障が進行していくみたいだが、この人は数ヶ月という短期間で一気に白内障になったようだ。漫画家という職業が成せる業かもしれない。 入院、手術、完治した後に見る風景はあまりにも原色の世界。これは体験した本人にしか分からないことなんだと思う。しいて言えば超ど近眼の人が生まれて始めてコンタクトレンズをつけたときのような感動。私もそうだった。 それにしても70代で90パーセントの人が白内障になるという驚きの事実がある。人生80年どころか90歳まで生きる時代だから、ほとんどの人が白内障で治療を受ける計算になる。自分が罹患した頃には手術以外の方法で治る時代になっていてほしいと思う今日この頃。

4月30日

「はじめの一歩」69~77(森川ジョージ)
間柴の戦いが面白かった。似た者同士の対決でどうなるかと思ったが、予想通りに反則の応酬合戦。あそこまで反則が多発したら途中で没収試合になると思うんだけど。何してるんだレフェリーって感じ。まあ最終的にはああいう形になったけど。
一歩と宮田の戦いが延期。直接対決を後にしてじらす作戦。いわゆる編集部の引き伸ばし作戦だと思われる。こういうのが作品のマンネリ化の原因だと思う。

「【フォーカス35】5次元体験の超衝撃」(坂本政道 湯川嘉富)
スピリチュアル対談。UFOやピラミッド、あの世の世界など内容は多岐にわたる。
この手の話は好きだけれども、会話の所々にフォーカスという専門用語が使われているため、ヘミシンクについて知識がない人にはわかりにくいかもしれない。あらかじめ坂本氏の著書を読んでおくとわかりやすいかも。
最初のほうに出てくる羽根の生えた猫の写真が笑える。単なる奇形と思われる。

「その名は、バシャール」(バシャール さとうみつろう)
2読目。量子力学との絡みが面白かった。だけどちょっと難しくて理解しにくい。理系の人なら何の問題もないと思う。信じる信じないは別として。
内容は面白く興味深いが、さとう氏の語り口調が少し気になる。友達口調というか、少しさばけ過ぎている感じ。対談を意識してもう少し改まった言葉遣いのほうが読みやすくなると思う。

3月31日

「進撃の巨人」(諫山創)⑬~23
巻が進むにつれて巨人対人間の戦いが少なくなっていき、次第に政治論、陰謀論に話が進行していく。そして作られた記憶、真実の世界の姿が徐々にあきらかになっていく。
22巻からは新展開ということで、壁外の人々の新しいストーリーが始まる。閉塞感の漂っていた壁内とはうってかわって、こちらは人間同士の戦いに明け暮れている。
なんとなくガンダムを思わせるようなストーリー。話が込み入っており一読しただけでは全体像が掴みにくい。こういったところは新規読者を獲得するのにマイナスではなかろうか。新展開は期待を持たせる内容で○。

「はじめの一歩」55~68(森川ジョージ)
一歩の奮闘とともに徐々に彼女との仲も縮まっている。一方、下宿人であった元いじめっこの彼(名前忘れた)は、一歩の元から去り漫画家の道を歩む。新人賞を獲ってしまった。
鴨川一派が戦って勝利する、少しマンネリな展開が続いているが、言い換えれば王道。ストーリーも面白いし、飽きずに読むことができる。
それにしても鷹村強いなー。連載終了まで負けることないんじゃなかろうか。

2月28日
「絶対音感」(最相葉月)
いまから20年近く前に大ヒットした本。絶対音感という音楽をする人間にとっては魅惑的な言葉につられて、いまさらながらに読んでみた。
この本によると、絶対音感とは聴いた音にドレミを割り振ることができる能力のことらしい。電車が枕木を通過する音がレミードレーとか。ホトトギスのホーホケキョもドレミで聴こえるとのこと。すげー。
ピアノやヴァイオリンなど西洋楽器を演奏する際は絶対的な力を発揮する絶対音感だが、行き過ぎると弊害も出てくる。たとえばピアノのラは442デシベル(もしくは440デシベル)だが、調律のミスで444デシベルなどに設定されていると、そのわずかな差異も感じ取ってしまう。結果、気持ちが悪くて聴いていられないという現象が生じる。ここまでいくと病的に感じる。純粋に音楽を楽しむことができなくなってしまう。
何事も適度が必要ということかな。ちなみに絶対音感は幼少期(9歳くらいまで)にしか獲得できない能力とのこと。語学でネイティブの発音になる年限と同時期なので、その辺なにか関係があるのかもしれない。

