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読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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1.21(月)読了
<あらすじ>
戦前、英国人のバーンズ家が住んでいた邸宅には不思議な裏庭があった。その裏庭は代々「庭師」が手入れをしていた。
13歳の照美には双子の弟がいたが、7歳のころ事故で死んでしまう。それ以来、彼女の両親はレストラン経営に没頭し、照美は母親の愛情を受けられなく、寂しい思いをしていた。
ある日、バーンズ家の裏庭に忍び込んだ照美は、大きな鏡を超えて「裏庭」の世界に迷い込んでしまう。その世界は代々の庭師であるバーンズ家の娘レベッカ、照美の祖母である妙をはじめとした死者を作り上げた潜在意識の世界だった。その世界で照美は世界を救うために行動し、ひいては自分の潜在意識下にある傷に直面することで成長し、母との確執を取り除いていく。

自己の内面にある傷(インナーチャイルド)と向きあい、癒し、成長するというのがモチーフのようです。この作品は「アリス・イン・ワンダーランド」を意識して書かれているような気がしました(落ちる・・・落ちる・・・落ちる・・・のフレーズなど)。「アリス-」は政治的意味合いの強い作品でしたが、こちらは心理的成長のストーリィです。

「西の魔女が死んだ」もそうですが、梨木氏は、主人公が周囲の人物や自然とふれあう事により成長する過程を描いた作品を多く書かれています。自然描写もとても豊かで、著者の自然を愛する心が作品全体にあふれています。
児童文学としては少し難しいかもしれませんが、何度読み返してもそのつど新たな発見のできそうな、味わい深い作品でした。
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1.20(日)読了
拒食症と過食症(まとめて摂食障害という)を4人の女性のケースをもとに、発病、原因、経過などをたどっています。
摂食障害は主に若い女性の罹患率が高く、ダイエットをきっかけに発現することが多いようです。これは、太っているとクラスメートから噂されたからといった理由から、女性としての成熟拒否といったやや古い説までいろいろあります。

拒食と過食は180度違う病気と思っている方も多いと思いますが、この2つは表裏一体の関係にあります。拒食は一生、続けることは困難です。いつかは食べる方向に向かっていきます(それが治療の結果なら良いのですが・・・)。それまで拒食をしていた人は、「食」を抑えていたため、リミットが切れたように食べだすことがあります。その結果、一時的または継続的に過食に転じてしまいます。
過食の人はみんな太っているかというと、そうでもないようです。大量に食べた後に吐いたり、下剤を使用したり、過度の運動をしたりして普通の体型を維持している人が多いので、外見からは過食だとは誰も思わない人も多いようです。

根本原因はなにか?一概にはいえませんが「美しさ」にヒントがあるような気がします。
外見的に美しいことで得をするのは、ある程度事実だと思います。顔かたちは仕方ないにせよ(最近は美容外科という方法もありますが)、痩せて美しくするのは誰にでもできて、てっとりばやい方法です。女性がダイエットをするのは当然といえば当然です。
では、なぜ美しくなりたいか?誰かに振り向いてほしいからかもしれないし、愛してほしいからかもしれない。世間の評価を得たいからかもしれない。つまり、いまのままの(太っている)自分には価値がないという無価値感からダイエット(拒食)に向かうのではないかと思います。いまのままの自分でOKのスタンスでいる人、他人が主体ではなく自分が主体の人は摂食障害になりにくいのでは。そんな気がします。

