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読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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4.12(土)読了
ゴフスタインの短い絵本。

<あらすじ>
地球があり、自然があり、生物がいる。魚が、鳥が、動物が、人間がいる。植物が存在する。
地球は遠くからは美しく見えるのに、その内実は小さな煙を吹き上げ、人々は殺しあっている。
鴨を空から撃ち落とし、山を荒らしている。動物はびくびくしている。年寄りはごみを漁っている。
豊かさをわかちあうために生まれてきたのに、人々は取り合いをしている。
生きとし生けるものは、みんな兄弟姉妹なのだ。すべての命を苦しみと恐れから守ることにより、はじめて私たちは心静かに眠れる。星と月に包まれて。

人間のエゴにより地球環境を悪化させ、生態系を狂わせている様子を描いています。
人間は自然を克服しようとし、動物を苦しめ、人間同士でもまた争い、奪いあっています。これは恐怖から生じる行動だと思います。人間全員に足るだけの、資源、食糧等が存在しないと思っているがため、奪いあいが生じます。

最近考えるのですが、地球には本当に、全員に足るだけの物資が存在しないのでしょうか?
世界の富の大部分を、ごく1部の超大金持ちが所有しているそうです。
富裕層が存在するのは悪いことではないと思いますが、それも程度問題。ある程度は富裕層から貧困層へと再分配されるのが良いと思います。もしそれができたら、地球上の貧困問題は大幅に改善されます。しかし、それはなされない。人間には恐怖があるからできません。

失いことは誰にとっても難しいことです。それは人間のDNAに刷り込まれている本能かもしれません。
物資をため込むのも、食糧も蓄えることも、太古のサバイバルの時代を生き抜くのに必要な行為でした。それはそれで大切なことですが、度が過ぎるとそれも問題です。

現在の地球環境と人間の恐怖、欲望は密接に関係していると思います。
ゴフスタインの絵本は、そのことを指摘しています。
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