忍者ブログ
読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
[92] [93] [94] [95] [96] [97] [98] [99] [100] [101] [102]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

5.1(木)読了
モミの木を題材にした絵本。

<あらすじ>
クリスマスの近いある冬の日、街から商売人がやってくる。話をきけば、クリスマスツリーにするためにモミの木を買いたいのだという。森の所有者の農夫は、モミの木を売る気はない。クリスマスツリーにされると知ったら、モミの木も悲しむだろう。農夫は断る気でいたが、木をよくみてみたいという商売人の言葉にOKする。
商売人は木を褒めて、この森には1000本程度のモミの木があると告げる。1000本もあったのかと、農夫は驚く。価格はいくらか、と農夫はきく。商売人は、全部で30ドルと告げる。つまりモミの木1本3セントだ。
農夫はポストカードにモミの木の絵を描き、友達に送る。

手元に本がないので、結論的に農夫が木を売ったのかどうかがよく分かりません。売るつもりだったと思います。
それにしても……農夫はマネーに心変わりして木を売ってしまうのでしょうか? 
それはあまりに切ない。読んでいて感動しませんでした。

いったい何が言いたいの? とつっこみたくなる絵本です。
絵はリアルでとてもきれいです。絵をメインにして読み進めましょう。
PR

5.1(木)読了
マンガ版聖書の新約編。
さまざまな福音書をまとめて、1つの物語にしています。
イエスの子供時代は作者の想像が入っていますが、それ以外はオーソドックスに描かれています。
使徒行伝も1つにまとめられていて、こちらもオーソドックス。
良い意味でも悪い意味でも、聖書に忠実に描かれているといった印象です。

パリサイ派という聖書の原理主義のような一派が登場しますが、これは奇異な感じがします。
同様に使徒行伝で、外国の人々も神は助けられるといって驚いているところもありますが、これも奇異です。
なぜ聖書の文言がそのまま100%真実であると思えるのでしょうか。
そしてなぜ外国人が救われないなどと思えるのでしょうか。
そんな狭量な神は嫌ですねぇ。
まぁ、教会の権威主義や当時の風潮なども関係してくると思いますが。
現代の新興宗教でこのような教義を掲げていたら、かなりの確率でヤバい宗教です。

それにしても、やはり聖書は好きです。
純粋に物語としてみたら、かなり面白いです。

4.30(水)読了
医学博士の田村氏が書いた健康法の本。
人にはサーカディアンリズムという生体リズムがあり、それに沿った生活リズムを確立して実行することが健康になる秘訣とのこと。
人には朝方と夜型のタイプがあるそうです。それを認めながらも、田村氏は「朝寝坊は病気か遺伝的障害です」と述べています。小さい頃から夜型の私としては「そんなの聞いてないよー!」という感じです。

あと気になったのは、「ストレスを感じにくい人はいます。(A)恍惚の人(B)精神的障害者(特に統合失調症)(C)奇人・変人といわれる人」いやはや……、平たく言うと、異常な人はストレス無しということでしょうか。
この一文で、「この人嫌い……」となりました。文章には気をつけてほしい。

あとは「1日3食摂る」とか「運動をする」「早寝早起きをする」という常識的なことが書かれています。
個人的には1食生活でも、夜型でも、その人のスタイルに合っていれば良いと思います。
まぁ、あくまで常識的なコトということでしょう。
総合的には、あまり面白くありませんでした。
4.29(火)読了
旧約聖書のマンガ版。
すべてが書かれている訳ではなく、主要な物語をピックアップしています。
創世記、ノアの箱舟、バベルの塔、ソドムとゴモラ、モーセ、十戒、ソロモン王の話などは、聖書に興味のない人でもわりと知っていると思います。

アニメやゲームなどにも使われたりしています。
ドラゴンクエストのロトはノアの子孫であるアブラハムの甥ですし、『風の谷のナウシカ』でも旧約聖書の単語がしばしば出てきます。ゴリアテ、アスベルなど。