その他、いろいろ書かれていますが、興味のある方は本を読んでいただくということで。

最後に、減量の目安は1ヶ月2キロまでがいいようです。あまりにも急激に体重を減らしてしまうと、脳は生命の危機を感知し、防衛反応から食物の摂取を渇望します。その結果、大量に食べてしまいダイエット前よりも太ってしまうというわけです。脳が危険を感じないライン(=リバウンドしにくいライン)が月2キロまでなのでしょう。
さらに食べないダイエットは脂肪とともに筋肉も分解されてしまいます。筋肉はカロリー消費量が高いので、それが分解されれば必然的に痩せにくい身体になってしまうので、損です。
バランスの良い食事を摂り、有酸素運動で脂肪を燃焼しつつ、無酸素運動で筋肉を保持する。これがもっとも理にかなったダイエット法といえそうです。
1.19(土)読了
レイチェル・カーソンはアメリカの作家であり、海洋生物学者でもあります。
彼女は大学で生物学の修士号を得た後、家族を支えるために内務省に入省、生物専門官になります。彼女に与えられた仕事は、海洋資源などを解説する広報誌の執筆と編集でした。彼女のなかで科学と文学は合流し、公務員生活を続けながら作家への道をたどるようになります。

彼女の詩情豊かな文章は人々を魅了し、作家としての地位を確立します。そんなある日、彼女のもとに友人から一通の手紙が舞いこみます。役所が殺虫剤のDDTを空中散布した後に、彼女の庭にやってきたコマドリが次々と死んでしまった、という内容の手紙でした。
この一通の手紙をきっかけに、彼女は4年におよぶ歳月の間、膨大な資料の山に埋もれて、後に「歴史を変えることができた数少ない本の一冊」と称されることになる「沈黙の春(Silent Spring)」の執筆に取り組むこととなります。

「沈黙の春」を執筆中に癌におかされた彼女は、文字通り時間とのたたかいのなかで、1962年、この本を完成させます。「沈黙の春」は、環境汚染と破壊の実態を世にさきがけて告発した本で、発売当時大きな反響を引き起こし、世界中で農薬の使用を制限する法律の制定を促すと同時に、地球環境への人々の発想を大きく変えるきっかけとなりました。発表から2年後、56歳で彼女は生涯を閉じます。

本書、「センス・オブ・ワンダー(The Sense of Wonder)」は、癌におかされた彼女が最後の仕事として執筆した本です。この本には彼女が日頃から考えていたであろう深い信念がすべて述べられており、私たちへの遺言となっています。
自然がいかに大切か、自然の神秘さや不思議さに目を見はる感性(=センス・オブ・ワンダー)がどれほどすばらしいかを、やさしくも美しい文章で著しています。

子供のころは当たり前にもっていた「センス・オブ・ワンダー」。大人になっても失くしていない人ははたしてどれだけいるでしょうか。この感性を取り戻すことが、自然破壊をくいとめる一歩のような気がします。

1.19(金)読了
ニュートン、関孝和、ガロア、ハミルトン、コワレフスカヤ、ラマヌジャン、チューリング、ワイル、ワイルズという超一流の数学者9人の業績と生涯を、自身も数学者の立場から描いています。
この本で登場している9人はまさに天才と呼ぶにふさわしい数学者ですが、天才であるが故の栄光とともに、凡人の何倍もの深さの孤独や失意に苦悶していた気がします。

最高峰の暦を作りながらも、政争に敗れた関孝和。時代が追いつかず、失意のもとわずか21歳で死んだエヴァリスト・ガロア。貧困、戒律にしばられ、異国に居場所はみつからず、不知の病で死んでいったシュリニヴァーサ・ラマヌジャン。同性愛により公職追放、青酸カリ自殺を遂げたアラン・チューリングetc.etc...
時代を先取りした人物は周囲の期待、思惑も大きく、平凡で静かな人生は送りづらいのかもしれません。ダイアモンドは希少価値であるがゆえに奪い合う、といったところでしょうか。

藤原氏の著作は「若き数学者のアメリカ」「心は孤独な数学者」の2冊を読みましたが、どちらもすばらしい作品です。内容もさることながら、気品のる文章、美しさに驚き、「この人は本当に数学者か・・・」と思った記憶があります。
2005年には260万部を超えるベストセラーとなった「国家の品格」を著しており、作家としての地位も不動のものとしました。こちらはまだ読んでいないので、近いうちにぜひ拝読したいと思っています。
1.17(木)読了
手塚治虫氏と漫画家・小説家・落語家などとの対談集。
ご存知でしょうが、手塚氏は戦後日本の漫画・アニメに革命をもたらした方で、この人なくして日本漫画史は語れません。

