読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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10.30(金)読了
中国、ネパールにまたがる大山脈のひとつ「ミニヤコンカ」。女性2名、男性五名、計7人のパーティで挑ん登頂の記録。 「たか号」で太平洋を漂流した手記を以前に読みましたが、その本の中で本著が紹介されていたので読んでみました。登山に関する本は「神々の頂」を読んで感動した記憶があります。PSの登山のシミュレーションゲームで予備知識も万全。そしていざ読み進めると……あぁ、やっぱり本物は違う。ピッケルを氷に打ちつけ、ザイルにしがみつき、クレバスを回避しながら必死に冬山を登っていく。迫力満点です。 C5を設営して、アタックをかけるのはたったの2人でした。しかし天候は最悪。結局、登頂まであとわずかの場所で無念の下山。そして遭難……。必死の思いでC2まで下りてくるも、パーティの5人は2人を凍死したものと断定し、テントもろとも撤収していた。2人は励ましあいながら下山していくも、あとからついてくるはずの相棒とは音信不通に。相棒は山で凍死したのだった。 死ぬ思いでBCBまで下山し、現地のイ族に助けられた著者。手の指は10本とも切断。足も2本とも壊死してしまっていた。第一級障害者となった著者だが、山への情熱は冷めてはいなかった。ヒマラヤは無理かもしれないが、山にかける思いは一生消えることはないだろう、という文章で結ばれている。 やっぱり実録だけあって迫力が違います。私は山に登ったことはないのですが、いつか登ってみたいとは思っています。山。なんともいえない魅力を感じてしまうのです。 PR |
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