読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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10.28(水)読了
ダンボール箱を頭からすっぽりかぶって、その中で暮らしているあぶない男の話。 10年近く前、「進め!電波少年」という番組の企画で、「箱男」と同じ設定で何日過ごせるかというものがありました。プロデューサーははじめ3週間くらいでギブアップするだろうと予想していたようですが、予想に反し「箱男」は半年も段ボール箱で生活することに成功。寒い冬の街を毛布一つもなくダンボール内で過ごす……すごい企画だった。 安部公房の「箱男」という本が知ったのはごく最近です。テレビ企画を観ていただけに、興味をもって呼んでみました。作品は箱男の独白のような形で進行していくのですが、そのうち「箱男」が誰であるのか、本当にこの文章は箱男が書いている(という設定)なのかに疑問符が打たれ、あたかも推理小説のように進行していき最後に種明かし。こんな感じです。 さまざまな比喩を使用しており、文章的にもなかなか味があるものになっている。特に麻酔を打ったりするシーンではホラー小説のような臨場感と恐ろしさが漂っていた。作品中でモノクロの写真も掲載していて、雰囲気を盛り上げるのに一役買っています。 わけの分からない作品である、という人もいるでしょう。実は私もよくわかりませんでした。哲学的で。しかし「すごい」作品であることは確かです。一読をすすめます。 PR |
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