旧約聖書でいつも疑問に思うのは、アブラハムとその息子イサクの話です。
老年期にようやくできた息子イサクを、神は生贄として捧げるように指示します。
当然、アブラハムは苦悩しますが、最終的に神の意向に従い、山上の岩の祭壇でナイフでイサクを殺害しようとします。
その直前に神は、アブラハムを止めます。神はアブラハムを試したのです。

私はこの話は嫌いです。
父親に息子を捧げよと指示して、親に子殺しを決意させる神っていったい何でしょう?
これによりアブラハムは罪悪感を抱いたのではないでしょうか。
聖書では「神を試みてはなりません」と書かれていますが、神は人を試みても良いのでしょうか。

私は、アブラハムを試みたのは、神ではなく悪魔ではないかと思います。
聖書のことを特別詳しいわけではありませんが、このような内容を指示する神は嫌いです。

その他は読み物としておもしろいです。
聖書というだけあり、教訓的内容が多くかかれています。
戦いが多いのも新約との違いです。
旧約は歴史書的色彩が強い読み物です。

4.28(月)読了
世界の古代史について書かれた本。
単なる古代史ではなくて「超」古代史なので、かなりトンデモ的な内容のものもあります。
「恐竜と人類が共存した可能性」や「カンブリア紀に人類の足跡があった」などは、現在の常識からはちょっと考えづらいですが、絶対になかったとはいえません。
そこが古代史のロマンなのでしょう。

ノアの箱舟伝説で有名な大洪水などは、世界各地で民話や伝承として伝わっています。そしてアトランティス大陸が大洪水により、1夜にして沈んだということも。

これらの話をそのまま信じるのは危険ですが(そういう人はキャッチセールスで被害に遭いやすいのでは)、それにしても楽しい。ロマンがある。好きです、こういうの。

日本の土偶が宇宙服を着た宇宙人などといった発想は、最高。
案外、そうかもしれません。
昔の人が宇宙人の超科学を見たら、「神だ……」と思うのは当然かもしれません。

それにしても、もうちょっとスマートな宇宙服にできなかったのかなぁ。
宇宙人にデザイナーはいなかったのかな? それとも宇宙的センス?
謎が謎をよぶ。

4.27(日)読了
バウスマンのケースとケーチェシリーズ2作目。
今作ではケーチェが身ごもりました。生まれてくるのはいまかいまかと待ち望み、森の仲間たちも楽しみにしています。
仲間たちは、産まれてくる赤ん坊に、それぞれプレゼントを贈ろうと思いつきます。なにが良いかと考えていると、ピンと乳母車が思い浮かびました。そして、森の2匹と赤ん坊の父親になるケースは、それぞれがお手製の乳母車の製作にかかります。もちろん、誰にも内緒です。
ついに待望の赤ん坊が産まれました! そしてプレゼントを持ってくる森の仲間とケース。それをみてびっくり仰天、乳母車が3つもそろったからです。
赤ん坊を見ると、なんとかわいい3つ子の女の子でした。乳母車が3つでちょうどよかったのです。
3匹の女の子は、みんな「ケーチェ」と名づけられました。ケーチェと呼ぶとみんな振り返るのです。

ケーチェの出産祝いに森の仲間がそれぞれ同じプレゼントを贈り、偶然にもそれで良かったというお話です。
なんと3つ子だったのですね。すばらしい。

出産祝いというのは、これで結構、頭を使うものです。
衣類などは親の好みがあるし、食べ物はもちろんダメだし、値段はこのくらいで……と考えると、結局はおもちゃやぬいぐるみ、絵本などになります。
どれもたくさんあっても困りはしませんけどね。

出産祝いにギフトブックを送るというのはどうなのでしょう?
結婚式の引き出物や葬祭関係では、最近よく見かけます。
出産祝いも喜ばれると思うんですけどね。
あかちゃん本舗とかで取り扱ってないのかな?
4.26(土)読了
はりねずみ、ケースとケーチェ夫婦の絵本。
オランダの作家バウスマンは、本作で銀の石筆賞を受賞しました。

