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読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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12.14(月)読了
ぴちょんくんの環境絵本シリーズ第3弾。
今回はコノハムシのフォーリーちゃんが登場。ぴちょんくんたちが森を歩いているとフォーリーちゃんが木の葉っぱを食べています。木の葉っぱを食べたら人間が食べる果物が育たないよと、ぴちょんくんたちは話しかけますが、人間が森林を乱獲したためにもうここしか生活する場所がないと嘆きます。コノハムシは害虫といって殺されたり、葉っぱに似ていて珍しいからと捕獲されて外国に売られたりもしているそうです。
そんな話を聞いて、皆が仲良く暮らせる森にするためにはどうしたら良いかと考えるぴちょんくんたちでした。

ダイキンの環境絵本ですが、いつもながら考えさせられる内容になっています。森林乱獲と生物乱獲。そして森林が減少して生物が生きていけなくなり、ますます減少の一途をたどる。悪循環ですね。
ぴちょんくんシリーズはシンプルながらとても大切な事柄を取り扱っています。こういう絵本を子どもに読んできかせるのは、とても重要だと思います。環境の大切さを教えるのは子どものうちが一番良いと思います。


今夜は酢豚をおかずに「鬼ころし」を飲んでみた。
こってり系のおかずに日本酒はよく合う。中国の老酒ももち米から作るらしいから、中華料理と米というのは相性抜群のようだ。でも一本だけにしておく。
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12.12(土)読了

スピリチュアルな宇宙の法則を分かりやすく書いた本。
本書は100年以上も前に書かれ、デール・カーネギー、ナイチンゲール、ナポレオン・ヒルといった人物に多大な影響を与えたそうです。読んでみると分かると思いますが、簡潔な文章ながら要点をついた内容になっています。人生訓、成功術の本としても秀逸だと思います。

とてもすばらしい本だと思いますが、はたして本書の内容を実際に実践できている人がどれほどいるでしょうか? 良いことだと分かっていても実際には……という人が多いと思います。私もそうです。
人間は環境の生物だとどこかの本で読んだことがあります。日々の習慣に依存しているということです。たとえば、ジョギングを始めようとしても、初めの3日は続いても4日目にさぼってしまって後が続かない。これはジョギングが習慣になつまで実践していないのが原因です。苦しくても1週間、2週間と継続していれば、いつしかジョギングしないと気持ち悪くなり、走るのにさほど苦労を感じなくなる時がきます。これはだいたい3週間目くらいだそうです。ジョギングが習慣になった(身についた)のです。

良いこともこれと一緒かなと思います。
昔の人は一日一善といって、誰かのためになることを少なくとも一日一回はしなさいと言っていました。善意が普通の行動(習慣)になれば、やがてそれがその人の人格となるのだと思います。そうなれればいいなと思います。


今夜は湯豆腐で「鬼ころし」を飲む。もちろん燗して。うまい。
湯豆腐と熱燗は酒飲みの王道と思うのだが、いかがだろうか。

12.11(金)読了
食と人間という観点でさまざまな考察を繰り広げている。食料自給率問題から日本人の味覚、食と文化、食と家族関係と守備範囲は広い。

印象的だったのは、味の好き嫌いというのは後天的につくり上げられていくということ。甘いものは好き、酸っぱいものや苦いものは嫌いなどというのは基本的に新生児にも備わっている味覚のようですが、グルタミン酸やイノシン酸といった「旨み」は学習によって覚えていくところが大きいそうです。
たとえば、白身魚の刺身や豆腐の淡白な味わいを欧米人はなかなか理解できない。これは欧米人が味音痴だからというわけではなく(実際、欧米人は日本人よりも味蕾の数が多い)、幼い頃から淡白な味わいに慣れていないからだそうです。

同じように、幼い頃から食体験が乏しい人は味に対する感覚が鈍い可能性もある。あるいはジャンクフードなどばかり食べている人も危ない。刺激的な濃い味付けの食べ物ばかり食べていると、本当に味覚音痴になるかもしれない。怖いことだ。

