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読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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11.24(月)読了
第10回日本ホラー小説大賞「大賞」受賞作。
「姉」という串刺しにされた女が縁日の屋台で見世物にされていた。毎年のことだった。主人公の少年はそれを見て怖いと思った。
ある日、友達の少女に、叔母夫婦が「姉」を購入して飼育していると告げられる。ふたりで見に行くことにした。
姉はいた。農家の道具小屋の中で、叔父が姉を拷問していたのだ。見つかってふたりは逃げ出す。その夜、少女は蒸発して、叔父は死んだ。
少年は中学を卒業後、東京へ行き寿司職人となる。自分の店を構えるまでになった。
ある日、少年は姉を購入するため、業者に電話をする。姉を買った。そして、拷問を始める。
毎晩の拷問は快感だった。なにせ姉は何をやってもしなないのだ。さまざまな道具を使用し、拷問をした。
だが1ヶ月も続けると、ついに姉は死んでしまった。中毒のようになった主人公は、再び業者から姉を購入。拷問を再会。3週間で死ぬ。また買う。購入のたびに値段は跳ねあがる。業者の手法だ。しかし虜となった主人公はやめられない。
不良品を安く買わせてくれるという。買う。拷問を始める。その姉は、いつぞやの少女だった。

まあまあよくできた話。ホラーというのは物足りない気もします。
作者は大学の助教授で言語学が専門だそうです。姉飼は民俗学的内容になっているので、専門に近い分野を作品にしたのでしょう。

どうも、日本ホラー小説大賞の作品レベルが落ちているような気がします。貴志裕介や瀬名氏などは、読み応え十分かつレベル的にも文句のつけようのない作品でしたが。年々落ちてきているような……。

短編が大賞を受賞したので、他3作もカップリング。
その最初の2作がなかなか酷い出来具合で、素人が急いで書いたような作品です。ホラーですらない。
最後のものだけが、かろうじてホラー的でした。いやぁ、焦った。
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