手塚氏の影響を受けた漫画家・アニメーターは実に多く、考えつく限りでも、藤子不二夫氏、水木しげる氏、石ノ森章太郎氏、松本零士氏、赤塚不二夫氏、宮崎駿氏etc.etc...当時の漫画家は全員、手塚氏の影響を受けていたといっても過言ではない。

私も手塚漫画は大好きで、小学生、中学生のころはよく読みました。
「火の鳥」「ブラックジャック」「三つ目が通る」「アドルフに告ぐ」「きりひと讃歌」「ブッダ」etc.etc...いまでも古本屋で手塚治虫の漫画を手にとることがあります。
1989年にわずか60歳で亡くなられましたが、手塚氏は多くの夢と希望を与えてくれました。当時の新聞では「巨人落つ」というタイトルとともにトップ記事で手塚氏の逝去を報じました。手塚氏がどれほど偉大で、みんなから愛されていたのかがわかります。

対談の内容は、さすが漫画家だけあって漫画論を中心に、アニメ、映画、小説などについて語られています。SF小説や少女漫画についてかなり話されており、当時の手塚氏の興味の方向性がわかっておもしろいです。
手塚氏は、いわゆる善人が主人公の漫画を描くのが嫌いらしく、代表作でもある「ブッダ」の終盤を描いていたころは、「なぜこんな作品を描き始めたのだろう・・・」と苦悶していたそうです。たしかに手塚氏の漫画の主人公に純粋な善人は少ない。「鉄腕アトム」のアトムは、勝てば官軍という印象で純粋な善とはいえないし・・・。かといって完全な悪という主人公も見当たらない。
手塚氏はこれらグレーゾーンの主人公を、「自分のなかにある悪の部分を取り出して描いている」と述べている。自己の影を描くことによって昇華していたのでしょう。


1.16(水)読了
思春期の課題にせまられた少女まいが、「西の魔女」(=おばあちゃん)との交流を通じて成長していく児童文学。題名からはファンタジーを連想させますが、ファンタジー的な要素は少なく、正当な少女・少年文学といった印象です。

この小説は「児童文学者協会新人賞」をはじめ、さまざまな賞を受賞し、100万部を超すロングセラーを記録した作品です。2005年はラジオドラマ化もされています。

作品を比喩で表現すると、「となりのトトロ」のトトロが棲んでいそうな場所で、「魔女の宅急便」のキキのような思春期の悩みに直面した女の子が、「もののけ姫」のヒイさまと共に暮らし成長していきます。
スタジオジブリが映画化しそうな薫りがそこはかとなくただよう一品です。

ジブリではありませんが、実写で2008年夏に映画公開されます。
キャストは少女まい役は新人の高橋真悠、「西の魔女」(=おばあちゃん)はシャーリーマクレーンの娘のサチ・パーカーが務めます。シャーリーマクレーンは大女優であると同時に作家でもあり、彼女の自伝的著作「アウト・オン・ア・リム」は日本の精神世界に大きな影響を与えました。その娘さんが魔女役とはナイスキャストです。
主題歌「虹」を歌うのは手嶌葵さん。彼女は「ゲド戦記」の挿入歌、「テルーの唄」を歌い注目を浴びた方です。透きとおった声がとてもきれいで私は好きです。また彼女は対人関係から中学校時代に不登校気味になったこともあるそうで、イメージ的にも少女まいとリンクします。すべてにおいてナイス・キャスト。

ちなみに「ゲド戦記-影との戦い」は高校生~大学生の間くらい(だったかな?)に読みましたが、これもすばらしい作品で「西の魔女~」とテーマも一致しており、思春期に自己の影に直面して成長するという心理学的要素が・・・止まらないのでこのへんで終了。