そういった食に関する話がたくさん書かれており、とてもためになりました。小さい子どもを持つママさんなどにもお勧めです。


酒と安全について考えてみた。安い酒は醸造アルコールを足している。そして醸造アルコールの原料はさとうきびの絞りかすなど安価な原材料から作られている。
それ自体はいい。問題は安全だが、妙な保存料などが含まれていたりしないのだろうか?
「鬼ころし」にはそういったものが入っていないことを願う。

12.9(水)読了
30歳を過ぎた頃に宇宙人にさらわれた経験を持つカヴァーロ氏。連れて行かれた先は地球内部だった。地球の内側500キロあたりは空洞になっており、そこにははるか昔に天変地異を逃れて逃げ込んできた人間が住んでいたのだ。

はっきりいってトンデモ本です。読者の多くはこの本に記載している情報を信用できないでしょう。私もそうでした。人類ははるか昔、宇宙人のDNAを爬虫類に注入して作られた生物、というのはよく聞く話です。この本にもそのような記述がなされています。でも、カヴァーロ氏が語るとなんとなく胡散臭く感じてしまう。

半分くらい読み進めて、胡散臭さは消えないものの、どうもカヴァーロ氏は悪い人物ではなさそうだと思えるようになってきました。とりたてて尊大な態度をとるでもなく(文章だけどね)、嫌味な感じもない。愛すべき「ヘンなおじさん」というところでしょうか。まぁ、おもしろい人だなぁと。

最後には講演で語ったことがそのまま文章に起こされています。臨場感をつくりだすためか、経費削減のためか。
一番凄いのは、本のあちこちに掲載されている「宇宙人」の写真。すべて超ドアップで、どうみても不通の人間かもしくは人形。キムジョンイルの幼少期の写真らしき人物もいる。これを宇宙人といわれても……。浅川氏いわく、
「これはショッキングな写真だ!」
この発言が一番ショッキングだった。


その手の本によると、宇宙にはさまざまな酒があるらしい。
地酒、というところだろうか。
宇宙人は「鬼ころし」を気に入るだろうか。
私は結構気に入っている。

12.7(月)読了
中国にある「生まれ変わりの村」を取材した著者の記録。
生まれ変わりの村というのは森田氏が勝手につけた名称で、その村に前世の記憶を持つ人が大勢いることから名付けたのだそうです。
なんでもその村では、死後にスープを飲むとそれまでの記憶が無くなり、飲まなければ死ぬ前の記憶を残したまま生まれ変わることができるという伝説があるそうです。そして事実、前世の記憶を保持している人は、死後の世界でスープを飲まなかったと証言しています。
はたしてそんなことがあるのだろうか? 第一、忘却のスープなんていかにも嘘くさい。前世関係の本はたくさん読んできたけど、スープが忘却に関係しているなんてこの本以外で見かけたことがない。
おそらくスープ云々は人間の潜在意識が関係しているのでしょう。つまり刷り込み。単なる小道具に過ぎない。しかしその村で前世の記憶を保有して生まれてきている(と思われる)人はあまりにも多い。なんか素敵。

さて、前世の記憶を持ったまま生まれるのははたして幸福なことでしょうか? 前世で殺人者であったり大悪事をした人物であった場合、そのトラウマが今生でも持ち越されて苦しまなければならないかもしれません。そんな無用な苦悩を引き継がないように(そして今生の人生に焦点をあてやすいように)、人間は前世の記憶を失って生まれてくるのだそうです。
確かに、殺人者だった頃の記憶なんて引き継ぎたくないですね。そういう意味では「生まれ変わりの村」の人たちは不幸かもしれません。


「鬼ころし」を飲みながら、ふーっとひといき。
スープを飲むと前世の記憶がなくなってしまうそうだが、もしかしてそのスープのはアルコールが入っているのかもしれない。飲みすぎたら酩酊前後不覚。注意。

