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読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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9.26(金)読了
医学博士の甲田氏の「少」食健康法の本。
甲田氏は1924年生まれですが、若い頃から食べることが大好きで、特に甘いものには目がなかったそうです。そのせいか病弱で常に心身に不全感のようなものを抱え込んでいました。
陸士になって終戦後には医学の道を志し、医学部に入学しましたが、勉学にも支障がでるありさま。
一念発起して大好きな甘いものを断とうとしますが、リバウンドのようなものが生じてしまい上手くいかない。
わらにもすがるような思いでたどり着いたのは「断食」療法でした。

前述のとおり甲田氏は「食」で翻弄された人生を歩んできました。
誰しも食べることは好きだと思いますが、それに翻弄されてしまい、人生を暗いものにするのはもったいないものです。
そのような食の煩悩を少なくし、健康でより良い人生を送ろうというのが本書のねらいです。

不全感を抱いたり病気になったり……これらはすべて大食に原因があると氏は語っています。
あとは排泄です。異論はあると思いますが、腸内には長年で溜まった宿便というものがあるそうです。これは腸が癒着して狭くなった部分などに滞留している便だそうです。
これらの便は普段はなかなかとれませんが、断食することによって驚くほどの量がでてきます。これらの便は毒素なので、除去しないことには健康になるのは難しいそうです。

あとはポジティブ思考と感謝の念。食物になってくれる動植物に「ありがとう」と思えば、無駄な大食はできなくなります。
たしかに、人間が食べるために命を捧げてくれる生き物のことをおもえば、暴飲暴食などをしたらバチが当たります。食べ物を捨てるなどということももってのほかですし、同様に、無駄に飲食することも改めるべきかもしれません。

本書を読んでいると、エドガー・ケイシーのことを思い出しました。書いてある内容がかなり似ています。そのせいか、すんなり納得することができました。

私も食べることが好きなので断食は難しいかもしれませんが(おまけに危険です)、「少」食は可能かもしれません。
やってみようかな?
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9.24(水)読了
江原本。スピリチュアルを下敷きとして、いかに未来を切り開いていくかを主眼に書かれています。
内容的には、いままで出版されてきた江原氏の本の焼き直しのようなもので、特に目新しいものはありませんでした。

逆にいえば、大切なことや重要なことを繰り返し語っているともいえるかもしれません。
まぁ、本によって主張内容が変わったり、過激な意見を連発したりする人のほうがよっぽど怪しいといえるので、その点では一貫性があって良いと思います。

道徳的なことが多く書かれていて、どれも大切だと思うのですが、彼の本10冊以上読んでいると内容を覚えてしまって読んでいて眠たく・・・・・・はっ! 言ってはいけないことを!
というのは冗談としても、総論的な本は十分書かれたと思うので、そろそろ江原的スピリチュアル各論の本も執筆してほしいなと思います。

具体的にいえば、あちらの世界についてもっとシステマティックに語るとか、リーディングやチャネリングなどについてよりテキスト的な内容の本を書くとか。
「食物」「健康」などについてスピリチュアル的に書いてくれたらうれしいんだけどな。
そんなのがでたら即購入します。ぜひ出版してくださいませませ。
9.23(火)読了
第57回日本推理作家協会賞受賞、第4回本格ミステリ大賞受賞作。

「なんでもやってやろう屋」を自称する元私立探偵・成瀬将虎。同じフィットネスクラブに通う愛顧から悪質な霊感商法の調査を依頼された。そんな折、自殺を図ろうとしているところを救った麻宮さくらとの運命の出会いを果たして――。

本屋の棚にこの本を絶賛している内容のポップが備え付けられており、いつか読んでみたいと思っていたところ、古本屋で発見したので購入して(157円)、さっそく読んでみました。
途中まではよくあるミステリの内容で、正直「ふーん」と思っていたのですが、ラスト数十ページでギョッとしました。そうきたか……やられた。

私はミステリはほとんど読んだことがないし、興味もないのですが、これはすごいかもしれない。
そのまま普通にラストまでいってもそれなりに面白いのに、そうやっちゃったか、と。
おそらく古典的な引っ掛けなんだろうけれど、ミステリ初心者の私にはまったくわからなかった。

