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読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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4.15(火)読了
 巨神兵の復活~シュワの墓所の崩壊まで
ナウシカはシュワの墓所を閉めに、巨神兵(オーマ)と共に西へと飛ぶ。
途中、生まれて間もないオーマは、雪の降る山中で力尽きてしまうが、気力を搾り再び飛び立つ。
ユパはトルメキアを憎む土鬼族により、殺されてしまう。
道程でクシャナの兄2人と出会い、ヴ王軍と共にシュワを目指す。死んだテトの躯を埋めるために降りた廃墟は、胞子にやられていない正常な空気の地だった。そこは旧世界に人間が、菌に冒される前の動植物そして空気を押し込んでいる場所だった。
ナウシカは知る、毒を吐く胞子は、旧世界で毒に冒された土地を正常にするために、旧世界の人間が作り出した清浄装置だということを。腐海は人間が作り出したのだ。そして、ナウシカを含めて今の人間は、まったくの清浄な空気では肺から血を吹き出して死んでしまうということを知る。人間も意志の力で自分を変化させたのだ。植物がすべての毒を吸い取り、旧世界の状態に空気が戻ると、現在の人間は死んでしまうのだ。
この世界に仕組まれた秘密がシュワの墓所にあるという。ナウシカたちは墓所へと向かう。
墓所は旧世界の英知により、堅く閉ざされていた。オーマの放った超ビームにより、墓所に亀裂が入る。ヴ王は墓から出てきた、秘法で1000年は生きている人物たちの導きにより、墓内へ入る。
ナウシカたちも墓へ侵入する。墓内部は古代の秘法を示した古代文字であふれている。旧世界の科学だ。
旧世界は今の毒に満ちた世界を取替え、生物も空気も旧世界のものにとりかえようと計画していた。そのために現世界の者を欺いている。新世界到来時には奴隷が必要だからだ。
墓は一種の生命となっている。墓はナウシカとオーマにより、崩壊する。
ヴ王はナウシカを守って死ぬ。死の間際、ヴ王はクシャナに次の王となるように言う。だが、クシャナは王とはならず代王となり、トルメキア中興の祖となる。のちにトルメキアは王政ではなくなる。
ナウシカは土鬼の地にとどまり、土鬼の人々と暮らすようになる。
のちに、風の谷に戻ったとか、森の人の元へ去ったとか言われている。(おわり)

非常に長い物語でした。正直、読むのにけっこう疲れました。
毒を吐く植物は、実は旧世界の大戦した大地を清浄なものに戻すために、旧世界の人間が人工的に創り出した空気清浄機のようなものです。遺伝子操作ですね。
植物は大地の毒を吸い、ほんの少しだけ毒を吐き出します。いつかは毒がなくなるというわけです。

腐海は意図的に作られたのです。その事実がなぜ公表されていないのか、ということは疑問です。旧世界の一部の人々の秘密なのでしょうか?

科学的に肉体を数千年保ち、清浄な地に戻ったところで再び地球を統治する。そのときに、旧世界の汚染されていない動植物を世界に放ち、旧世界の人々は胞子(毒)のまったくない世界では住めないから、死滅している、と。なるほどね。

墓所は復活のための一大装置というわけです。エジプトのピラミッドのようなものです。
しかし結局は、その企ては失敗に終わってしまいました。でも、いつかは毒はなくなり、清浄な地が戻ってきます。
そのときには人間や動植物も、その環境に適応して生き延びることと思います。
わずか1000年やそこらで進化するのは難しいので、突然変異に頼るしかないかもしれませんが……。

なんにせよ、なかなか面白い物語でした。
映画をみた人は、その後でマンガ版を読むといいかもしれません。
映画ではわからなかった謎が解き明かされます。
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