12.6(日)読了
青豆は宗教法人のリーダーを殺害し、自分がこの世界に入り込むきっかけとなった高速道路へとタクシーを走らせる。高速道路を途中で降りて階段を探すが、それは消えていた。もう元の世界に戻ることはできないのだ。青豆は手にした拳銃を自分の口の中に入れ、トリガーをひく。
天吾はボケてしまった父親が危篤状態であることを知らされ、病院へ。彼は父親(生物学的に血のつながりはない)のベッドの側でこれまで自分が生きてきたあらましをつたえる。父が検査のために連れていたかれたあと、父のベッドに妙なものがあることに気がつく。それは空気さなぎだった。小説の中の架空と思われた物体がそこにあったのだ。さなぎにはひびがはいっていた。天吾は指でまゆを押し開ける。そのなかからは10歳くらいの少女―青豆―が横たわっていた。しばらくすると少女はまゆと一緒に消えてしまった。彼はこの世界で青豆を探そうと心に誓った。

2話のあらましです。話が尻切れトンボで終わった感がありますが、村上氏はこの作品を3部構成にするつもりのようなので、これでいいのでしょう。
青豆ははたして死んでしまったのか、ふかえりはどこへいってしまったのか? そして天吾と青豆は元の世界に戻ることができるのか? さまざまな謎がと疑問がたくさん残されています。はやく3部が読みたい。
2部で終わり、ということになったら恨みます。早く出版されますように。


このところ毎日のように「鬼ころし」を飲んでいるが、これって身体に悪いのだろうか?
別に無理して飲んでいるわけではないが、やはり休肝日は必要だろう。
毎日毎日肝臓を痛めつけていたら長持ちしないと思う。休肝日入れてボチボチにしようか……。

12.3(木)読了
その名のとおり、田舎生活の入門書。田舎生活の対する心構えから、鋤・鍬の扱い方、狩のしかた、トラクターの修理方法までありとあらゆることが書かれています。

百姓というのはその名が示すとおり百の事柄―つまりあらゆること―が自分でできるようでないと勤まりません。田舎でスローライフを満喫するというのが夢の人も多いと思いますが、都会に住んでいた人が夢や思いつきだけで始められるほどカントリーライフは簡単ではありません。
それでもいずれは田舎で暮らしてみたい! という人は、これらの入門書を熟読し、週末にそのノウハウをひとつひとつ実践・習得するのがよいと思います。いきなり田舎に移住して、現実とのギャップに面食らって1年ももたずに都会に舞い戻ってきたというのは、何も用意をしていかなかった人に多いのですから。

この本ではカントリーライフというか自給自足に必要な事柄がたくさん書かれているので、この本の内容を自分のものにしたらイザというときに役立つと思います。それが田舎暮らしでなくとも、たとえば山で遭難してビバーグしなければならないときなどに。なんせ仮の宿の造り方や燻製の作り方、熊との格闘方法(すごい)なんかも書かれているのですから心強い。

私が知っていたのはどぶろくや味噌の作り方、自転車のチューブの直し方、魚のさばき方くらいです。これではとてもカントリーライフはできそうにありません。でもこういう技術に興味はあるので、暇をみつけてひとつひとつ自分のものにしていきたいとは思います。


本日の「鬼ころし」はベランダで夜空を眺めながら飲んだ。
カントリーライフはどんな感じだろうか? 酒の味がいっそう増すことだけは間違いないだろう。

12.1(火)読了
アダルトビデオに関する啓発本。
男性本能をたきつけるようなタイトルだが、その内容はアカデミックで真面目なものです。AVがもたらす危険性やAV女優の実体などを検証しています。

著者はこの方面の専門家で、長年に渡りAVを研究してきたようです。そのため当然ながら多数のAVを見てきました。痴漢物、レイプ物、近親相姦など実際におこなったら犯罪である行為もAVというお芝居の世界ならば許される。しかしそれを長年見続けていると、感情が麻痺してしまい、そのような行為が取り立てて悪いこととは思えなくなってくると、著者自身が語っています。