映画化されたらみてみたいと思います。公開が楽しみ。

1.15(火)読了
瀬戸内寂聴氏と美輪明宏氏の対談集。
寂聴氏は人気作家となった後に出家、得度。多くの人に教えを説くかたわら作家活動も継続。1992年「花に問え」で谷崎潤一郎賞受賞。現代語訳源氏物語は「寂聴源氏物語」としてベストセラーとなる。
美輪氏は17歳でプロ歌手デビュー。「メケメケ」「ヨイトマケの唄」が大ヒットし、劇団でも多数のメインを務める。ある日、霊能力が開花し、天上界からの声を伝える「お役目」をたまわる。最近では「オーラの泉」で国分太一氏、江原啓之氏とともにレギュラーを務める。

こんな2人の対談は、宗教、霊能力、文学、戦前戦後の日本など多岐にわたります。特に興味深かったのは、2人の共通の友人でもある三島由紀夫氏に関することです。三島氏の生い立ち、精神の純真さ、抱えていたコンプレックス、そして市ヶ谷駐屯地での演説・割腹自殺に至るまで、親交の深かった2人だからこそ分かる三島氏の想いがつづられています。
私は三島由紀夫のことを、時代錯誤の、あるいは時代についていけなかったアナクロ人間と単純に信じ込んでいました。ある意味それは正しいのかもしれないが、そうとばかりは言い切れない何かがあったことを、この対談集を通じて知ることができました。

対談自体はすごく明るい雰囲気で、ウィットに富んだジョークやユーモアを交えて話されており、飽きることなく一気に読むことができました。2人の知識、教養、実行力はすばらしく、真の貴婦人はこのような人達なんだなと感じました。おっと、美輪さんは男だっけ・・・。

題名のぴんぽんぱんは、品位の「品」、根本の「本」、模範の「範」のことだそうです。現代の日本にはこれらが欠けているということなのでしょう。温故知新ということです!(ちょっと違う?)


1.14(月)読了
長男は殺し屋、次男は弁護士、三男は刑事、長女は詐欺師、母親は泥棒という、それぞれ秘密を持った早川ファミリーが織り成すユーモア・ミステリー。
この無理な設定におもわず笑ってしまったが、内容はまずまずといったところ。
とある石油成金の宝石を狙って、長男は殺して奪う、長女は騙して奪う、母親は忍び込んで奪う、刑事の三男は警護する!というありえない設定。弁護士で常識人の次男は気苦労が絶えずダウン寸前・・・。

この本の主題は、ズバリ家族愛!(と言い切る)
良いも悪いも家族は助けあって生きていくもの、という著者の主張が感じられます。多作で有名な赤川次郎氏ですが、この「ひまつぶしの殺人」というタイトルはどうにかならなかったのか。題名と作品との結びつきも薄いし。この題名だけで、「・・・読むのやめよう」となる人もいると思う。実際、私も読む予定はなかったのだが、友達に借りた手前読まざるを得なくなったのだ。

この本は家族4人での朝食の会話からスタートしますが、実はこれを書くにはかなりの筆力が必要です。実際に3人以上の人物が会話をする場面を書いてみるとわかりますが、それぞれの発言を誰がしたのかが不明瞭になってしまいます。発言人物を明瞭にするために「・・・と、美佐子は口火を切った」などのフォローを入れたりしますが、それも不自然になりがちです。かといって連発したら読みにくくなる。
ものの本にも書かれていましたが、3人以上での会話は筆力が向上してから挑戦するのが吉。それまでは決して3人以上を対面させない!会話させない!これにつきます。
1.12(土)読了
自分の妻に憑依した霊との対話及び日常の記録集。奥さんに憑依した理由は「お前の妻が気に入っているからだ」とのこと。以後、塩瀬氏は憑依霊を自分の指導霊と仰ぎ、日々の生活を営む。

なぜ奥さんに憑依した霊を自分の指導霊と思うのか、など?で始まりますが、本の内容は???といったところ。私はこの手の本には寛大なほうですが、さすがにこの本は・・・。
内容はというと、

