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読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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6.26(土)読了
角川書店の最年少役員になった後、角川春樹麻薬事件を機に退社、幻冬舎を設立した著者の手記。
見城氏は角川の知る人ぞ知る編集者だったそうで、常に300人もの作家、芸術家などと付き合っていたそうです。尾崎豊、坂本龍一、村上龍、石原慎太郎、内田康夫、中上憲次、銀色夏生……このような早々たる人物たちと付き合い、著作を売り出した物語を、氏の人生を絡めて綴っています。

幻冬舎は私の最も好きな出版社のうちのひとつです。イメージとしては、若くてフレッシュ、現代的かつ感性豊かな作品を出版している、といったところでしょうか。とても柔軟な会社というイメージがあります。
その幻冬舎は、実は角川春樹の麻薬事件がきっかけで世に現れたということは、この本を読んで始めて知りました。よくぞ角川を飛び出して幻冬舎を設立してくれた、といったところでしょうか。しかしその裏には、氏の血の滲むような努力がありました。新参会社が常識を打ち破ったことをやらなければ何も変わらない、といって3000万円以上の広告を新聞に掲載したり、12億円で一挙に62冊の文庫本を出版したり。たゆまぬ努力とリスクを恐れない勇気があったこその成功だと思います。

編集関係だけでなく、広く人生論のようにも読むことができるので、万人向けの本だと思います。対談などは重複している箇所もありますが、そこも含めて読むことで、氏の信条や考え方などがより理解できると思います。
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