「必ず二度、三度と読みたくなる究極の徹夜本です」というのは背表紙の紹介文ですが、確かに。
も、もう一度読みたい……、いますぐ読みたい、と思ってしまいました。なぜって? 知りたい人はご一読あそばせ。
9.21(日)読了
2003年前後にライトノベルで活躍している新人、中堅作家にインタビューした本。
私はライトノベルはほとんど読んだことがありません。
最近読んだのは『涼宮ハルヒの憂鬱』くらいです。
たしか「スニーカー文庫」で大賞をとった作品だったと思いますが、これが滅法おもしろかった。
よって少しライトノベルを読んでみようと思い、その作品選定のためにこの本を手にとった次第です。
 
一口にライトノベルといっても、さまざまな出版社と受賞作品があるようです(あたりまえですが)。
もっとも有名で力があるのが「電撃」のようです。投稿作品の数もかなり多いようで、受賞は難関のようです。
それだけに受賞作品は面白いようです。アニメ化になっているものも多いみたいです。
 
最近のアニメでは「勺眼のシャナ」「ガンダムSEED」「コードギアス」などがライトノベル作品でしょうか。
『涼宮ハルヒ』もテレビ放送されていたみたいですが、関西で放送していたかどうかは不明です。どうなんでしょう?
 
図書館でライトノベルをパラパラ読んでいると(『ムシウタ』だったかな?)、隣には小さなお子さまたちが……。
うーむ、どうも読みづらい。イスに座ってつい真剣に読んでしまいました。
感想。やけに点々(……)を多用していてイライラする。ちょっと幼稚。表紙がかわいすぎて読んでいて恥ずかしい。借りにくい。etc.etc......。
うーむむむ、他の作品も読んでみよう。
9.18(木)読了
変態精神科医、伊良部一郎の物語。
この医者、肩書きは医学博士ですが、注射フェチで完璧に変態です。
門をくぐって診察を受けにきた患者に対して、有無をいわさず注射、さらにもう一発注射、意味もなく通院させてそのつど注射の連発です。
注射している最中は患者の後方から、はあはあと荒い息を吐いて興奮しています。もはやある種の犯罪です。

治療方法もかなり特殊。依存症の患者と一緒に真夜中の市民プールに忍び込もうとしたり、脅迫神経症の患者と行動療法と称して、ライバル病院に石を投げ込んだりします。
断じて治療ではない! と横槍を入れたくなりますが、その破天荒な療法により、患者は病気が(なぜか)完治したり良い方向に向かっていったりします。
薬もほとんど出していないようなので、ある意味名医といえます。

奥田氏は『空中ブランコ』で直木賞を受賞しましたが、その前編ともいうべき作品です。
『空中ブランコ』がおもしろかったので古本屋で購入したんですが、当たりでした。6編からなる短編ですが、どれも標準以上の内容です。

2作目にして奥田氏のファンになってしまいました。
さて、次はどの作品を買おうかな。
9.17(水)読了
村上朝日堂シリーズ。1997年刊行なの、割と新しいものといえます。
いつもながら村上春樹氏のエッセイがずらりと書かれています。

村上朝日堂はほぼ全巻読破したので、目新しい内容のものはあまりありませんでした。それでも、いくつか「ほう」と思ったものがあります。
たとえば村上春樹という名前。実はこれ実名なんですね。知らなかった。私はずっとペンネームだと思っていました。だってかっこよすぎる名前だもん(でもない?)。

当時、村上といえば村上龍、春樹といえば角川春樹という両巨頭がいたので(いまもいるけど)、その両方の名前をとったということで、よく「ペンネームにしてもやりすぎではないですか?」と皮肉られたそうです。
太宰漱石、三島竜之介というペンネームで文壇に登場したようなものですね。たしかに皮肉られるかもしれない。もっとも本名なのでしかたがないですね。

病院や銀行で「村上さーん、村上春樹さぁーーーーん!」
と呼ばれるとつらいそうです。察するに、穴を掘って飛び込みたいような心境でしょう。
誰だって「木村拓哉さーん」という呼び声がかかったら、おもわず振り返って顔を確認したくなるでしょうから、本人としては恥ずかしい。

村上氏は皮膚科と性病科(というのか?)が併設されたクリニックに通ったときに、受付の女性に大声で名前を呼ばれて狼狽したそうです。
「なに! 『ノルウェイの森』の村上春樹がきているのか! もしかして性病……」
皮膚科にきただけでこんな目に遭うとは、かなり悲惨です。私だったら2度とそこへはいかないでしょう。
おそらく村上氏も通う病院を変えたはずです。たぶん。


