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読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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9.9(火)読了
国際政治学者で、現厚生労働大臣、舛添要一氏の壮絶な介護記録。
舛添氏が47歳の頃に母親がボケ始め、それまで東京中心で働いていた彼は、母の住んでいる北九州にも会社を設立して、働きながら介護をします。
毎週何回も東京、北海道、北九州を往復して介護をしたようなので、精神的にも肉体的にもかなりきつかったと思います。

基本的には彼の一番上の姉が母親をみていたのですが、この姉夫婦はかなり異常な感じの人たちのようです。
介護をまったくせずに、世間体が悪いからと母親を家に閉じ込めておく。施設に入居させたら、看護婦長にはぺこぺこして、実際にはなにもしない。金ばかり請求して文句ばかり言う……。絵に描いたような嫌な人たちです。

舛添氏の苦悩の半分以上は、姉夫婦によってもたらされてといえます。 施設は施設で、ろくにリハビリもしません。そのため、母親の身体は衰えるばかりで、1年も経過すると、自力で歩けないほどになってしまいました。

舛添氏は母のために、北九州に家を建てました。そこで気兼ねなく母を住まわせて、介護に精を出そうという考えです。が、ここでも姉夫婦の邪魔が入ります。
世間体のために、ホームから入所するのを断固反対し、家の建設反対を叫ぶ。挙句のはてに、無断で母親の定期預金300万円を引き出そうとします。最低です。

結局は、その旦那は警察に通報されて連れて行かれます。当然です。 この他、ドラマのような逸話がたくさん書かれています。

舛添氏は、このときの経験を踏まえて厚生労働大臣として頑張られているのでしょう。もともと好きな人でしたが、この本を読んでより応援したくなりました。良本です。
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9.8(月)読了
元警視庁刑事で、TVでもおなじみの北芝健による警察の裏側を記した著。
普通の人があまり知らない記述がたくさん書かれています。

当然ながら警察は法を遵守して職務を執行するものですが、実際はそうとばかりは限りません。
というか、厳密な意味で法を守っていたら仕事にならない、という表現の方が適切でしょう。
マフィア、ヤクザ、殺人者などの犯罪者
相手にしているので、当然といえば当然ですね。
それにまぁ、クリーンで無能な警察官なんて無用の長物にすぎないので、多少のことは目をつむる必要があるでしょう。

職務体制もなかなかハードですね。
交番勤務で夜勤明けの日勤があるそうですが、これはキツそうですね。命を賭けた仕事なので、ある程度は正常な生活を送って、万全な体制で仕事をさせてあげたいと思います。
そして、薄給だそうです。
どの程度の給与が支給されているのかはわかりませんが、地方公務員にちょっとプラスされている程度と考えると、年齢×1万円くらいでしょうか。もうちょっとあるのかな? まぁ、職務内容空考えると安いでしょう。

巷で喧伝されている、交通ノルマや検挙ノルマというのは、とりあえずは無いようです。これもおそらく、「表向きには」無いという意味でしょう

昇進するためには試験にパスする必要がありますが、この試験がけっこう難しいようです。
当然時間をかけて取り組まなければならないのですが、その際に有利なのは比較的暇な時間がある内勤だそうです。まぁ、8時間勤務なんてことはないにしろ、それなりの時間に家に帰って勉強時間を確保することができるそうです。

外勤でも、職務をさぼって勉強をしこしこする人が昇進するそうです。
親戚に某県警の警視(だったか)がいますが、彼も勉強を頑張ったのでしょうか? いつか会う機会があったら、ぜひ聞いてみたい。(絶対きけないだろうな)

その他、警察の裏事情などがたくさん書かれています。警察の実態がよくわかるし、内容的にもかなり面白いので、読んでみて損はないと思います。

9.4(木)読了
著者の谷川敏通氏は、元副総理の渡辺美智雄氏の元秘書だそうです。1996年に衆議院議員選挙に出馬して、次点で落選。選挙違反をしたとして指名手配され、3ヶ月の逃亡生活の末に出頭。
副題は「衆議院選にて選挙違反 逮捕の瞬間から取り調べ 出所までの生々しい記録」

主に出頭直後の警察官の対応から、検察官の取調べ風景などが書かれています。
読んでみるとわかりますが、警察の調書の取り方はかなりえげつないです。長年のノウハウの賜物なのか、暴力さえ振るいませんでしたが、耳元で大声で怒鳴りつけたり、精神的にギリギリの事を平気でやってきます。