スーパーフリーや京都大学アメフト部の集団強姦事件などはAVの手口そのままです。AVがそのような犯罪の原因とはいえないまでも、その一翼を担っているのは事実のようです。そのため著者は、少なくとも犯罪を助長する可能性のあるAVは禁止すべきだと語っています(アメリカでは実際に禁止されている。アメリカではレイプ物のAVは存在しない。少なくとも認められていない)。

その他、レイプされた女性のことや中小・零細AVプロダクションのAV女優に対する悲惨な取り扱いなど生々しい内容が書かれています。男女に関わらず一度読んでみると良いと思います。考えさせられる本です。


今日は叔母が送ってきてくれた魚を鍋にして夕食を作った。
ともに飲む「鬼ころし」がいつもよりおいしく感じた。
11.30(月)読了
不思議研究所所長という妙な肩書きをもっている森田氏。彼は大手コンピュータ会社の社員という安定した職を捨て、自分で会社を設立。ある程度お金に余裕ができたところで会社の仕事を他人に任せて、不思議研究所を設立する。その目的は、とにかく世の中の不思議な出来事(超能力、霊能力、占い、UFO、宇宙人、幽体離脱など)を自分の目で見、徹底的に検証するというものである。

この本では森田氏は、ヘミシンクによる幽体離脱、心霊手術、各種超能力などを自分で体験して検証しています。心霊手術では自分の身体に電波発信機を入れてもらい、それがどこへ行ったかを測定しています。ヘミシンクによってフォーカス35へ行き、そこで大元の自分に出会い、それ以下のフォーカスレベルは35の投影に過ぎないことを知る。中国では煮豆を瞬間的に発芽させたり、赤いリンゴを蒼リンゴに変化させる人物に出会って仰天している。

森田氏のすばらしいところは、ただすごいすごいと驚くだけでなく、きちんと実験、検証をしているところです。いかにも理系の人らしく、各種装置をもちいたりして論理的に検証しているので、読んでいてわくわくします。その結果、どう考えても現代科学では説明のつかない現象も多数ありました。実に興味深いです。

「不思議の科学」シリーズは題名を変えて1~3まであります。本書は1です。他の本もすぐに読んでみようと思います。おすすめの本です。


今夜の「鬼ころし」はコップについで御燗して飲んだ。冬はやっぱり御燗がおいしい。
11.28(土)読了
某狂信的宗教団体をモチーフとした作品。月が2つある以外は違いがない世界にいつのまにかさまよいこんでしまった主人公たち。宗教施設から逃げ出してきた女の子。その女の子は読字障害ながら口頭によって小説を語る。その17歳の娘が書いた『空気さなぎ』という不思議な作品をリライトして新人賞を受賞させた主人公と編集者。
スポーツジムのインストラクターとして働くかたわら殺人の請負をしている女。そして依頼者のもとに助けを求めてきた10歳の少女は後に『空気さなぎ』を書く女の子だった。そしてその娘は教団施設内において、わずか10歳で教祖によって姦通されて、子宮を破壊されていた。

村上春樹の久しぶりの長編小説ですが、迫力があってなかなか良い出来だとおもいます。某宗教団体を思わせる団体、話題性をもたせるために17歳で新人賞をとらせ、あわよくば芥川賞受賞を目論む編集者など、かなりきわどいところをついています。
村上氏はもともとオウム事件に並々ならぬ歓心を抱いており、信者へのインタビューや聴き取り調査なども長年やっているようです。ドキュメント形式の本も出版しています。今回はそれを小説の世界でとりあげたということでしょう。

「空気さなぎ」「リトル・ピープル」などといった意味深な言葉、2つの月、時間軸のずれ、主人公と女の子とのつながりなど複雑に絡み合った糸ですが、下巻ではこれらがどのように解かれていくのかとても楽しみです。ハードブックで500ページの大著ですので読み応えも十分。さすが村上春樹です!


今夜も「鬼ころし」を一本飲んだ。やっぱり辛い。酸いも辛いも噛み締めている村上春樹だからこそ、この作品が描けたのではないかと思った。


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