「進撃の巨人」(諫山創)④~⑫
巨人が壁内に進撃してきて多くの人間と陣地が失われた。人間は反撃に出る。巨人の知能が低いことを利用して頭を使って戦いを挑む。だがそんなときに人間同様の知能を持った巨人が現れて……。
という展開。女型の巨人や50メートル級の超大型巨人などヴァラエティに富んでいる。それに伴い巨人の謎も徐々に解き明かされていく。なんとなく雰囲気がエヴァンゲリオンに似ている。巨人に変身するところはちょっと残念。世界観だから仕方ないけど、人間はあくまで人間として戦ってほしかったかな。
初期メンバーにサシャ・ブラウスという女性がいる。かなり天然。最初はすぐに巨人に殺されるその他大勢役だったのだろうが、読者からの人気を得たので急遽方向転換、準主要メンバーの地位を獲得した。あくまで私の推測だが。
あとちょっと残念なのが、ミカサが可愛くなくなってきたこと。どうしても宝塚の男役に見えてしまう。そういう役割なのかな。

2018年
1月31日
「捨てる!技術」(辰巳渚)
21世紀初頭にベストセラーになった「捨てる」に着目した本。
かなり前に読んで感銘を受け、実際に多くの物を捨てた経験を持つ私。最近余計なものが増えてきたので、捨てる勇気を出すために再読してみた。
モノを捨てることに焦点をあてた本なので、捨てることが善と捉えている印象がある。思い出の品や再び使うかもしれない資料までも「捨てる」。この辺は価値観の問題もあるため個々人の判断に委ねられるだろう。
良い悪いは別として、モノを捨てたいときに読むと思い切りがつくと思います。

「1週間で8割捨てる技術」(筆子)
捨てる本を2冊連続で読んでみた。
こちらは時間の関係で半分くらいしか読めなかったが、まぁなんだろう、「捨てる!技術」の2番煎じ本といったら失礼だろうか。そんな印象を受けた。
タイトルの「1週間で8割捨てる」の件だが、何を持って8割なのかいまひとつ不明。全所有物の8割だったら確実に捨て過ぎだろうし、捨てる必要のあるもののうち8割だったら中途半端。10割全部捨てる技術に改めたほうがいいと思う。

「ずっと信じていたあの知識、実はウソでした!」(トキオ・ナレッジ)
昔からの格言や常識と捉えられていたものがウソだったと知ったときのインパクトは大きい。暗いところで本を読んでも視力は悪くならない。人類が猿から進化したというのは嘘。なかなかインパクトがある。
そんな常識のウソを列挙したのがこの本。目からうろこの情報がたくさん書かれている。この本を暗い部屋で読んでみた。しかし視力は悪くならないから安心。じゃあどうして目が悪くなるんだろう?

「進撃の巨人」(諫山創)①~③
巨人が人間を襲って食べるというすごい設定の大人気漫画。
巨人には知能がなく、一様にヘラヘラと笑っている。むすっと怒っている者もいる。その様子は知的障碍者を思わせる。その手の団体からクレームとか出ないのだろうか?
さておき、ストーリーにはなかなか興味が持てる。主人公の少年は、おそらく父親から妙な注射を打たれて巨人に変身できる特異体質を取得。人類は巨人から身を守るために城砦を築き、その中で生活をしているという世紀末設定。少し陳腐だが少年誌ということで。
エヴァンゲリオンとウルトラマンをミックスしたような感じ。あと蒼穹のファフナーとバタリアン。ほんの少し北斗の拳。幼少期のミカサ・アッカーマンはリンに似ている。
なるほど人気でるわ。



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