9.16(火)読了
東京大学名誉教授、養老先生の著書。『バカの壁』でセンセーションを巻き起こしたことで有名ですね。
本書では「知の毒」ということを中心に、広く、生きることとはどういうことか、死ぬということはどういうことかを語っています。

養老先生いわく、知識というのは益にもなれば毒にもなるのだそうです。
ある事柄を知ってしまえば、知る以前の自分とは違う自分になってしまう。つまり、知る前の自分が死んで新しい自分が生まれるということです。

新しい自分が必ずしも「良い」自分とは限らない。したがって、知るということは良い事ばかりではない、という論理です。
よって、単に受験勉強のために「勉強をしなさい!」と何も考えずに知識の詰め込み強要する親は、良い親とは限らない。知ることがどんなに個人に影響を及ぼすかをわかっていないからです。

まぁ……そういう側面もあるかな。「朱に交われば紅くなる」という言葉もあることだし。
悪い知識や友達の中に小さい子供が放りこまれたら(おとなもだけど)、その悪い環境が普通のことだと思ってしまうだろうし。そうなれば当然、それを模倣して自分も悪い人間になってしまう。
良い悪いではなくて、人間て習慣で生きているようなところがあるので、その習慣が悪いものであれば心も悪いものに染まってしまう。うーむ。

あと養老先生は、独自の視点から「都市化」ということも語られています。
都市化とは自然を排除することにある。だから人間は自然の象徴ともいえるゴキブリを見つけると、あれほど大騒ぎになるのだ。都市のなかにあってはならない自然物があるぞ! ということで。
そんな内容だったかな。結構話が飛ぶので要点がまとめにくいかな。
興味のある人はこの本を読んで「知の影響」を受けましょう。
9.12(金)読了
さまざまな「依存症」を持つ女性を、事例を元につづった本。
買い物依存、電話依存、恋愛依存、友達依存、自傷行為依存、会社依存、家族依存などが書かれています。

こうしてみると、人間はどんな対象にでも依存できるものだと、あらためて驚いてしまいます。
著者自身もワーカホリックで買い物依存だったそうで、その経験と元編集者のキャリアを活かして、っこの本をまとめたそうです。

買い物依存なんかは、圧倒的に女性が多いのかな? 男がブランド物を漁るというのは、あまり聞いたことがありません。摂食障害やリストカットなども女性が多いようです。

本を読んで感じたのは、結局のところ依存する心というのは、ぽっかりと空白があくのを恐れているからだと。空白があいたら、自分自身に直面しなければならないから、それを避けるために対象に依存する。
つまり、問題は対象そのものよりも、自分の影であると。そういう訳なのかな。

とはいえ、人間誰しも、何かに依存しながら生きていると思います。
問題は、その依存によって自分が苦しいか、それによって社会生活が厳しいものになっているかどうか。そこがポイントです。
そうでなければ、「良いストレス解消法」という訳です。
苦しむのは避けたいですね。
9.11(木)読了
現代の世の中、一円玉一枚で何が買えるか? という究極の命題に果敢に挑戦した男の記録。

谷口氏は伊豆大島で焼酎作りを生業としている。彼は元美大生で、そのときの課題として、一円一枚で何かを購入して、領収書も貰ってくること、というものがあったそうな。そこからヒントを得て、今回の狂気じみた挑戦につながっている。

なにしろ、一円分だけ散髪しろ、一円分だけ落語を聞かせろ、惣菜を売れ、米を売れ……気の短い相手なら殴られるか、危ない人として警察を呼ばれてしまうでしょう。

なかでも面白かったのは、彼は焼酎のサンプルとして、ほん少量の(5ミリリットルくらい)焼酎を小瓶に入れていたのだが、それを税務署の人間に目をつけられた。
これはしたり! と谷口氏は税務署員に、サンプルの酒税分として1円を納めたいとごねる。苦笑いの税務署員。払いたい払いたいと言ったが、結局は無理でしたとさ。

今日日、一円の領収書をきる方がよっぽどお金がかかります。紙代とインク代が赤字というわけ。
ことと次第によっては嫌がらせですが、議員のセンセイ方に読んでほしい本です。
9.11(木)
数日前に8年間近く愛用していたパソコンが壊れました。
今まではパーツを取り替えながら、だましだまし使っていたのですが、今回で完全に壊れてしまいました。
倉庫で埃をかぶっていたパソコン(WIS98)をセッティングして、何とか動ける状態にまでしましたが、こちらも崩壊寸前で、ネットもまともにできない状態です。

更新が滞るかもしれませんが
、ご了承ください。

寿


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