<あらすじ>
はりねずみのケースとケーチェはとても仲良しな夫婦です。屋根のない人形の家に住んでいます。おならをしても、スープをぴちゃぴちゃ鳴らして食べても、お互いに気にしません。2人は仲良しなのですから。
ある日、ケースが大きなおならをして、「ごめん」といいませんでした。ぴちゃぴちゃと音もたてます。そんなことが続いたらケーチェも腹を立てて、ついに別居をしてしまいました。
2人はそれぞれ別の場所で住み始めます。でも、なんかしっくりきません。ボートを漕いでも1人だけなので疲れてしまいます。おしゃべりをしても誰も聞いてくれません。
ある日、ケースとケーチェは道で出会いました。ケースはフライドポテトを、ケーチェはアップルソースを手に持っています。2人はつんとして、無言で通り過ぎようとしましたが、お互いの食材が気になります。お互いに立ち止まって、目を見やります。食材は目に入りません。そして2人は仲直りました。

始めから終わりまでほのぼのとした絵本です。
仲が良かった2匹がたわいもないことで仲たがいしますが、いなくなって初めてお互いの存在の大きさに気が付き、再び仲良しになるという話です。

心理学に「はりねずみのジレンマ」という話がありますが、それは、つかず離れずのちょうど良い付き合い方が良いという話です。べったりしすぎたり、その逆に離れすぎていたりしたら上手くいきません。干渉しすぎず、離れすぎずの関係が無理がなくて良いということでしょう。

読んでいると、ほんわかとして、とても良い感じのする絵本です。
今年の絵本の中でベスト3に入ります。お勧めです。

4.25(金)読了
江戸川乱歩賞作家の高橋克彦氏の半自伝的小説入門本。
実はこの本、数年前に1度読んだことがあります。
読み進めていくうちに、「あれっ? デジャヴかな……?」と感じたのですが、単に読了本なだけでした。おバカです。

2度も同じ本を選んだということは面白いに違いない、という薄弱な根拠のもと、最後まで読みました。面白かったです。

余談ですが、最近、寿は物を書いております。
「小説入門!」などの本を2~3冊読んで、遊び半分でキーボードをたたき始めたのですが、2ヶ月ちょっとで300枚になりました(400字詰め換算)。改行や段落分けを行っていないので、実際には300枚強だと思います。
*5月3日現在351ページ。枚数を気にせず、書きたいだけ書くことにしました。

最初は200枚程度におさめようと思ったのですが、書いているうちに長くなってしまいました。
おそらく、とてつもなく面白くないものを単にだらだら書いているだけと思われます。文章作法などもまったく分からないので、日記のように(私小説という意味ではない)ごりごり書き進めています。猿ですね。

まったくの習作ということで、物語が破綻しない(読んでいて分かる、意味がとおる)ことだけを心がけています。あとは、最後まで書ききるということです。目標設定が低いですね。

最終的には400~500枚以内になると思います。あと1ヶ月くらいです。
まったくもってお見せできる作品ではないので、アップなどはしません。
万が一、読んでみたいという奇特な方がいらっしゃいましたらご一報ください。ぽっと顔を赤めらせながら、メールでお送り致します(いや~)。

閑話休題。
本書には、気に入った作者の全集を読みなさいとアドバイスが書かれています。
気に入った作者? 星新一。小学生の頃、猿のように読みました。50冊を10回通りくらい。
あとは……貴志祐介先生。ただ、この人は遅筆なので、数年に1冊しか出版されない。よってまだ7冊くらいだと思う。1冊1冊がすごいからいいんだけどね。
あとは……いません。ちょっとショック。

うーん、誰の全集読もう? 立花隆は小説家じゃないし。
誰か素晴らしい全集を知っているという方、福祉心旺盛な御方様がいらっしゃいましたらご一報ください(そればっかり)。