一例として、護送車で移送時に、わざと容疑者の家の前に通ったりします。ご丁寧に家族が家を出る直前を見計らったように車を走らせます。精神的にはきついでしょう。

寿は大学で法律実務論という授業をとっていました。
講師は現役の弁護士でした。授業中の彼の言葉で印象的なものがあります。それは、「犯罪者は殴りつけないと吐かん。現場とはそういうものだ」というものです。

そのときは滅茶苦茶なこと言うなー、と思っていましたが、案外そういうものかもしれません。殴るのはどうかわかりませんが、あらゆる手段を使って肉体的精神的に責めあげるのは必要ですね(吐かせるためには)。
警察にも検察にも、自白のノルマや点数がありますし。ノルマのない仕事は無いですね。

最終的に谷川氏は吐きますが、それは妻が癌で余命いくばくもない、その看病をするためにわざと自白するという判断からでした。

実際に彼がどのようなことを行ったかは、著書内ではほとんど語られていません。よって、彼がシロかクロかはわかりません。が、警察が指名手配したということは、限りなくクロに近いということでしょう。

犯罪を犯す人、犯そうと決心した人、犯罪を犯す危険性がある人は、まずこの本を一読するといいでしょう。犯行意欲の減退、請け合いです。

9.3(水)読了
ホームレスとなった作家、松井計の生活を赤裸々に綴ったノンフィクション作品。『ホームレス作家』の続編にあたります。

『ホームレス作家』では、妻子が都の施設に入居して長男が誕生したところで終わっていますが、今作はその続きが書かれています。
区役所との見解の違いなどもあり、その後も結局は妻子と面会すらできなかったようです。生まれた長男の顔を見たのは、出産間もなくの一度だけ。その後の半年はまったく会えずじまい。これはかわいそうだ。

『ホームレス作家』がベストセラーとなったことで、収入は700万円ほどあったそうです。しかしこれも、数年来の借金や滞納していた税金の支払い、家賃の支払い、区役所と争うための弁護士費用
などですぐに消えてしまいます。
生活の立て直しで、大変な様子です。

Wikipediaで調べたところ、その後はTVの仕事をしたり、自身の経験を生かして家庭問題のNPO法人の理事長なども務めているようです。
お子さんとは会えたのかな? その辺は書かれていないのでわかりません。

『ホームレス作家』『ホームレス失格』とも、昔ながらの私小説として書かれていますが、当時の生活風景とほぼ同時進行で執筆されているので、なんともいえない臨場感があります。
どちらも良作です。
9.1(月)読了
18種類の異常心理を実例とともに解説した本。
境界性人格障害、自己愛性人格障害、回避性人格障害、反社会性人格障害、多重人格障害(解離性同一性障害)、ヒステリー、フェティシズム、小児性愛、注意欠陥(欠損)多動性障害(ADD・ADHD)、行為障害、摂食障害、手首自傷症候群(リストカット)、遁走、統合失調症、うつ病、不登校・家庭内暴力、共依存、ストーカー。

有名なものは大体そろっています。
誰でも多少はこれらの症状に当てはまると思いますが、それにより社会生活に困難性を感じたり、他人に迷惑を与えるようになると問題です。その場合は病院で治療しなければなりません。

心の病気の病気の大きな要因として、家庭環境があるそうです。生まれて数年間は両親との関係が中心となるので、当然ですね。
その他、学校や会社などの社会環境、生まれつきの素養・個性など。ストレス耐性や経済状況、年齢、性別など、要因となるものは多数あります。

『24人のビリーミリガン』などで有名になった多重人格障害は、従来は日本ではほとんど見られなかったそうですが、最近は日本の欧米化にともなって増加してきているそうです。
欧米は強烈な「個」を重視する社会ですが、日本は調和を重んじる民族なので、その違いによるそうです。社会性の違いによる症状ですね。
昔、狐つきなどと言われていたものも、もしかして多重人格障害だったのかなと思います。

最近は良い薬がたくさん認可されているようなので、なんらかの症状が認められた場合は迷わず病院へ。身体の病気と同じで、一般的に治療が早ければ早いほど治りやすいようですので。
8.28(木)読了
アメリカで有名なスピリチュアリスト、シルビア・ブラウンによる夢の本。
一口に夢といっても、いくつかに類別できるようです。

