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読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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6.22(火)読了
幼い頃、レンガ病院にいたお姉さんが自殺した。お姉さんは脳の病にかかっていたそうだ。警官だった父は個人的にその事件を追っていたが、やがて風化していく。
少年は大きくなって警察官になる。ある殺人事件の担当となったが、その事件の関係者が高校の頃の彼女と同級生の男だった。同級生の男は大企業の御曹司だったが、まったく畑違いの脳外科医となっていた。そして彼女は、父親がその企業の勤め人で、その縁で御曹司と結ばれたという。

事件を突き詰めていくと、過去のレンガ病院のお姉さんとの関わりが浮かび上がってきます。そして御曹司の企業の戦後の許されざる行為、お姉さんの自殺の理由、御曹司が医者になった理由、そして重い「宿命」。もつれ合った運命の糸が次々にほぐされていきます。

ラストはちょっとご都合主義のような気がしましたが、単なるミステリとは一風変わっています。「宿命」に焦点を当てているので、物語性はあります。

登場人物が多いので、名前と関係性を覚えるのが大変でした。ミステリは人物が多いので苦手です。せいぜい5、6人くらいまでだったらOKなのですが、10人を超えると頭が疲れてしまう。
全体的には可もなく不可もなくという作品でした。
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