●極悪人と奴隷は動物に生まれかわる
 ・・・人間は動物に生まれかわるのだろうか?100歩譲っても奴隷が動物になるのは
    あまりに理不尽では
●パンツは白、鞄は茶色と指示
 ・・・日常生活のこまごましたことまで支持してくれる便利な存在。お母ちゃん?
●靖国からA級戦犯を追放しよう!
 ・・・塩瀬氏の説教で廣田弘毅は泣きながら靖国から退散、東条英機は断固拒否した
        もよう
●三国志で有名な長飛が来訪、義兄弟の契りを交わす
 ・・・「おい、ダチになろうぜ!」「飛(フェイ)兄ぃ!」「テッちゃん!」の間柄になってい
        ますが・・・

以上は納得はいかないまでも、まぁそういうこともあるのかな~といった程度。ご愛嬌ですまされる範囲と思います。(でもない?)
この本に関しては、指導霊がいるのか、内容がどうだ等、野暮なことは一切言いません。ただ、塩瀬氏の発言には少し気にかかるところがあります。

●「もっぱら嫌いな人を早く当該部署から異動させてくれるよう祈る。〇〇を僻地に飛ば
   してくださいと」
●死刑囚には「生きながらえさせるだけ生きさせておいて、最後に刑を執行する・・・恐
 怖の下に数十年にわたって晒し続ける」

これらはちょっといただけません。
霊が視える、前世がどうだというのは判断しようがないし、それ自体はあまり重要とは思いません(金銭を頂いている場合は別)。
大切なのは、その人の誠実さ、謙虚さ、正直さ、愛情深さなど内面に関すること。たとえば「あなたは1ヶ月後に癌にかかって死にます」なんて言われたらどうでしょう?仮にそれが正しかったとしても、愛情ある発言とは思えません。

近年、スピリチュアルという言葉がブームになっているのか、TVや書籍でみることが多くなりました。
それ自体はいいのですが、自称霊能者、スピリチュアリストのなかには偽者も存在することを頭に入れておきましょう。先祖霊が祟っているから寄付しなさい、なんてのは論外。
判断基準はその人の人間性だと思います。あとは言っていることとやっていることが一致しているか。これらは社会全体に通じることかもしれませんね。

ちなみにこの本は、「日本トンデモ本大賞」(第13回)受賞作でした。
さもありなん。初めからそのスタンスで読めば楽しめたのに。ちょっと残念。
1.11(金)読了
スピリチュアルカウンセラー、江原啓之氏の対談本。
江原氏は「オーラの泉」で人気なので知っている方は多いと思います。
江原氏のファンは女子学生や主婦層など女性中心ですが、この対談本は「男も読めるスピリチュアル対談」を目指しているようで、男性の持っている悩みや仕事関係についても書かれています。

第一章では氏に対するさまざまなバッシングに大反論しています。
相当鬱憤が溜まっていたのか、ここぞとばかりにバッシングを切り捨てています。
紙面も相当割かれているので、溜飲も下がったことでしょう。
有名税としてしかたない部分もありますが、一個人の私生活のどうでもいいことをネタにするのはどうかと思います。「江原氏が焼肉屋から出てきた!」とか「高額のカウンセリング料をとっている」などはどうでもいいことかと。江原氏も人間。肉も食べれば、家賃も必要。霞を食べて生きられる仙人ではないので。犯罪なら罰せられて当然ですが、この種の中傷はひかえるべきと思います。

第二章はスピリチュアルの各論。日常のさまざまな出来事に対してどう取り組むべきかが書かれています。江原氏によると、現代日本の問題点は『目にみえないものに対する敬意を失い「物質中心主義」が蔓延している』ことだそうです。『大事なのは(失う)恐れを手放すこと』と強調しています。「物質中心主義的考え方」を打破して「(失う)恐れを手放すこと」が主題のようです。

私は江原氏をテレビ・書籍でしか知りませんが、話している内容や人柄などは好感を持てます。彼の影響もあってか、ここ数年で精神世界の敷居がいい意味でグッと下がった気がします。


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