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読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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4.5(土)読了
各新人文学賞の紹介、選び方などが具体的に書かれているHOW TO本。
一般的に文学の新人賞といっても、それぞれ賞のジャンル、傾向というものがあります。たとえば、ミステリィ系の新人賞に純文学を送ったり、ジュニア小説に70歳のおじいちゃんが「自分史」を送ったりしたら(けっこうあるそうです)、確実に1次落ちします。あたりまえですね。

作品を送りたい人は、その賞のジャンルと傾向を把握することが必要です。最低でも、その賞を主催している雑誌を1年分くらいは読んだり、過去の受賞作を読んだりの努力はしたいものです。

あとは、「テニオハ」などの基本的な日本語。新人賞でもノンジャンルや短編などは、1500作品くらい送られてくることがあるそうです。その中の半分くらいは、日本語になっていない(読むに堪えない)ものや、ストーリィに矛盾がある「箸棒原稿」(箸にも棒にもかからない原稿=論外作品)だそうです。
9割は1次選考で落とされて、残るのは、だいたい1割くらいです。5割は論外、4割は日本語が書いているだけ、ということでしょうか。残りの1割が「読むに堪える」作品というわけです。なんか切ない。

新人賞を獲っても、執筆依頼がくる保障はありません。逆に、こないのが普通だそうです。
それでは、どうすれば良いか? 自分から出版社に作品を持ち込むわけです。「○○新人賞受賞」というのはここで生きます。出版社に持ち込みをしても、普通なら門前払いですが、受賞者の作品なら、少なくとも編集者に読んでもらえます。強力な名刺になります。 ……だそうです。

そのほか、日本の有力な新人賞のジャンル、傾向、応募規定などについて書かれています。新人賞を目指す方にとっては参考になる本です。小説作法などについては書かれていないので、文章の書き方を学びたい人は、他の本を読んだ方が良いでしょう。
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