読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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11.8(日)読了
ラッツ&スター、田代まさしの自著。盗撮行為の後、覚せい剤取締法で起訴、懲役2年、執行猶予3年の判決後に書かれた本。 主に代用監獄内での出来事や判決後の生活について書かれています。かつて小道具の天才との異名をとり、一世を風靡した田代氏。しかし、犯罪行為を犯した前後では当然ながら扱いが違います。所属事務所を首になり多額の損害賠償を負います。妻子とは別居、近所の人からは酷い目で見られる。つらいだろうなぁと思いました。 捨てる神あれば拾う神あり。以前から親交のあったVシネマの社長に誘われて、Vシネマの監督として復帰します。田代氏は幼少から映画大好きっ子で、いつか自分で演出して作品を作りたいと思っていたそうです。「金は必要だけど、ギャラは無くてもいいからやってみたいと思った」と本書でも語っているほどです。 残念ながら、この後の2004年に再び覚せい剤所持の容疑で逮捕されてしまいました。罪を償い、出所したのがちょうど今から1年半前。その後、ブログなどを開設したり、さまざまな活動もこなしているようです。私もブログをちょくちょく拝見させてもらっていますが、写真も豊富でなかなか良いものになっています。 罪は罪として償い、そしてできることならもう1度芸能界で、田代氏の活躍を見たいと思います。 PR
11.5(木)読了
妙な世界にさまよいこんだ主人公。その世界では日本列島は第二次世界大戦によって、アメリカ、イギリス、中国、ロシアによって分断統治され、日本帝国は地下に潜り戦争状態が続いていた。主人公は地下を拡張するための工事に従事させられ、スパイと疑われて銃殺されそうになり、連合国軍との戦いに参加したりとなんとか生き延びる。元の世界に戻るために最初の地点に戻ろうとするが、戦いに巻き込まれて難しい。そしてなぜか主人公の腕時計はこの世界の時計より五分間進んでいた……。 現在の世界と若干異なる世界を描いた、いわゆる並行宇宙の物語です。第二次世界大戦で日本は一国として残ることができましたが、米露の2国によって分断統治される案もあったようなので、著書のような世界だったということもありえます。 村上氏の好みなのか、改行がほとんど使用されていないので、文字が詰め詰めになって読みにくかったです。ずらーっと文字が続くのは圧迫感がある。世界文学なども小さい文字で詰めて書かれているけど、こういうのはやめてほしい。せっかく良い本でも読む気が失せてしまうから。
11.3(火)読了
特攻隊員たちの苦悩と悲劇をとりあげたノンフィクション。 第二次世界大戦末期に、日本軍が特別攻撃隊という極めて乱暴な戦闘方法を採ったのは皆知っていますが、その経緯や苦悩などを知っている人は案外少ないと思います。私も本で何冊か読んだことがある程度で、どのような経緯でその戦法が採られ、誰の命令でどのような人物が特攻隊員に選ばれたかなどはほとんど知りませんでした。 特攻選出の方法は、長男や一人っ子、妻帯者などは除いた残りの隊員から選ぶというのが建前だったそうですが、実際にはほぼ強制的に多くの隊員たちが攻撃隊に組まれていったそうです。 「志願するものは一歩前へ!」の上官の激があり、そうした場合は一歩前に出ないことは不可能、少なくとも軍隊ではそうであったようです。体罰が日常的な世界において上官の命令に逆らうということは、ほぼ不可能。つまり強制。 特攻の初期は、零戦や銀河、紫電などの割合優秀な飛行機が使用されていたそうですが、末期では、九九艦爆、赤とんぼ(練習機)などに500キロ~1トン爆弾を積んでアタックしていたそうで、ただでさえ速度や旋回性能で圧倒的に不利なそれらの飛行機は、あっという間に敵機に撃ち落されてしまったそうです。桜花という特攻専用の飛行機も開発されていたようですが、実戦配備は間に合わなかったようですね。 11.1(日)読了 結果的に伊坂氏は大成功して人気作家に。つまり現在の伊坂氏があるのは斉藤氏のおかげ。いわば恩人ともいうべき人なのだそうです。 二人は年代も近いので(といっても5歳差はある)、話はなかなか盛り上がっていたようです。伊坂氏の短編小説に斉藤氏が音楽(作詞作曲)をつけたのですが、これもなかなか不思議な感じで、伊坂氏はとても喜んでいました。こんなコラボレーションは世界初だろうと。 小説の中の世界観を音楽であらわすというのはとても不思議。でも魅力的。小説が良かったら音楽も聴いてみたいなと思うのがファンの心理。これからはそういった販売方法もありなのかなと思いました。
10.30(金)読了
中国、ネパールにまたがる大山脈のひとつ「ミニヤコンカ」。女性2名、男性五名、計7人のパーティで挑ん登頂の記録。 「たか号」で太平洋を漂流した手記を以前に読みましたが、その本の中で本著が紹介されていたので読んでみました。登山に関する本は「神々の頂」を読んで感動した記憶があります。PSの登山のシミュレーションゲームで予備知識も万全。そしていざ読み進めると……あぁ、やっぱり本物は違う。ピッケルを氷に打ちつけ、ザイルにしがみつき、クレバスを回避しながら必死に冬山を登っていく。迫力満点です。 C5を設営して、アタックをかけるのはたったの2人でした。しかし天候は最悪。結局、登頂まであとわずかの場所で無念の下山。そして遭難……。必死の思いでC2まで下りてくるも、パーティの5人は2人を凍死したものと断定し、テントもろとも撤収していた。2人は励ましあいながら下山していくも、あとからついてくるはずの相棒とは音信不通に。相棒は山で凍死したのだった。 死ぬ思いでBCBまで下山し、現地のイ族に助けられた著者。手の指は10本とも切断。足も2本とも壊死してしまっていた。第一級障害者となった著者だが、山への情熱は冷めてはいなかった。ヒマラヤは無理かもしれないが、山にかける思いは一生消えることはないだろう、という文章で結ばれている。 やっぱり実録だけあって迫力が違います。私は山に登ったことはないのですが、いつか登ってみたいとは思っています。山。なんともいえない魅力を感じてしまうのです。
