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読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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4.19(土)読了
村上龍のエッセイ。
日本の現状、そして将来がどのように進んでいくかを書いています。
1997年に執筆されているので、当時、話題になった14歳の少年、「酒鬼薔薇聖斗」についても述べられています。そして女子中高生による売春(援助交際とデフォルメせずに売春)についても言及されています。

少年の凶悪事件や売春について、村上氏は「寂しいから行っている」と述べています。
たしかにそういう部分はあると思います。

戦後日本は民主化され、欧米に追い付き追い越せの合言葉をもとに頑張ってきました。
その結果、現在の日本は豊かになり、近代化も完了しました。そして目標を喪失した。

一昔前は、良い大学、良い企業に就職することが絶対的な善とされ、親世代はそれのために頑張れと言ってきました。しかし、現在の日本では、その善なるレールは崩壊しました。そのことは子供でも判ることです。
それなのに、古い頭の人々は、昔の考えを改めようとせずに「良い~」を押しつけます。
まぁ、良いって何が良いのか判らないですけど。

理想と現実、本音と建前、日本という国の目的喪失感が子供に伝播し、無力感や孤独感から売春や犯罪に向かうというわけです。なるほど。

それにしても、近代化を完成させた後って、いったい何を目標として進めば良いのでしょうか?
国の理念というのは、つまるところ物質的繁栄を享受することだと思います。それが国家の存在意義といってもいい。

ある程度、物質的繁栄が満たされたら、その後の国は何をすればいいのでしょう?
極小政府だけを置いて、あとは好きにしてくださいということでしょうか?
国が目標を見いだせなければ、国民が目標を持つのは難しいと思います。少なくとも、そういう人が多いと思います。
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