1.予知の夢
2.解放の夢
3.願望の夢
4.問題解決のための情報
5.星の夢

1~3は読んで字のごとくです。予知夢、精神の解放(ストレス解消)、夢で願望をかなえる。2、3は一般的な心理学の解釈で説明されます。

1の予知の夢は、例外なくカラーであり、理路整然としているのが特徴です。ただし、カラーで理路整然としているからといって、すべてが予知夢というわけではありません。

4の問題解決のための情報というのは、夢の中で現実に対する、さまざまな情報を得るということです。生涯1000以上の発明をしたトーマス・エジソン、ベンゼン環を発見したベンゼン、天才音楽家のモーツァルト。彼らは全員、夢から多大な情報を得ています。

5の星の夢。これは、寝ている最中にあちらの世界に里帰りをして、それを夢という形で3次元の世界に翻訳するという意味です。
平均して週に2~3回は星の夢を見るそうです。

寿は夢の内容をノートに書き出しています。現在、大学ノート2冊目に突入しています。
不思議なもので、毎日夢を書き出していると、ほぼ毎日思い出すことができるようになります。習慣の力というものは素晴らしい。
親戚が亡くなった夢の直後に、実際に叔父が死んだということもありました。虫の知らせというやつかな? あまり気持ちが良いものではないです。
金縛りにあったり、明晰夢を見たり……夢は本当に面白い。大好きです。

20歳過ぎに、人生最大級の夢を見ました。それは、スピリチュアル・ガイドからのお叱りの夢でした。
心理学的には、1.5の自己と言うようです。つまり、自分自身との会話です。
スピリチュアル・ガイド(守護霊)というのも、結局のところ、自己の一部といえます。その意味では、まさに自分が自分に叱責したのですね。
なにを叱ったかって? それは秘密。ノート2枚分にひっそりと眠っています。
8.24(日)読了
スピリチュアル関係の本。ソウルメイトに関することを中心にしています。
一般にソウルメイトというと、良い関係やロマンチックな関係を思い浮かべますが、悪い関係であってもソウルメイトはソウルメイトです。
人生に大きな影響を与えた人物は、すべてがソウルメイトといえます。そのため、付き合う時間の長短は関係ない。どれだけ深く関わりあったか、また、その人物からどれだけの影響を受けたかが基準といえます。
たとえ一回しか会わなくても、その人の言動に影響を受けて、人生が変わるようなことがあれば、その人はソウルメイトであった可能性が高いといえます。

親子関係や結婚する相手の人などは当然、ソウルメイトであるといえます。
ただその相手が、良い関係であるか悪い関係であるか
はまったく別の話。
仲の悪い親子や夫婦などは、吐いて捨てるほどいるでしょう。むしろ、縁が深いだけ仲違いの度合いも深いといえます。

なぜこの家に生まれたのか、と思う人も多いと思います。もっとお金持ちの家に生まれて、やさしい父母の元に生まれたかったなぁ、なんて、誰でも一度は思ったことがあるかもしれません。
だけれでも、その父母を選んで、その家庭に生まれたのは自分の意志です。
両親が子供を選ぶのではなくて、生まれてくる子供の方が両親を選んで、十月十日を得て生誕するのです。

じゃあなんで、もっとお金持ちでやさしい両親の元を選ばなかったの? という話になりますが、そこはそれ。個々の魂は、必要な学びを得られる両親の元に転生するのですね。
未熟な魂の両親を選んで、そこから学びを得る。貧乏な家庭に生まれて、自主性や独立心を養う。それぞれの魂は、自分を高められる家庭を生まれる前に選びます。

だから、「なんで勝手に生んだんだ! 生んでくれなんて、誰も頼まなかったぞ!」というのは的外れ。
だって、自分で選んで生まれてきたのだから。逆に、「おまえは自分から選んで生まれてきたんだぞ」という方が正しい。まさにその通りなのだから。

そういう視点から見ると、今生の自分の課題が見えてくるかもしれません。
現在直面している困難は、生まれる前に予定していた困難かもしれません。
生まれ落ちた家庭も、そのなかに困難性があるのならば、それを通して必要な学びを得ようとする、魂のチャレンジかもしれません。家庭というのは、深い人間性を味わうための方便といえると思います。