10.30(金)読了
エッセイ集。2、3ページの短いものをあちこちから集めてきて一冊にした本。 立松氏の本を読むのは初めてですが(エッセイ集だけど)、まず、自然に関する記述が多くていいなと思いました。氏の生まれは宇都宮だそうで、自然いっぱいの田舎で少年時代を過ごしたそうですが、その原体験が小説にも影響しているようです。木々や植物、花などの名前がたくさん登場するので、読んでいてホッとします。 私の父親は転勤族だったので、私は幼い頃からさまざまな土地で暮らしてきました。いずれも大きな府県だったのですが、なぜか生活場所は田舎といってもいいほど自然が多いところばかりでした。社宅生活だったのですが、どこの土地でも良い思い出がたくさんあります(もちろん嫌な思い出も綺羅星のごとくある)。そう考えてみると、どうやら私には都会よりも田舎暮らしが性にあっているようです。とはいえ、コンビニ一つ無いようなド田舎はご免ですが。
10.28(水)読了
ダンボール箱を頭からすっぽりかぶって、その中で暮らしているあぶない男の話。 10年近く前、「進め!電波少年」という番組の企画で、「箱男」と同じ設定で何日過ごせるかというものがありました。プロデューサーははじめ3週間くらいでギブアップするだろうと予想していたようですが、予想に反し「箱男」は半年も段ボール箱で生活することに成功。寒い冬の街を毛布一つもなくダンボール内で過ごす……すごい企画だった。 安部公房の「箱男」という本が知ったのはごく最近です。テレビ企画を観ていただけに、興味をもって呼んでみました。作品は箱男の独白のような形で進行していくのですが、そのうち「箱男」が誰であるのか、本当にこの文章は箱男が書いている(という設定)なのかに疑問符が打たれ、あたかも推理小説のように進行していき最後に種明かし。こんな感じです。 さまざまな比喩を使用しており、文章的にもなかなか味があるものになっている。特に麻酔を打ったりするシーンではホラー小説のような臨場感と恐ろしさが漂っていた。作品中でモノクロの写真も掲載していて、雰囲気を盛り上げるのに一役買っています。 わけの分からない作品である、という人もいるでしょう。実は私もよくわかりませんでした。哲学的で。しかし「すごい」作品であることは確かです。一読をすすめます。 10.27(火)読了
10.26(月)読了
巨大パチンコ編。 5000万円のほとんどをすってしまったカイジたちは、あの金融屋に頼み込んで、三羽カラスの5000万円を借り入れる。三羽カラスとは、1日でカァと鳴くカラスが三羽の意味で、1日3割の利息がつく金のこと。 巧妙に従業員に釘を甘くさせたり、ビルの傾斜を変えるという細工などもほどこし、いざ決戦。しかし5000万円をすってします。一蓮托生の金融屋に泣きを入れて、虎の子の1000万円を借り入れることに成功。1000万円で最後の決戦に挑む。 賭博は基本的に胴元が勝つようにできています。しかしいつも胴元が勝っていては誰も賭けないので、ほどほどに客に勝たせてあげないといけません。胴元はトータルで勝てばそれでいいのです。 現在のパチンコはデジタル方式なので、店の都合でじゃんじゃん放出することもできれば、まったく出さないこともできます。胸三寸とはこのことです。カイジたちの挑んでいる1玉4000円のパチンコは1台しかない代物で、24時間店側に監視されています。つまり、どうあがいても勝つことはできない。こんな台に挑む人間はチンパンジー以下です。 勝つために絶対に必要なのがイカサマ。どうやって店側の防御をかいくぐって大当たりが出せるかということになるが、総額7億の台ということから考えてもほぼ不可能に近い。そうして考えたのがビルを傾けるという荒業。ビルが傾けば必然的にパチンコ台も傾く。確かにこれは盲点だ。 6000万円をつぎ込んでのパチンコ。さあカイジ達は勝利できるか?
10.23(金)読了
巨大パチンコ編。1発4000円のパチンコで大当たりが出たら7億円! 通常の1000倍のレートのパチンコ勝負にカイジが挑む。 地下チンコロ勝負に勝利して80万円の現金と20日間の自由行動が許可されたカイジだが、自分と仲間を自由の身にするためには6000万円を稼がないといけない。そこで一発逆転を賭けての会員制賭博でのパチンコ勝負。それにしてもスケールがでかい。 リターン7億ということは、つまり普通にやっても絶対に出ない台というわけ。それを承知で挑んだパチンコ勝負だが、やはり無理。仲間になったおっちゃんの資金5000万円はみるみる減っていき、大負けを喫する。人生そう甘くはないということか。 通常のパチンコは1玉4円。私は賭け事全般を一切やらない人間だが、たとえ4円玉でも金が掛かったら頭が熱くなるというのは理解できる。それが4000円……。日給8000円として、2発で1日の働きがパー。その玉を間断なく打つ続けるのは、並みの神経では持たないと思う。仮にそんな台が本当にあったとして、誰が打つだろうか。どこぞの大企業の御曹司、アラブの成金、そんなところか。でも、打っても絶対に出ない台なんて、いくら金があってもやりたくないね。面白くもなんともない。 |
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