4.24(木)読了
鳥の鳴き声をメインにした絵本。
見開き1ページで1羽の鳥が出てきて、個性的な鳴き声を披露してくれます。
シジュウカラは「ツツピー、ツツピー」、ウソは「ヒーホー、ヒーホー」、メジロは「チーチル、チーチール、チチルチル」、カワラヒワは「キリリ、コロロ、キリリ、コロロ」、コノハズクは「ブッポーソー、ブッポーソー」

鳥の音色といっても、それぞれに個性があるのですね。
聴き手によって音が異なって表現されるというのも面白いです。
どのように文章化するかが、書き手の技量の見せどころなのでしょう。

国民性や既成概念によって、擬音語はかなり限定されているように思います。
日本では犬の鳴き声は「ワンワン」ですが、アメリカでは「バウバウ」です。
「ガチャン」とコップが割れたという表現と、「パリン」と割れたでは受け取り方が違います。

電話の音なども単に「ジリリリン、ジリリリン」(黒電話です)では面白くありませんね。
良い擬音語が思いつかないときは、素直に文章にします。
「昔ながらの電話の音がした」「黒電話の神経にさわる濁音が鳴り響く」「目覚ましのように電話が鳴った」
こんな感じでわかるのではないでしょうか。

「ファンファーレのように黒電話が鳴り響いた」
この表現、好きです。

だいたい、小説で「電話がジリリリンと鳴った」とか、
『「ジリリリン、ジリリリン」電話だ。響子はコンロの火を止め、受話器を取りにいった。』
こんな文章があったら、それだけで興ざめです。

『「ぱーん!」銃声が響いた。』『「にゃおん」タマはお腹がすいたようだ』
実際に小説でこんな文章がありました。ぱたん(←月並みな表現)と本を閉じたくなります。

擬声語、擬音語が上手い人は筒井康隆氏でしょう。
「イヒヒヒヒヒヒヒヒヒ」この笑い声が怖い。梅図かずおの漫画みたいです。

4.23(水)読了
戦後日本の価値観と進むべき道を書いた本。
シャンソン歌手で女優であり、最近では「オーラの泉」でも有名な美輪明宏さんが、戦争と平和について語っています。
美輪さんは戦前の生まれで、広島では原爆を被爆もされたそうです。幸いなことに家内におられて、怪我などはされなかったそうです。

軍国主義、封建主義のことを美輪さんは批判されていますが、それ以外は戦前の日本には素晴らしい文化があったと語られています。
そして、敗戦時にアメリカから押し付けられた日本国憲法、特に戦争の放棄については、素晴らしいことだと書かれています。

アメリカ自身が作成した憲法なので、それに反して日本を戦争に加担させることは難しいので、アメリカは日本の憲法改正を望んでいるそうです。

なぜアメリカは戦争をしたいか? その要因の1つは軍需産業です。
ブッシュ親子はカーライル・グループという軍需コンツェルンの重役で、会長は元CIA副長官のカールーチです。そのために、ブッシュ親子は戦争を望んでいるということです。

そして、アメリカは軍需産業で生活をしている人々がたくさんいます。
戦争がなければ、それらの人々は失業してしまいます。戦争は大義名分の下で行われますが、その大儀が実際の戦争目的であることは、決してありません。戦争は経済的理由でおこなわれます。

付随して忠臣蔵の朝匠の守のことも書かれていますが、彼は経営者としては最悪の人間だそうです。だって、上からの嫌がらせに腹を立てて、殿中で殺害してしまい、死刑になって、そのあおりで会社が倒産して社員を路頭に迷わせたわけですから。
忠臣蔵については、私もずっと同じことを考えていました。
もっとも、その時代と今の時代を同じ価値観で計るわけにはいきませんが……。

この本には平和と愛についてがたくさん書かれています。
読みやすくて、しかも、本当に心に入ってきます。お勧めです。



忍者ブログ [PR]
カレンダー
12 2025/01 02
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
プロフィール
HN:
とし
性別:
男性
趣味:
読書、コーヒー、ジョギング
ブログ内検索
フリーエリア
最新CM
最新TB
バーコード
アクセス解析