その他、友人関係や夫婦関係、恋愛、結婚、離婚などを中心に書かれています。
人間関係に悩んでいる人は、読んでみてもいいかもしれません。
8.17(日)読了
スピリチュアリストの江原さんの実体験をマンガにしたもの。全5話。
どれも現実の問題をデフォルメしたもので、なかなか考えさせられます。
個人的には、第2話がおすすめです。

それにしても、女性セブンで連載されていたものだからか、江原さんが実物よりも格好良い。黒ぶちメガネをかけていて、髭も渋くかかれている。これなら人気でるぞっ! って感じかな。

和田さんは、本作品を漫画化するにあたって、資料として「ギフト」という映画を見るように言われてそうです。主人公の女性は霊が視えるという設定の映画です。数年前に私もみたと思いますが、あまり記憶がありません。もう一度みてみようかな。

あと、「ブラザーサン・シスタームーン」という映画も紹介されています。
キリスト教者の聖フランチェスコの生涯を描いた作品ですが、映像も内容も素晴らしい。これはお勧めです。

そういえば、友人に霊媒体質の人がいます。
先週の金曜日も、成田神社に御参りに行ったさい、お一人様お持ち帰りしてしまったようです。
「肩からガーンと入ってくる。雷が落ちたみたいな衝撃を感じる」だそうです。
そのため、葬祭関係や寺社仏閣には近づかないようにしているそうです。成田さんもダメだったか。

昨年に祖母を亡くし、その際に乗り移られたのが発端だそうです。
骨あげの最中に亡くなったおばあちゃんが乗り移って叫びだしたそうです。
KYおばあちゃんですね。TPOを考えないとね。大急ぎでお寺さんでお払いをしたそうですが、効果なかったみたいですね。

もうひとつ。その人、最近、オーラが見えるようになってきたようです。「皮膚から青色がね……」とかキテレツなことを言っていました。「黄緑だろう? この未熟者!」と返しておきました。
近いうちに視えるようになって、話せるようになるでしょう。暖かく見守りましょう。
8.15(金)読了
元弁護士であり、企業CEOのロビンの自己啓発本。
人生をよりよく生きるための101のヒントが書かれています。

この手の本は、昔はたくさん読んでいましたが、最近はほとんど読んでいません。
どの本も同じようなことばかりで、当たり前でバカバカしくなったからです。
本書でも、「早起きをしろ」「人に奉仕しろ」「毎日を懸命に生きろ」など、当たり前のことがたくさん書かれています。が、それがなかなかできない。まぁ、そういうものかなと。

あー、でも、最近は非常に早起きになっています。
だいたい午前5時か、遅くても5時半には起きて活動しています。
典型的な夜型の自分にとっては、なかなか頑張っているかな。

この本の題名にもありますが、3週間というのは一つのことを習慣とするのに、ちょうどいい期間と思います。自分の経験からいえば、1週間では短すぎて、ちょっと気を抜いたら木阿弥となってしまいます。
だいたい2週間過ぎたあたりから生活の一部になって、1ヶ月も続けたら、それをやらなければ気持ちが悪くなります。

早起き、ジョギング、日記、全部そうです。毎日歯磨きをしないと気持ち悪い。
それと同じ。
「習慣が人をつくる」なるほど、確かにそうかもしれない。人生って、良くも悪くも習慣の積み重ねかもしれない

ちなみに原題は『Who will cry when you die?』 あなたが死んだとき誰が泣いてくれる?
うわぁ……題名大変身。誰か泣いてくれるかな? うーむ。
泣いてくれる人ができるように、毎日頑張らねば。
8.10(日)読了
「夫婦茶碗」「人間の屑」の2作品を収録。
どちらも一人称で、落語のような文体で物語を紡いでいます。

この人の文章は、非常に独特でおもしろい。改行もほとんどせずに、「、」「。」の位置も独特。
内容は、どうでもいいような日常を描いていますが、語りがおもしろい。ぷっと吹き出してしまうところがたくさんあります。

内容は、一人でずーっと落語を噺している感じかな。うん。独創性十点満点。
町田康の作品は初めて読みましたが、これを機に他の作品も読んでみようと思います。

それにしても、「夫婦茶碗」かぁ。
この題名の意味は、最後の最後にわかる。
ちょっとほろりときてしまいました。


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